モエレ沼公園は、札幌市に作られた総合公園です。元はゴミ処理場だったこの場所に、公園を造成する案が1980年代に生まれました。もともと、「世界にプレイグラウンドを作りたい」と考えていた彫刻家イサム・ノグチは、このアイディアを知り、モエレ沼公園の設計を手がけることに。最初に造成されてから20年の時を経て、2003年にオープンしました。
公園の至る所には、世界的にも有名な彫刻なイサム・ノグチが手がけたデザインが施されており、一見に値する場所となっています。
イサム・ノグチは、詩人・野口米次郎とアメリカ人作家レオニー・ギルモアの間に生まれました。幼少時代に日本で時を過ごし、アメリカ、フランスで彫刻を学んだノグチ。そのバックグラウンドから、アジアと欧米の双方の観点を持ち得た作品を多数制作し、彫刻家として世界的に名を馳せました。
ノグチは、ランドスケープデザインにも力を入れており、「プレイグラウンド」を作ることをずっと夢見ていました。そのプレイグラウンド構想を形にする場所として選ばれたのが、現モエレ沼公園の場所だったのです。
彫刻家としてのイサム・ノグチについて、またモエレ沼の歴史については、公園内の展示にて学び取ることができます。
モエレ沼公園の象徴といえば、ガラスのピラミッド。公園内の中心に位置しており、内部にはイサム・ノグチの展示、コンサートホールやフランス料理のレストランやカフェが併設されています。
全面ガラス張りの室内からは、モエレ沼公園を見渡すことができます。春には一面の桜並木、夏には青々と茂った芝生、秋にはススキ畑、冬には銀色の雪景色。自然豊かな札幌を味わうには最適の場所です。
モエレ沼公園には、多数の遊具が備え付けられています。どの遊具も彫刻家イサム・ノグチがデザインしただけに、際立つデザインが特徴です。この遊具エリアは、モエレ沼公園に7つあります。カラフルな遊具は126基にも及びます。
遊具は、心がはずむような色で彩色されており、子供だけではなく、大人も思わず遊びたくなるようなものばかり。創造力が一気に広がります。思いっきり駆け出したくなるような空間です。
モエレ沼公園には、その他にも、登ってモエレ沼公園全体を見渡すことができるモエレ山や、最大25mまで吹き出す海の噴水があります。噴水は、4月後半から10月末までですが、噴水プログラムが用意されており、水の演出を楽しむことができます。
日本国内でイサム・ノグチの作品を見ることができる場所は限られています。モエレ沼公園は、イサム・ノグチが人生で最後に手がけた集大成とも言える作品。「世界をプレイグランドに」と夢見てイサム・ノグチが手がけた壮大な公園を、実際に見に行ってみてはいかがでしょうか。
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