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地図を見る臨済宗の単立寺院である鹿王院の開基は足利義満で、山門では義満の筆による「覚雄山」の扁額が出迎えます。その義満が「今年中に大病を患うが、宝幢菩薩を祀る伽藍を建立すれば寿命が延びる」という夢のお告げを受け建立した宝幢寺(ほうどうじ)の塔頭の一つだった鹿王院。やがて応仁の乱で荒廃してしまった宝幢寺ですが、開山塔所だった鹿王院のみ再興され今日に伝わっています。
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地図を見る舎利殿前に広がる、嵐山を借景とした本庭は日本最古の平庭式枯山水庭園。この仏舎利殿、なんとなくどこかのお寺と雰囲気が似ていませんか?実は鹿王院は「元金閣寺」とも呼ばれており、この鹿王院を模して金閣寺は作られたとされており、金閣寺の正式名称が鹿王院から一文字とった鹿苑寺(ろくおんじ)というのもその証拠のひとつです。
そんな鹿王院が2016年秋、初となるライトアップ夜間特別拝観を実施!引き続き2018年も開催に至り、庭園も見事にライトアップされ、幽玄な世界を堪能できるのです。
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地図を見る京都屈指の人気観光地、嵐山エリアにある鹿王院ですが、観光の中心地からは少し離れているため、普段もさほど混み合うこともない非常に静かな寺院。知る人ぞ知る名刹として紅葉の穴場としても知られています。
鹿王院の見どころのひとつは、山門からまっすぐに伸びる印象的な石畳の参道。暗がりの中、ほのかに照らし出された参道は実に京都の寺院らしい景観で、さながら幻想空間へのプロムナード。まずはじっくりとその雰囲気を味わってみましょう。
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地図を見る鹿王院は本殿よりも舎利殿が印象的なお寺。そもそも舎利殿って何でしょう?お寺でしばしば目にする舎利殿は「仏舎利」が安置されている建物を指しています。ここでまた疑問が深まるのですが、「仏舎利」という存在。実はこれ、入滅した釈迦が荼毘に付された際の遺骨および棺、荼毘祭壇の灰燼のこと。
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地図を見る鹿王院は仏牙寺(ぶつげじ)との別名もあり、舎利殿には源実朝が宋より招来したというお釈迦様の歯がお祀りされているのです。毎年10月15日には舎利殿がご開帳となり、一般人が中に入る事もできます。このような仏舎利を収めたお寺は京都に沢山ありそうですが、鹿王院の他に東寺、泉涌寺、清水寺など10ヶ所程しかないのです。
観光寺院ではなく、あくまで修行の場としての禅寺というスタンスを守り続ける鹿王院はそんな点においても由緒ただしき古刹。期間中、舎利殿には入場できませんが本堂は入場可能。貴重な文化財が間近で見られますのでじっくり味わいましょう。
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地図を見る今回の鹿王院の夜間特別拝観は拝観料が1500円と若干お高め。しかし拝観の記念品とお抹茶も頂けることを考えれば納得。
お茶を点てるのは京都・北野に本拠を置く速水流の方々で、本格的なお抹茶、お菓子は絶品!茶道の心得が無い方は少しドキドキするかもしれませんが、身構えず知らないなりに美味しくいただけばよいのです。拝観で心静かになった中、極上のお抹茶を味わいましょう。
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地図を見る鹿王院の夜間特別拝観で見逃せないのはやはり、紅葉でしょう。紅葉の穴場としても知られる鹿王院は、参道から庭園に至るまで広く紅葉を楽しめるポイントがあります。
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地図を見るまた参道は色づきにバラつきがあり、青もみじから紅葉、散り紅葉と一度に色々と味わえるというのも見逃せません。昼間にもう一度見たくなる、そんな紅葉をほのかな光の中じっくりと堪能してみましょう。
先にも記した通り鹿王院の夜間特別拝観は人数制限が敷かれています。平日は1日100人限定で、週末は今年度から150人に拡大!事前申し込み制となるのでホームページから申し込みを。詳細は関連MEMOから鹿王院夜間特別拝観をご参照ください。名刹・鹿王院の夜間特別拝観、その魅力はホンモノです!この秋ぜひ味わってみてください。
住所:京都府京都市右京区嵯峨北堀町24
電話番号:075-861-1645
アクセス:嵐電「鹿王院駅」より徒歩約4分、阪急「嵐山駅」より徒歩約18分
<鹿王院夜間特別拝観>
開催期間:2018年11月23日〜12月9日
拝観時間:17:30〜19:30
拝観料:1500円(事前申し込み制)
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/5更新)
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