高級茶「玉露」生産日本一 福岡で濃厚抹茶のお土産は外せない!

高級茶「玉露」生産日本一 福岡で濃厚抹茶のお土産は外せない!

更新日:2016/12/22 12:21

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ レトロ建築探訪家、地域の魅力伝え人
グルメの街ともいわれる福岡。お土産にしたい菓子もたくさん出ており、最近は高級苺「あまおう」を使ったものが人気となっています。しかし福岡県の名物は苺だけではありません。
福岡県は静岡や京都と並ぶお茶の産地。その特産のお茶を使った菓子が数々出ているのです。しかも、すでに実績のある菓子舗だっておいしいものを生み出す努力を怠りません。その中から、コーヒーや紅茶にも合う味わい深い菓子をご紹介します。

茶の葉をたっぷり練り込んだ、断トツの濃厚さ

茶の葉をたっぷり練り込んだ、断トツの濃厚さ

写真:万葉 りえ

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ご存知でしょうか。福岡県の八女(やめ)市はお茶の中でも高級茶として名が高い「玉露(ぎょくろ)」の生産が日本一ということを。茶畑がある山の斜面は霧がおおうこともあり、太陽光が適度にさえぎられるため、うまみ成分をたっぷりと含んだ茶葉が育ちます。ですから、八女のお茶は古来より天然の玉露茶として珍重されてきました。

まずご紹介したいのは、明月堂が出している「博多 玉露まんじゅう」です。「まんじゅう」という名前から、観光地でみかける「温泉まんじゅう」のようなものだと思ったら大間違い!

この菓子に使用している茶葉は、味が濃厚で甘みが強い八女茶の中でも八女茶発祥の地である奥八女にある黒木町産。しかも、黒木町の玉露の生葉をたっぷりと繊維まで含ませてねりこんでいるので、口に入れると、皮だけでなく餡からも濃厚な玉露の風味と味が広がるのです。

明月堂は数ある福岡土産の中でももっとも売れているという「博多通りもん」を出しているメーカー。博多駅でも福岡空港でも、そして高速道路のサービスエリアでも「博多通りもん」は目立つ場所に置かれており、国内外の賞を獲得していてリピーターも多いお菓子です。
その「博多通りもん」とも違うこだわりの濃厚抹茶!一度試食したら、絶対大事な人に食べさせたくなるはずです。

つい、もう一つ!甘さひかえめのサクサクショコラ

つい、もう一つ!甘さひかえめのサクサクショコラ

写真:万葉 りえ

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福岡には高級苺として知られている「あまおう」を使った菓子がいろいろと出ており、フリーズドライされたあまおう苺の風味がおいしい「まっかな苺のラングドシャ」はANAのネット通販商品にもなるほどの売り上げになっています。この商品の詳しいことは下記MEMOを参照くださいね。

同じ会社からは「八女茶のラングドシャ Ext・rich」という名の商品も出ており、こちらも八女茶の風味がリッチに味わえるようになっています。しかし、今回ご紹介したいのは、同じ花福堂が出している「FUKUOKA八女茶のショコラ」です。

八女茶の入ったチョコの中に隠れているのは、クラッシュゴーフレットとパフ。そのため、口に入れるとチョコレートの硬いイメージを裏切る軽やかな歯ごたえをしています。しかも、甘さが控えめなのでサクサク感と茶の風味がより伝わりやすくなっています。こちらはJALショッピングでも取り扱われている商品。もちろん博多駅でも購入可能です。

もち米の産地から届く、味わい深い抹茶のお菓子

もち米の産地から届く、味わい深い抹茶のお菓子

写真:万葉 りえ

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今や、全国に販売店を出している「餅のおまつり もち吉」。地元福岡県民以外でもこの会社の名前をご存知の方がいらっしゃるのではないでしょうか。

もち吉の商品を手にした時によく見ていただきたいのが、もち吉の住所です。そこに記載されているのは、「福岡県直方市…略…字餅米 もちだんご村 餅乃神社前」。本当にこんな住所があるのかと疑ってしまいそうですよね。もち吉の本社がある辺りは昔からもち米の産地で、本当に「字 餅米」という住所だったそうですよ。直方市まで行かなくても大丈夫。博多駅近くの地下鉄祇園駅のそばに「もち吉博多本店」があります。

おせんべいがラインナップの主流というものの、お餅と小豆は切っても切れない関係。小豆を使った「えん餅」という商品が出されてからもずいぶん年月が経ちました。このお菓子、「餅」という名は付いていますが、口に入れるとバターでも使っているのではないかと思うくらいのコクがあり、餅でも饅頭でもないおいしさを持っているのです。
地元でも贈答用に使われており、小豆だけでなく黄な粉や抹茶のタイプも好評となっています。抹茶タイプで使われているのは、もちろん八女産のお茶。豊かなコクをご賞味あれ。

お茶屋さん謹製の風味豊かなラングドシャ

お茶屋さん謹製の風味豊かなラングドシャ

写真:万葉 りえ

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弘法大使空海が日本で初めに創建した寺が東長寺です。その近くには日本のうどん・そば・饅頭の発祥の地である承天寺をはじめとしていくつもの社寺があります。そんな歴史がある土地で原口園が創業したのは昭和のはじめ頃でした。八女茶を中心に取りあつかっており、百貨店にも店舗を出しているというのは、やはり確かなお茶を提供してきたからこそ。それもそのはず。原口園は茶の産地である八女にも事業所を置いているのです。

その原口園が出しているお菓子が、八女産のお茶を使っている「博多ラング」です。玉露が深いうまみを、そして抹茶が柔らかな香りを、それぞれの良さを組み合わせて生まれた豊かな風味。これは、茶を知り尽くしたお茶屋さんならではの商品と言えるのではないでしょうか。

駅構内の博多マイングにも原口園の店舗がありますが、新幹線改札内の土産物店などでも手にはいります。和洋を問わないおいしさを味わってみませんか。

八女茶のおいしさを知っているからこそ生まれた菓子をお土産に

抹茶の菓子というとまず浮かぶのが京都ではないでしょうか。京都でお土産を探されたことがある方ならよくご存知だと思います。個包装ももちろんあるものの、京都ではバームクーヘンやロールケーキなど洋風の菓子に宇治産の抹茶をふうわりとプラスしたものが多く、家族で切り分けたいホールタイプがたくさん並んでいます。

福岡の場合は八女茶がもっている甘みと濃厚さを活かした商品が多く、個包装された分けやすいものが中心です。しかもすでに地元の贈答用やお土産として実績を持った菓子舗が、新しいおいしさを追及して商品開発をしているという特色があります。

ご紹介した以外にも、新茶が出る季節にはたくさんの八女茶の菓子が店頭に並びます。家族に、また誰かへのお土産に、福岡ならではの味をぜひ連れて帰ってくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。

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