最初にドブロヴニクからストンへの行き方を解説しましょう。ストン行きのバスは長距離バスターミナルから出発。旧市街からですと、ピレ門前のバス停から1A、1Bのバスに乗ると長距離バスターミナルに着きます。
バスの本数は決して多くありません。2016年11月現在、ドブロヴニク発ストン行きのダイヤは10:45、14:14、15:15、20:30となっています。また、日曜日と祝日は20:30分以外の便は全て運休となりますのでご注意ください。
もちろん、ドブロヴニク行きの本数も多くありません。事前に帰りの便もチェックするようにしましょう。なお、所要時間は約75分です。
ストンを訪れたら、ぜひストン産の牡蠣を味わいましょう。ストンでの牡蠣の歴史は古く、文献に登場するのは16世紀のことです。ストンの牡蠣の美味しさは旅行者によって伝えられ、ヨーロッパ中で有名になりました。その後、牡蠣はオーストリア、ハンガリー、チェコに輸出され、19世紀には夏になるとストンの牡蠣を求めて、ヨーロッパから旅行者が訪れたのです。
ストンで牡蠣を味わうならバス停から徒歩3分の場所にあるレストラン・ソルゴ(Restaurant Sorgo)がおすすめ。オーナーがとても愛想がよく、いろいろと気にかけてくれます。
おすすめはストン産の牡蠣をダルマチア産のハムに巻き揚げたもの(写真/72クーナ・約1,100円)。日本の牡蠣よりも小ぶりですが味が濃いのが特徴のストン産牡蠣。ハムの美味しさと相まって、アドリア海の幸を存分に堪能することができます。もちろん、合わせるワインはクロアチア産の白ワインでどうぞ。
ストンは塩田がある町としても有名です。塩田は15クーナ(約230円)を払えば自由に見学できます。
ストンの塩田は歴史が古く先史時代まで遡ります。中世のドブロヴニク共和国(ラグーサ共和国)の下で大きく発展し、貴重な輸出品としてストンの塩は重宝されました。現在でも伝統的な製法で作られています。
敷地内に入ると左手に小屋があります。そこで塩田に関するビデオが流れており、塩田のイメージを掴むことができます。また、小屋の前には看板があり日本語の説明もありますので、英語がわからない方でもご安心を。
小屋を出ると広大で牧歌的な風景が広がる塩田が目の前に。観光のオフシーズンは人が少ないので、心ゆくまでストンの美しい風景が眺められます。もちろん、ストンの塩はお土産として購入することもできるので、気になった方はチェックしてみましょう。
ストンの背後にあるのは、ヨーロッパ第二位の規模を誇る城壁です。ストンの塩はドブロヴニク共和国にとって大変貴重な存在でした。また、ストンはペリェシャツ半島の政府市庁舎が置かれるなど、ドブロヴニクに次ぐ重要な町だったのです。
そこで敵からストンの町と塩を守るために、14世紀から16世紀にかけて長大な城壁が築かれました。ストンの中心地からもはっきりと城壁の存在が確認できます。
実際に城壁に登ることもできますが、オフシーズンは営業時間が短いので十分にご注意ください。
ストンはドブロヴニクと比較すると物価が安いことも特徴です。特にダルマチアのグルメをたっぷりと堪能したい方はストンで思いっきり味わいましょう。
ドブロヴニク近郊にはストンのような素敵な町が多数、存在します。ぜひ日帰りで訪れてみてはいかがでしょうか。
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(2024/10/16更新)
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