写真:麻田 ユウミ
地図を見るチタデル内はまるで時が止まったかのような静寂な街。今あるチタデルの街並みは、1693年の地震で崩壊した後に建てられたもの。何百年と歴史を見てきた城壁に囲まれながら街中を歩くと、当時の姿が思い起こされるようです。
大聖堂の隣の坂道を歩いていくと、敵の攻撃防ぐために造られた堡塁に辿り着きます。ゴゾ島は何百年の歴史の中で海賊に襲われ、その度に住民が奴隷どして連れ去られた悲しい過去があります。今では堡塁からはゴゾ島を360度見渡すことができ、ヴィクトリアの街はもちろん、海沿いの街や地中海まで見渡すことができます。
また、夕暮れ時は太陽で黄金色に照らされ、夜にはライトアップされてより一層幻想的な姿になり、思わずうっとり時間を忘れて見入ってしまう程。
写真:麻田 ユウミ
地図を見るチタデルの入口を入るとすぐに見えるのがゴゾの「大聖堂」。1697年から14年の歳月をかけて造られたバロック様式の大聖堂で、マルタの石灰岩を用いて建てられています。外観はシンプルで素朴な造りですが、正面の階段が存在感を高めており、また聖堂内はピンクとゴールドを基調としてとても煌びやかで豪華です。
当初は天井にクーポラを作る予定でしたが、途中で資金不足に陥り中止されてしまいました。それでも何とかクーポラを!という思いで、なんと天井にクーポラの絵を描いてしまったそう。それが逆に話題を呼び、「だまし絵のある教会」として有名になりました。思わず外に出て本当にクーポラがないのか確かめてしまう程の完成度です。
大聖堂の脇道を入ったところに大聖堂博物館もあり、宗教儀式に用いられた聖具や古文書等貴重ななものが保管されています。
写真:麻田 ユウミ
地図を見るチタデルには大聖堂の他にも、様々な見どころがあります。ゴゾ島や世界最古の遺跡のジュガンディーヤ神殿の出土品が所蔵されている考古学博物館、マルタの生殖形態を見ることができる自然科学博物館、囚人が捕らえられていた旧刑務所、ゴゾ島の生活がわかる民族博物館等があります。
その中でもお勧めなのが、15世紀のノルマン風家屋を改装した民族博物館。ゴゾ島の生活に必要な品々が展示されており、漁業や農業の道具の展示であったり、ゴゾ島の特産品であるレースの織り機の展示があったりと様々な角度から当時の生活を窺い知ることができます。また当時の一般的なキッチンや寝室等も再現されており、興味深く見ることができます。
写真:麻田 ユウミ
地図を見るチタデルの近くにあるレストラン併設のお土産屋「ジュビーリー・フーズ」。ゴゾ島の特産物である塩やハチミツ、オリーブやワイン等が置いてあります。
海外では珍しく試食もできるお店で、パッケージも可愛く値段もお手頃なのでお土産に最適です。その中でも人気なのがマルタのサボテンを使ったジャムやリキュール。日本では馴染みがないですが、南米や南ヨーロッパではフルーツとしてもよく食べられているサボテン。ジャムは梨のように甘味があり、リキュールは炭酸水とレモン割って飲む食後酒として人気があります。
お土産屋のショップは17時までですが、隣にあるレストランは夜遅くまで開いているので、軽食や休憩にも便利です。
時が止まったかのようなチタデルは、細い小道を気の向くままに歩いてみるのがお勧めです。誰もいない通りを歩いているとまるでタイムスリップしたかのような気分になりますよ。
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(2024/4/20更新)
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