ミシュラングリーンガイド一つ星!「金沢市老舗記念館」で藩政時代にふれよう

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ミシュラングリーンガイド一つ星!「金沢市老舗記念館」で藩政時代にふれよう

ミシュラングリーンガイド一つ星!「金沢市老舗記念館」で藩政時代にふれよう

更新日:2016/11/29 15:20

Mayumi Tのプロフィール写真 Mayumi T 北陸の歴史・グルメ探索人

金沢市内には加賀藩の藩政時代の頃の面影を残すスポットがいくつかありますが、「金沢市老舗記念館」もその一つ。市内の人気の観光スポット「長町武家屋敷跡」からも程近いので、気軽に立ち寄ることができますよ。ぜひ、当時の町民文化にふれてみませんか?

金沢の老舗「中屋薬舗」が移築

金沢の老舗「中屋薬舗」が移築

写真:Mayumi T

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「金沢市老舗記念館」は、JR金沢駅東口バスのりばから「香林坊(こうりんぼう)」で下車して徒歩約5分程、「ふらっとバス(長町ルート)」なら「老舗記念館」からスグ。観光地でも人気の「長町武家屋敷跡」からも徒歩で約2、3分程です。

金沢市内で、藩政時代より知られている薬種商(やくしゅしょう)であった「中屋薬舗」の建物を、金沢市が「中屋家」より寄付を受け、建物の外観部分を保存し、商家にある「店の間」をはじめとした内部を復元し、平成元年に展示施設として開館しています。

※薬種商…旧薬事法で定められた一般用医薬品の販売業のひとつでしたが、改正薬事法により新たな「登録販売者」の資格が設けられ、それに伴い廃止。平成9年には国内に17,600人余りいたとされています。

昔ながらの商家の店先が

昔ながらの商家の店先が

写真:Mayumi T

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「中屋家」は天正7年(1579年)、彦兵衛という者が薬種商をはじめましたが、藩政時代の初期の頃から金沢の旧南町の老舗で、加賀藩主五代目の前田綱紀から御殿薬の処方を拝領した格式の高い家柄です。

現在の建物は移築したものですが、木造2階建て、1階には「みせの間」「おえの間」「茶室」「座敷」「書院」「事務室」などが復元され、2階には金沢の老舗54店の各店舗に昔から伝わる諸道具が並べられた「金沢老舗百年展」が展示されています。

写真は「みせの間」。玄関には「くぐり戸」のついた大戸(おおど)が入っており、柱間が開放できる蔀(しとみ)があります。火鉢や煙草盆、また「けっかい」といわれる間仕切り、薬箪笥も置かれており、「官許」と書かれた独特の円形の大きな看板は、実際には建物の屋根の上に掲げられていたもの。昔ながらの商家の店先を実際に間近でみることができます。

国の登録有形民俗文化財も!

国の登録有形民俗文化財も!

写真:Mayumi T

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当時「中屋家」が所蔵していた道具は金沢市で保管されていましたが、平成25年3月12日に石川県内では初めての国の登録有形民俗文化財となっています。

当時の薬というのは、材料を砕いて丸めて造るなどの方法でしたが、その製造用の道具775点と、販売用の薬棚や宣伝用の看板などの道具類292点の計1,067点がここに保管されています。

加賀藩政期時代を通じて、金沢を代表する中屋薬舗にて使用されていた道具類でもありますので、当時の金沢市内においての薬の製造や販売などの実態を知ることができる貴重な資料となっています。

金沢の伝統的な婚礼模様

金沢の伝統的な婚礼模様

写真:Mayumi T

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金沢では、婚礼時に昔ながらの伝統的な豪華なしきたりが伝えられていて、現在の婚礼時でもところどころではありますが残されており、ここではその展示もされています。

例えば、加賀水引細工でつくられている結納の飾りは豪華なもので、金銀箔が多く使われ、松竹梅、鶴亀、鳳凰、海老などはとても繊細なつくりで芸術品ともいえるほど。現在でもこの繊細で豪華な水引はお祝いの場でも用いられています。

ここに展示されているものは、大正〜昭和初期の頃の一般中流家庭の婚礼時を再現したもの。婚礼当日に用いられる「五色(ごしき)生菓子」、花嫁道具の一つの「花嫁のれん」なども展示されています。

ここでしか見られない工芸菓子

ここでしか見られない工芸菓子

写真:Mayumi T

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ガラス越しではありますが、ここに展示されている見事な花や鳥。これらはお菓子でできています。材料としては、砂糖、寒梅個(餅粉)、ゼラチンなどですが、花びらや鳥の細かい部分も実に繊細につくられています。

これは、金沢の老舗和菓子店「柴舟 小出」の『花神輿』という作品。春を迎えて歓ぶ人々の姿を『花』で表し、それを御神輿に飾ってあります。繊細でかつ見事な伝統菓子である『花神輿』の素晴らしさをここで実感することができますよ。

「金沢老舗記念館」で町民文化にふれてみよう

当時、金沢の町屋の中でも、格式の高い商家では家のなかに「茶室」がありましたが、ここではその「茶室」、そして「座敷」「書院の間」、実際に外に出られる「庭」なども眺めることができ、貴重な町民文化を知ることができます。

また2階では金沢の老舗54店の協力で「金沢老舗百年展」の展示もあり、100年以上続いている金沢の老舗に昔から伝わるたくさんの道具類をみることもできます。ぜひ金沢の町民文化、また伝統文化に気軽にふれてみてはいかがでしょうか。2016年11月現在、観覧料大人100円、高校生以下は無料で、お得な共通観覧券もあります。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/19 訪問

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