写真:大宮 つる
地図を見る静岡県駿東郡長泉町は下土狩(しもとがり)という地に鎮座する「割狐塚(わりこづか)稲荷神社」。古くよりこの地に鎮座する神社となり、一説では、お稲荷様の勧請は江戸時代初期と言われています。
こちらの神社は、JR東海御殿場線「下土狩駅」から徒歩11分、「三島駅」北口からは車で8分ほどの距離にあり、言わば“市街地”にあります。富士山から長泉町までの距離は約50キロほど。富士山から遠く離れた市街地にも関わらず、ここには“富士山の溶岩塚”が……!
「え、こんなところにどうして富士山の溶岩塚があるの?」と思ってしまいますが、約1万年前に噴火した富士山の溶岩がサラサラしていたため、なんとこの場所まで流れてきたのだとか。その証の一つが、この溶岩塚になるわけですね。そして、その上に建つのが、不思議なパワースポット&ジオサイト(※)でもある「割狐塚稲荷神社」です。
※ジオサイトとは、地形や地層などを観察できる場所のこと。
写真:大宮 つる
地図を見る見どころの前に、「割狐塚稲荷神社」にお祀りされているご祭神およびご利益についてご紹介します。
主祭神は、お稲荷さんの愛称で広く親しまれている、宇賀御魂神(うがのみたまのかみ)。食べるのに困らないように見守ってくれる、ご飯の神さまです。そこから転じて、五穀豊穣、産業発展、家運隆昌、商売繁盛などにご利益があります。
写真:大宮 つる
地図を見る相殿神(あいどのしん)は、大田命(おおたのみこと/猿田彦神の別名または子孫)、大宮女神(おおみやのめのかみ/天鈿女命の別名)の2柱です。この2柱を“猿田彦神”と“天鈿女命”と考えるならば、ご夫婦でお祀りされていることになりますね。そのご利益は、交通安全、開運除災、縁結び、学問・芸術運アップなどです。
こちらにお祀りされている3柱の神さまは、天照大神に縁の深い神々となります。
写真:大宮 つる
地図を見る特徴的なのが、拝殿が自動ドアになっていること! 人が近づくとセンサーが働き、開く仕様になっています。
写真:大宮 つる
地図を見る以下より、割狐塚稲荷神社に訪れたら見るべきポイントをご紹介します。
周囲は約80メートル、高さは6メートル程度でドーム状に盛り上がっている溶岩塚。溶岩塚にはいくつもの亀裂があり、その亀裂が社殿へ向かう参道となっています。
参道を登っていき、社殿の手前にあるのが「割狐岩」です。
その昔、年をとった狐が住みつき、夜になると出没した、あるいは岩から飛び出したとも言い伝えられている不思議な岩です。富士山の溶岩がここまで流れてきたという証でもあるので、じっくり観察してみてくださいね。
写真:大宮 つる
地図を見る溶岩塚にはいくつもの亀裂があり、それが参道になっていると上述しましたが、その参道にはそれぞれ赤い鳥居が連なっており、それも見ものとなっています。
溶岩塚にある鳥居は、合計すると80基以上も! こちらの鳥居は篤志家から奉納されたもの。割狐塚稲荷神社が人々より篤く信仰されていることが見てとれます。
「割狐塚稲荷神社」に訪れたら、ぜひとも行っていただきたいもう一つのスポットに、「鮎壺の滝」があります。こちらも、神社と同様、富士山の溶岩が長泉町まで流れてきた証のジオサイトなのです。
天気が良ければ、滝と富士山がコラボする景観を望めますよ。神社から鮎壺の滝までは徒歩10分ほどで行けます。関連MEMOに「鮎壺の滝」のガイド記事を掲載していますので、ご参照ください。
以上、静岡県駿東郡長泉町に鎮座する「割狐塚稲荷神社」について紹介しました。アクセス抜群な市街地で、富士山のパワーを体感できるスポットとなっています。そのパワーを体感しに、気軽に足を運んでみませんか?
御朱印は社務所でいただけます。神社の駐車場(無料)があります。
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(2024/12/5更新)
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