写真:古都の U助
地図を見る赤レンガの壁と青銅ドームとのコントラストがどこから見ても美しく絵になる大阪市中央公会堂は、大正7年竣工し現在は国の重要文化財の指定を受けた建築です。
印象的な外観は夜間ライトアップも美しく、近年ではプロジェクションマッピングのイベントも大好評。最上階部分の半円形型ドーム屋根の上には、第二次世界大戦で供出された平和や工芸、科学を象徴する「ミネルヴァ」と商業の神「メルクリウス」の二人の女神像が復元・設置されています。
また、美しい半円型のステンドグラスの内部は特別室となっていて、日本神話の天地開闢(てんちかいびゃく)のワンシーンが描かれた天井画など、部屋そのものが芸術作品といわれています。
写真:古都の U助
地図を見る通常時のガイドツアーは要予約で月に5日ほど設定日があります。コースは、特別室と展示室や地下一階の見所を案内してもらえる30分ほどのベーシックコース(500円)と、地下1階のレストランでのランチ付きスペシャルコース(2000円)の2種類。どちらも公会堂オリジナルグッズのお土産付きでとってもお得です!
一方、毎年恒例のXmasのイベントでは、1階・大集会室(上の写真)でのコンサートと、特別室の他にも通常はなかなか見ることができない中集会室、小集会室も500円、予約無しで見学できます!
一階にある大集会室は、かつてヘレンケラーやガガーリン、ゴルバチョフなど著名人の講演会の他、オペラやコンサート会場としても使われてきた部屋。壁面の金箔レリーフや豪華なシャンデリア(復元されたもの)、美しい鉄製の装飾が施された換気口など、当時の意匠は素晴らしいものばかりです。二階席は大理石の柱や各所の装飾などが美しく、階段はとても急になっているのですが、造形美としてはそれすら魅力的な造りです。
1階大集会室は、クリスマスイベントやコンサートの開催時以外であれば、玄関ホールからガラス越しに外から部屋をご覧いただくことができます。
写真:古都の U助
地図を見る3階にはステンドグラスや天井画のある「特別室」の他、ヨーロピアンスタイルのホールとなっている「中集会室」があります。「中集会室」には創建当初の豪華なシャンデリアが現存し、クリスマスのイベント時ならこちらの部屋も見学可能。夕方以降は不定期に室内照明が変化します。
「中集会室」の天井は高さ約9メートル、ホールは内部にある16本の柱頭の装飾が素晴らしい柱とアーチによって支えられています。天井が高い為このホールは音響がとても良いとされ、照明設備やグランドピアノもあり、コンサートやファッションショーなどにも利用されることも。また床は寄せ木張りとなっていて、一部は創建当時の床が現存、ガラスで保護されています。
ヨーロッパの宮殿を思わせるようなこの中集会室、創建当初は男性用の食堂とされていたもので、装飾にはタケノコや蟹、葡萄など食に関するものが多いのも特徴です。美しいステンドグラスも復元され、天井から光を集める美しいモチーフには、船や花、フルーツの盛り合わせなどもあります。
写真:古都の U助
地図を見る中央公会堂は関東大震災以前の建物で、当初の震災では無傷であったものの、その後の阪神淡路大震災などを経て、耐震保存工事が平成11年から平成14年にかけて実施されています。その際エレベーターの増設も行われていますが、オススメは何といっても美しい階段。
地上3階地下1階建ての建築内部は階段部分のみ吹き抜けになっていて、手すりのレリーフなども凝ったデザインが施されています。また地下一階展示室北側の階段脇には、創建当時、地中に打ち込まれた松杭も保存展示されています。
写真:古都の U助
地図を見る中央公会堂は地下一階部分は会議室がある他、自由見学エリアがあり、こちらは随時見学・利用が可能です。利用できる施設はおしゃれで手頃なフレンチイタリアンレストラン「中之島SOCIAL EAT AWAKE(ソーシャルイートアウェイク)」、大人可愛い雑貨や豊富なレトロ建築の書籍などを扱う「公会堂SHOP」、「展示室」など。
「展示室」では、公会堂建設の為100万円(現在の貨幣価値にしておよそ数十億円とも)もの寄付をしながら建設中に株の取引に失敗、39歳で自ら命を絶った岩本栄之助の銅像やその生涯、また平成の保存・再生工事についての紹介がされています。
(毎月第4火曜日(祝日の場合は直後の平日、年末年始の他展示替による休室あり)
その他にも、地下一階には大集会室の2階席に使用されていた椅子や昇降機(エレベーター)の機械設備、石炭ボイラーから外部煙突に至るレンガ造りの煙道の採取口など、貴重なものが多数展示保存されています。
2016年のXmasイベント「ONE☆COINNコンサート&見学会」は12月23日(金)13時より(最終入場19時半)開催されます。昼間の時間帯も美しいですが、夜は中之島周辺や御堂筋で開催されるイルミネーションとの「はしご」も可能。通常はなかなか見学する機会が少ない内部見学はこのチャンスにぜひお見逃し無く!
当日館内は一方通行となり、混雑時は入場制限されることもあります。主な見学箇所は大集会室、中集会室、小集会室、特別室、臨時ショップなど。詳しくは下記MEMO欄よりご確認下さい。
その他イベントの内容により内部に入れることもあるので、下記MEMO欄ホームページのイベント欄などでご確認下さい。
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(2023/11/30更新)
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