井伊家寄進“地蔵菩薩像”がある!千葉・印西「泉倉寺」

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井伊家寄進“地蔵菩薩像”がある!千葉・印西「泉倉寺」

井伊家寄進“地蔵菩薩像”がある!千葉・印西「泉倉寺」

更新日:2017/10/12 13:18

井伊 たびをのプロフィール写真 井伊 たびを フリーランスライター

「泉倉寺」の境内に、一歩進み出せば、清々しい気分になり、自然と微笑みがわいてくる。丁寧に剪定された植木は、上品なセレナーデを、気品に満ちた本堂は、華麗な旋律を、木立をすり抜けてくる風は季節の足音を、それぞれ心地よく奏でてくれる。客殿にある、「井伊家」から贈られたとされる「木造延命地蔵菩薩坐像」は、県指定の有形文化財。印西七福神のおひとり“毘沙門天さま”に、威光、七難即滅のパワーを授かりに行こう!

「龍腹寺」であった「泉倉寺」!?

「龍腹寺」であった「泉倉寺」!?

写真:井伊 たびを

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千葉県印西市にある天台宗「泉倉寺(せんぞうじ)」は、大同2年(807年)飢餓民救済のため平城天皇(へいぜいてんのう)の命を受け、空海の弟子である慈観上人(じかんしょうにん)によって建立された古刹である。

かつては、「慈雲山 延命院 勝光寺」と称し、本埜(もとの)村の地(現在の印西市)にあった。下総地区の天台宗の“本寺”として広大な寺域に豪華な伽藍、優美な庭園まで有していた。

その後、延喜17年(917年)「天龍山龍腹寺」となり、永禄6年(1563年)現在地に移建された。のちに地名(和泉・小倉)から現在の「泉倉寺」となったと伝えられている。

印西市に現存する、もとの「龍腹寺」には、“仁王尊”や、“延命地蔵尊”や、千葉県指定有形文化財の“梵鐘”が残っている。お時間に余裕があれば、あわせて訪れてみてはいかがだろう?(記事下の関連MEMOに関連記事へのリンクあり)

阿弥陀堂形式の泉倉寺

阿弥陀堂形式の泉倉寺

写真:井伊 たびを

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本尊は「阿弥陀如来」である。本堂は、青磁色の“重層銅板葺き”の阿弥陀堂形式で、当寺を訪れる多くの人に「美しい!」と唸らせる、端麗さに満ち溢れている。特に、黄色の絨毯を敷きつめたようになる晩秋に訪れることをお薦めする。なお現在の建物は、昭和42年(1967年)に改築されている。

また、本堂脇の庫裏内の客殿には、弘化4年(1847年)彦根の大名「井伊家」から贈られたと伝えられる「木造延命地蔵菩薩坐像」が安置されている。当寺と井伊家とは直接のつながりはなかったが、当寺にかつてあった空海請来の“お地蔵さま”が、失われたという話を伝え聞いた井伊直弼(いいなおすけ)の奥方が、念持仏(ねんじぶつ)として贈ったとされている。

「木造延命地蔵菩薩坐像」は、厨子中に安置されているので、正面からのみの拝観だが、お堂は明るく、また直前まで寄って拝観させていただける。ちなみに、こちらの“お地蔵さん”は県の有形文化財に指定(昭和30年12月15日)されている。もちろん、拝観させていただくには事前の連絡が必要である。

“印西七福神めぐり”の札所「毘沙門天」

“印西七福神めぐり”の札所「毘沙門天」

写真:井伊 たびを

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そもそも、“七福神信仰”は、室町時代に商人に福を授ける神々を、崇めたのが始まりとされている。印西市では、市内に点在する社寺を参拝し、七福神の福を授かりながら、その周辺の観光も合わせて行える“印西七福神めぐり”を推奨している。

ところで、「泉倉寺」の境内には、その“印西七福神めぐり”のおひとりである「毘沙門天(びしゃもんてん)」さまが、いらっしゃる。毘沙門天さまは、まるで武将のような勇ましい姿をしており、威光、七難即滅を司る神様。そのパワーを授かることを皮切りに“印西七福神めぐり”に挑戦されてはいかがだろう?(記事下の関連MEMOに関連記事へのリンクあり)

“印西大師めぐり”の第一番と五番の札所

“印西大師めぐり”の第一番と五番の札所

写真:井伊 たびを

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「印西大師めぐり」は、人気の“四国八十八ヶ所巡礼”を模してつくられた。ところで、印西大師めぐりは札所が、88ヶ所ではなく89ヶ所あり、さらに番外の札所もたくさんある。89ヶ所すべてめぐるとなんと100km以上あり、自転車で行くにも3、4回に分けないと巡れない。当寺はその第1番札所であり、第5番札所でもある。

秋に訪れるのがオススメだ!

手入れの行き届いた境内。程よく枯れた景色に映える色づいた葉。そもそも秋は、“社寺巡り”に一番いい季節。黄色い絨毯を踏みしめながら、季節を味わう珠玉のときを紡がれてはいかがだろう?

もしも、お時間があれば、道路を隔てた反対側に、国の重要文化財に指定され、当寺が管理されている「宝珠院観音堂」(別名「光堂」)を、訪れてみることもお勧めする。
(記事下の関連MEMOに関連記事へのリンクあり)

<泉倉寺の基本情報>
住所:千葉県印西市和泉971
電話番号:0476-42-3322
アクセス:JR成田線「木下駅」または、北総線「千葉ニュータウン中央駅」から、ふれあいバス西ルート「小倉」下車徒歩5分。だが、駐車場が完備されているので、車で訪れる方が得策だ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/12/06 訪問

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