ペルー・リマの住宅街に突如現れる古代遺跡「ワカ・プクヤーナ」の謎!

ペルー・リマの住宅街に突如現れる古代遺跡「ワカ・プクヤーナ」の謎!

更新日:2016/11/22 14:47

長坂 ヒロのプロフィール写真 長坂 ヒロ ブラジル観光アドバイザー、世界の路地裏さすらい人
南米ペルーの首都リマ。日本人にもとても人気のある観光都市ですが、高級住宅街として知られるミラフローレス地区に1500年以上も前の古代遺跡があるのをご存知でしょうか?
それが「ワカ・プクヤーナ」。エジプトのピラミッドを彷彿とさせるような遺跡の中には、当時を思わせるような興味深い歴史的痕跡がたくさん!今日はそんな「ワカ・プクヤーナ」の魅力をご紹介します!

積み上げられた石に秘められたリマ文明の謎

積み上げられた石に秘められたリマ文明の謎

写真:長坂 ヒロ

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「ワカ・プクヤーナ」は今から約1500年も前、紀元後500年頃に作られた文明都市として知られています。あの有名なマチュピチュが建てられたのも紀元後1000年前後と言われていますから、その歴史の深さがお分かりになるでしょう。

そんな「ワカ・プクヤーナ」の一番の魅力と言えば、エジプトを髣髴とさせる巨大なピラミッド!かつてこの辺り一帯を支配していた宗教都市として、数々の祭事が行われていたとされています。

膨大な量のレンガが積み上げられて織り成すその景色は圧巻です!ぜひそのすごさを肌で感じてみましょう!

リマ文明時代の食堂跡

リマ文明時代の食堂跡

写真:長坂 ヒロ

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「ワカ・プクヤーナ」の遺跡内を歩くと、当時の生活が窺えるような場所がいくつもあります。中でも興味深いのがこちらの食堂跡。複数の丸太で囲まれた敷地内からは、サメなど魚介の骨も見つかっており、海が近いという地理ならではの食生活も窺えます。

さらに興味深いのが、この丸太の高さ!それぞれの丸太の上に板を乗せて屋根として使用してたのですが、その高さは140cmほど。一般的に身長の低い人が多いペルーですが、それと比べてもいかに当時の人々の身長が低かったが分かるでしょう。

リマ文明の人々の暮らし

リマ文明の人々の暮らし

写真:長坂 ヒロ

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「ワカ・プクヤーナ」には当時の人々の労働をテーマにした展示もあります。当時の労働で一般的だったのが日干しのレンガ作り。この遺跡を織り成すレンガの一つ一つが、当時の人々の手作りによって作られたとされています。

これらのレンガは少し傾いていたり、縦にして少し隙間を空けて積まれています。これらは決して古くなったからではありません。地震の多いペルーの沿岸地帯で生み出された、自然の耐震構造なのです。1500年以上も崩れずに聳えていることが、その技術レベルを証明していると言えます。

ちなみに雨の多い山間部に建てられたマチュピチュは石を積み上げて作られましたが、「ワカ・プクヤーナ」は土のレンガで出来ています。こういった小さな違いからも、その土地の風土に合わせた技術の高さが窺えますね!

王様の生贄となった子供たち

王様の生贄となった子供たち

写真:長坂 ヒロ

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「ワカ・プクヤーナ」の中には、当時の信仰心も窺える、ちょっとショッキングな場所もあります。

それがこちらのお墓。族長のお墓であると同時に、生贄としてささげられた子供たちのお墓でもあるのです。リマ文明は衰退を迎えると、ワリ文明と呼ばれる文化の影響を強く受けるようになりました。ピラミッドの上にはこの時代の墓が多く残っており、中にはミイラを再現したお墓も残っています。

遺跡を見渡すレストランでゆっくりと!

遺跡を見渡すレストランでゆっくりと!

写真:長坂 ヒロ

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観光が終わったら、ぜひ遺跡のすぐ脇にあるレストランに寄ってみましょう!遺跡を目の前にして楽しむ食事は格別です!

一番のおススメは、夕方に観光してレストランで夕食を楽しむこと。日が落ちると遺跡がライトアップされるので、素敵な景色を眺めながら食事できます。ぜひ観光の思い出に立ち寄ってみてくださいね!

住宅街に佇む古代遺跡

いかがでしたでしょうか?数々の文明の不思議もさることながら、一歩出れば辺りは閑静な高級住宅街というのも、「ワカ・プクヤーナ」の面白いところです。
まだまだ謎が多いリマ文明。1500年前の遺跡を眺めながら、古代文明に思いを馳せてみませんか?

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/09 訪問

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