弘前市元長町に建てられた旧第五十九銀行本店。ルネッサンス様式の豪華さに、土蔵造りの構造をとり入れた、和洋折衷の建物です。
元銀行の本店は内装が非常に豪華。天井一面に青森の伝統工芸である金唐革絵が貼られているのです。そして上層部には展望台を兼ねた装飾塔。外観も美しく見ごたえたっぷりの建物です。
現在は、青森銀行記念館として親しまれており、青森銀行の成り立ちや、従来のお札の展示、応接間の様子を見学するこができます。
こちらの愛らしい見た目の洋館は、旧東奥義塾外人教師館。県内最初の私学校として設立された同校に、講師として招かれた外国人教師の住居として使われていた明治時代の建物です。
クリーム色の壁に、緑の窓枠と赤いレンガでできた柱が、まるで絵本から飛び出してきたような、可愛らしい印象を持たせてくれます。廊下には、子供用のブランコが設置されてあり、まさしくメルヘンチックな装い。
当時居間や食堂だった一階部分の部屋は、現在カフェとして利用されています。歴史ある洋館の空気に包まれ、その頃の様子を思い浮かべながら、お茶ができるのは、何とも嬉しいことです。
こちらは図書館として建築されたルネッサンス様式の建物。
木造の三階建ての設計で、赤色の八角形のツインタワーと、窓枠などにあしらわれた緑色が印象的です。旧東奥義塾外国人教師館と並んで建っており、このエリアは他の地域よりも、よりメルヘンチックな感覚をあじわうことができるでしょう。
ここが図書館として使われていたのは明治39年〜昭和6年まで。現在は資料館として公開されています。
当時は女性専用の閲覧室もあり、その場所は窓が多くて明るい部屋になっています。この頃から日本でも、外国同様レディーファーストが定着してきたのかもしれませんね。
先に紹介しました三箇所は公共の建物ですが、こちらは個人の別邸として建てられた洋館。弘前の実業家・藤田謙一氏の別邸として大正8年に建設されました。反り返った屋根瓦や赤い煙突など、当時としてはきっとモダンな建物だったことでしょう。
一階にある、青い壁紙が印象的な元応接間は、現在は藤田氏の足跡などを紹介する資料室として使われています。
洋館と一緒に日本庭園も眺めることができるのは、他の建物にはない特徴ではないでしょうか。
弘前市立図書館の裏手に、明治〜大正時代に建てられた弘前市内の洋館を、1/10サイズで再現してある場所があります。
現在は失われてしまっているデパートや、県内初の映画館なども今現在の街の姿と合わせて復元され、合計14棟のミニチュアが展示されています。ご紹介できなかった教会なども展示されています。
ここを散策してから、見てみたい洋館を見つけて散策するのもまたおすすめです。
かつて城下町として栄えた弘前が、めまぐるしく近代化していったことが分かる洋館巡りです。弘前城から離れたところにもポツンと建っていたりするので、場所は要チェックです 時間がないひとには、ミニチュア建造物群がおすすめです。異国情緒あふれる弘前、ぜひ一度お越し下さい。
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(2024/11/2更新)
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