小高い丘に立つ、郊楽苑は日帰り入浴も受け付ける温泉施設。周辺に野球場や陸上競技場などのスポーツ施設が充実しているので、合宿や団体旅行での宿泊にも最適です。
私が訪れたのも別海町で開催された別海パイロットマラソンがきっかけでした。近くにキャンプ場があるので、テントに宿泊してお風呂は郊楽苑、という組み合わせもアリかもしれません。宿泊客以外の入浴客も多く、地元の方々も多く利用されています。
館内はロビーや湯上がり処もあるゆとりのある空間で、十分清潔で快適。軽食や地元の牛乳がジョッキサイズで飲めるジョッキ牛乳≠笏Z厚なソフトクリームも食べられます。
お楽しみのお風呂は露天風呂が1つに、温度の違う内湯が3つ。それにサウナと水風呂があります。内湯のうち2つはジェット風呂と泡風呂。写真手前が泡風呂ですが、バブルで温泉の香りがたつのか、檜のような爽やかな香りがするんです。
入浴感はトロトロで全身が美容液に包まれたような心地よさ。
温度もぬるめ、熱めとあるので、好みの温度の浴槽でいくらでも入っていられそうです。
ちなみに、モール(Moor)とはドイツ語で亜炭(炭化の低い石炭一正式には褐炭)等の腐植質を多く含有する泥炭を意味します。この成分が肌の保湿や弾力を保つ作用がある、と言われています。しかも郊楽苑の温泉はphが7.8のアルカリ性。美肌効果の高い温泉と言えます。
郊楽苑の周囲には「ふるさとの森」が広がっています。整備された遊歩道で、小川や湿原が広がる自然の宝庫。一周しても30分ほどで、エゾジカ、エゾリス、キタキツネや、モモンガも姿を見せる、自然のままの森です。
おすすめなのが早朝、日が昇る時間の散策。緑の絨毯のように茂る苔が朝日に照らされてとても綺麗。よく見ると小さなキノコもはえていて、観察しながら歩くのも楽しいです。
私は運良く、フサフサの尻尾をゆらすキタキツネにも遭遇しました。早朝の静かな時間帯なら動物たちに会える可能性もアップするかもしれませんよ。
ふるさとの森から帰ってきたら、朝日を浴びながらの露天風呂。
この組み合わせは宿泊した人に与えられた特権です。
夜が明けたばかりのキリリとした空気の中で入る温泉はまた格別。露天風呂ももちろんモール泉。癒し効果は抜群です。
郊楽苑には3泊しましたが毎朝朝5時に目が覚めて、ふるさとの森へ散策に出かけ、温泉に入るリズムに自然となりました。睡眠の質もよく、東京での慌ただしい日常から解放された素晴らしい時間でした。
小高い丘にあるので、天気の良い日は知床連山も見えます。サーモンピンクのような空から、燃えるようなオレンジ色に空が染まる様子は思わず見とれてしまう美しさ。
山脈が黒いシルエットとなって、これがまた絵になります。
広大な放牧地や、ドバドバかけ流されるモール泉、豊かな森林。郊楽苑は、北海道の大地の恵みを存分に堪能できる宿です。
郊楽苑は自然と温泉が好きな方なら、必ず満足してもらえる宿だと思います。温泉の質がとにかく最高で、宿泊したら最低一日二回は入ってほしいくらいです。
「ふるさとの森」に囲まれた立地も素晴らしく、体がリセットされるような感覚を味わえました。
観光地らしい観光地がない別海町ではありますが、近くに来る機会があれば、立ち寄ってみる価値はおおいにあります!
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