写真:権丈 俊宏
地図を見る伊香保温泉のシンボル“石段”は約400年の歴史があると言われています。その後改修を重ね、現在は365段の石段になりました。その石段を挟み、両脇に旅館・お土産屋・商店や遊技場が軒を連ねて並んでおり、どこか懐かしく、また楽しい雰囲気に包まれています。射的やダーツなど昔ながらの遊具で遊んでみるのも一興です。
個人旅行が主体となった現在では、こういった昭和情緒溢れる温泉街を持つ温泉地は少しずつ減少傾向にあり、浴衣姿でそぞろ歩きしながら、ゆったりと昭和レトロな雰囲気を味わいたい貴重な温泉街です。
写真:権丈 俊宏
地図を見る「雨情の湯 森秋」は石段街から少し脇に入った平静な場所にあります。創業は明治元年で、現在は鉄筋コンクリートのホテルですが、伊香保温泉で古くから伝わる“黄金の湯”を使用する権利を持った老舗宿。一泊二食付宿泊がメインですが、素泊まりや夕食無しプランもあり、宿泊の選択肢が多いことも利点。なお立ち寄り入浴は行っておらず、宿泊しないと温泉には入浴出来ません。
写真:権丈 俊宏
地図を見る伊香保温泉には二種類の泉質が有ります。一つは“黄金の湯”と呼ばれる赤褐色の温泉。もう一つは“白銀の湯”と呼ばれる近年開発された無色透明の温泉です。「雨情の湯 森秋」は全ての浴室で、伊香保温泉元来の“黄金の湯”を源泉かけ流し(加温有り)で使用しています。
“黄金の湯”は湯の色だけでなく、湯口付近に析出物と言われる温泉成分の塊が付着していることからも、本物の濃厚な温泉であることが分かります。石膏という成分を主に含有している温泉ですが、石膏泉は“傷の湯”とも呼ばれる肌にとても優しい泉質。石膏成分が体に付着し、皮膚から染み込んだ水分を逃さず保護するので、入浴後は肌が潤い、コーティングされた様なスベスベお肌に変貌します。
写真:権丈 俊宏
地図を見る「雨情の湯 森秋」では貸切風呂(有料)もあります。屋根付の半露天風になっており、木漏れ日が爽やかな浴室です。また湯船が小さく源泉がたっぷりとかけ流されているので、大浴場以上にお湯が新鮮で、泉質にこだわる人におすすめ。小さいお子さん連れの方も、他の人に気兼ねなくお風呂を楽しめます。
また、貸切風呂を含めた館内の浴室は朝9時にお湯が全て抜かれます。その後清掃に入り、次にチェックインするお客様に一番風呂を提供するシステム。「雨情の湯 森秋」は温泉入浴に対する気遣いを随所に感じさせる宿です。
写真:権丈 俊宏
地図を見る「雨情の湯 森秋」は食事も楽しみの一つ!写真は夕食で、最初にテーブルに用意された状態です。この後も料理が運ばれ、質・量共に充実しています。地元の特産品をふんだんに使っているのが特徴で、特に上州豚しゃぶは適度に脂が乗り、口の中でとろける甘さが絶品の味わい。また食事のプランも複数あり、上州牛料理の上級プランもあります。
伊香保温泉がある渋川市はグルメも忘れてはなりません。伊香保の食と言えば「水沢うどん」が有名。讃岐うどん・稲庭うどんと並び“日本三大うどん”の一つとして知られています。コシと弾力がある白い手打ちの麺で、しょうゆやゴマ味のタレを付けて食べる、ざるうどんです。
穴場のグルメでは、『嵐にしやがれ』など数々のテレビ番組で取り上げられ、一躍超人気店になった「永井食堂」のもつっ子(もつ煮)が絶品です。柔らかい歯触り・もつ特有の臭みを感じない味付けは、もつ料理が苦手な人こそおすすめ。定食で食べられるだけでなく、お持ち帰りでも販売しています。行列覚悟の上、時間に余裕をもってお出かけ下さい。
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(2025/2/7更新)
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