赤い電車の魅力を間近で!「神奈川新町駅」横の京急車両基地

赤い電車の魅力を間近で!「神奈川新町駅」横の京急車両基地

更新日:2018/01/06 16:33

木村 優光のプロフィール写真 木村 優光 和風景写真家、夜景愛好家
京急は都心と神奈川県横須賀市や三浦町方面を結ぶ大手私鉄で、魅力的なスピードから鉄道ファンはもとより、様々な人を虜にしてきました。そんな京急の車両が休む車両基地が神奈川県横浜市神奈川区の「神奈川新町駅」に併設されていています。都心と横浜の間、どちらかというと横浜寄りですが、それでもアクセスは抜群に良い立地!入庫している車両の本数が多い日中の時間に訪問して、間近で京急の車両を眺めてみよう!

スタートは京急「神奈川新町駅」の西口から!

スタートは京急「神奈川新町駅」の西口から!

写真:木村 優光

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京急の普通で横浜駅から3駅、都心にある品川駅から快特に乗り、京急川崎でエアポート急行に乗り継げば、4駅でアクセスが可能な「神奈川新町駅」!立地的には横浜駅の側近となり、都会のイメージが強いエリアですが、実際には横浜でも下町の部類に当たるエリアです。

「神奈川新町駅」は京急の最高優等列車である快特は停車しませんが、朝夕の時間帯に運行される特急とそれ以下の種別であれば全て停車する駅です。駅自体はそれほど大きくありませんが、乗務員の交代や車庫がある関係で、駅構内の敷地面積は京急の駅の中でも広い方です。またラッシュ時にはホームにて停車中に、車両の連結や切り離しも行われるため、こちらも必見!この連結や切り離しに要する時間が非常に早いことでも有名です。

改札口は駅ホーム横浜寄りに西口と南口があり、車庫側へアクセスする場合は、本線と車庫線とで囲まれた西口改札が便利です。改札を出ると目の前は一般道ですが、車庫へアクセスする場合は右の方へ向かってみましょう。

車庫線踏切から車庫内で休息している電車群を眺めてみる

車庫線踏切から車庫内で休息している電車群を眺めてみる

写真:木村 優光

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「神奈川新町駅」の西口改札を出て右側へ数歩アクセスすると、両側にたくさんの線路が敷かれた車庫エリアに出くわします。訪問する時間帯によって停まっている電車の本数の違いはあるものの、日中ですと多くの電車が車庫内で休息しているシーンを見ることができます。

そんな様子を車庫線踏切からよく見ることができるため、京急ファンどころか鉄道ファン、そして小さな子供には非常に人気のあるスポットです。「神奈川新町駅」は列車の始発駅でもあるため、すでに種別と行き先を表示している車両がほとんどで、どの列車がどこへ行くのかわかります。

車庫線踏切から車庫内で休息している電車群を眺めてみる

写真:木村 優光

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太陽が沈みかけの時間帯の夕刻時も、車庫側がちょうど西の方角になるため、写真を撮る方ですとわざと逆光を狙って撮影すると、変わった1枚に仕上がるでしょう。車庫の奥の方に京急の乗り入れ先である都営浅草線の車両も休憩していることがあるので、写真を撮る前に車庫内を一通り見ると良いでしょう。

夕方ラッシュ時に向けて準備中の列車たち

夕方ラッシュ時に向けて準備中の列車たち

写真:木村 優光

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日中は西側の車庫内で休息していた電車も、夕刻前の時刻になると夕方ラッシュ時に向けて準備をするため、車庫内で入れ替え作業が頻繁に行われます。そのため、車庫線踏切をゆっくり通過する電車の本数も日中に比べて増加するため、高確率で京急の車両を間近で見ることができます。

入れ替え時に、種別や行先表示を変更することもあり、電光掲示ではなく幕回転の車両ですと、くるくると回る行先表示名の中に貴重な駅名も出てきます。そんなシーンを見ることができるのも、京急の車両を間近で見ることができるため!

夕方ラッシュ時に向けて準備中の列車たち

写真:木村 優光

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車両の入れ替え時は停止と運転を繰り返し行われますが、停止するときは車庫線踏切から数mの位置で停車するため、踏切から手を伸ばせば、車両に手が届いてしまうほどの近さに!しかし踏切内から外れて線路内へ立ち入らないようにご注意を。また、遮断機が降りているときは踏切内に絶対に立ち入らないようにしましょう。

駅構内の南北を結ぶ跨線橋からの眺めもオススメ!

駅構内の南北を結ぶ跨線橋からの眺めもオススメ!

写真:木村 優光

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「神奈川新町駅」の車両基地を見ることができるオススメポイントがもう一つあります。それは駅ホームの東側の頭上を跨ぐ歩道橋からの眺め!こちらは駅施設とはつながっておらず、ただ単に線路をまたぐだけの歩道橋です。

そんなごく一般的な跨線橋ですが、橋の上からは「神奈川新町駅」の構内のほかに、車庫線の様子も見ることができます。特に洗車エリアの側線を見ることができるため、日中は運が良いと洗車シーンも見ることが可能!

駅構内の南北を結ぶ跨線橋からの眺めもオススメ!

写真:木村 優光

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そして駅構内を通過する本線側には、「神奈川新町駅」を時速100kmほどで通過する快特の車両も見ることができ、迫力満点!ただし跨線橋は高い柵で構成されていませんので、身を乗り出したりして線路に転落しないように十分注意しましょう。

駅構内の南北を結ぶ跨線橋からの眺めもオススメ!

写真:木村 優光

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京急は都心と横浜、三浦を結ぶ営業距離数が長い路線ですので、車両基地は「神奈川新町」だけではありません。さらに南側の「金沢文庫」や「久里浜」にも車両基地を抱えていますが、実質、電車を間近で見ることができるのは「神奈川新町」のみ!

なお、「神奈川新町駅」の南側には第一京浜と呼ばれる国道15号線が走っていますが、ちょうど神奈川新町駅周辺の国道沿いはラーメン屋の激戦区になっています。特に多いのが横浜ラーメンでおなじみの家系!昼食時には独特のラーメンを味わうのもオススメです。

数少なくなった「ドレミファインバーター」搭載車両の記録はお早めに!

数少なくなった「ドレミファインバーター」搭載車両の記録はお早めに!

写真:木村 優光

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余談ですが、京急には通称「ドレミファインバーター」と呼ばれる制御機器を搭載した車両が走っています。形式で言うと1000形(写真)の一部で、発車するときに「ドレミファ」と歌っているかのような音色は、ファンのみならず沿線に住む一般の方にまで愛されるほど!そんな「ドレミファインバーター」とは?

まず、インバーターは電車を走らせるときに使用する制御装置で、交流モーターの特性に合わせて必要な速度や回転数で動作させるために、周波数と電圧を発生させるもの。そのため、一昔のギアの噛合を利用して制御していた電車とは異なり、発進時に発生する揺れを最小限にしました。現在の車両は殆どがインバーターを搭載していますが、京急には発進時に「ドレミファ」とまるで歌っているかのような電車が存在するのです。

しかし、この「ドレミファインバーター」はドイツにあるシーメンス製のもので、メンテナンス時の部品発注がしにくく、徐々に日本製の味気ないインバーターへと交換されている状態です。したがって、「ドレミファインバーター」を搭載している電車を見ることができるのもあと数年!記録はお早めに!

「神奈川新町駅」横京急車両基地の基本情報

電話番号:横浜市神奈川区亀住町19-1
アクセス:京急神奈川新町駅すぐ

※2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/15−2017/12/30 訪問

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