写真：Naoyuki 金井
地図を見る「三十槌の氷柱」「尾ノ内百景氷柱」と共に秩父三大氷柱の「あしがくぼの氷柱」は、秩父郡横瀬町芦ヶ久保地区の兵の沢にあり、三つの氷柱の中でも最も新しい氷柱です。
もともと町民から横瀬町にも氷柱を創ろうという提案があり、検討を重ねた結果兵ノ沢に決定し、正式に公開されたのが２０１４年１月でした。
このように「あしがくぼの氷柱」は完全に人工の氷柱で、毎年地元の人々によって造られています。人工で造られていることから年々スケールアップし、現在では幅約１２５ｍ、高さ約３０ｍという壮大で美しい氷柱が見られるのです。大変広い会場ですが、遊歩道も完備されていて手軽に氷柱を楽しむにはうってつけの氷柱です。
写真：Naoyuki 金井
地図を見る最寄り駅は西武秩父線「芦ヶ久保駅」。
池袋駅から最短８３分で到着し、駅から約１０分程度歩けば氷の世界が広がります。氷柱のすぐそばを西武鉄道が走っていることからも分かるように、至便により東京からやって来る観光客も多く、また、氷柱見学と共に鉄道写真を撮る"撮り鉄"達が多いのも特徴です。
期間中は、西武線の特急レッドアロー号の一部が芦ヶ久保駅で臨時停車したり、車窓から氷柱が見える場所では電車のスピードを落として運転したりと、至れり尽くせりのアクセスなのです。
写真：Naoyuki 金井
地図を見る毎年１月上旬～２月下旬にかけて開催されている氷柱は、スケールの大きさが一つの特徴ですが、それだけではありません。人工で造られたメリットを活かし、見学しやすい遊歩道により間近で氷柱の姿が見られ、触ることができるのも嬉しい演出です。
遊歩道は約１６０ｍで、氷柱を縫って高低差３０ｍを上る遊歩道の両側にはキラキラと輝く氷柱が様々な姿を見せてくれます。スケールの大きな氷柱のあとは、間近の氷柱の芸術的な美しさを堪能してください。二つとない氷柱の表情は、まさに自然からの贈り物です。
氷柱見学で見逃せないのがライトアップ。
あしがくぼの氷柱のライトアップは、期間中の毎週金・土・日曜日と祝日の日没～８時まで実施されます。昼間の幽玄な世界も素敵ですが、ライトアップされた幻想的な世界も見逃せません。
特に山の斜面に造られた氷柱だからこそ、山の上からみる光景はロマンチックそのものです。氷柱と遊歩道が奏でる絶景は、バレンタインデーとかにも良いかもしれませんね。
写真：Naoyuki 金井
地図を見るあえて観光スポットとして造られた氷柱会場だけあって、様々な施設やサービスも至れり尽くせりです。
"電車で行ける氷柱"がウリですが、どうしても車でという方には、近隣の「道の駅 果樹公園あしがくぼ」の駐車場が一部使用でき、ここから会場まで徒歩で約１０分です。また、道の駅ではカフェ、食堂、農産物直売所がありますので、ほっこり温まるも良し、お土産を購入するのも良いでしょう。
氷柱見学中でも氷柱会場では地元のボランティアの「おもてなしレディ」から甘酒か横瀬町産の紅茶が一杯無料で提供されます。温かい気持ちと温かい飲み物で氷柱見学を楽しんで下さい。
思い立ったらサッサと行ける手軽さが「あしがくぼの氷柱」で、何の準備もせずに僅か１～２時間で氷の別世界が広がります。
コタツで温まるのも良いですが、冬ならではの風物詩を気軽に観に行きましょう。
【開催概要】
開催期間：平成２９年１月６日（金）～２月２６日（日）午前9時～午後4時まで
ライトアップ開催日：毎週金・土・日曜日・祝日 午後8時まで
※氷や天候の状況により、変更あるいは閉鎖する場合がありますので、詳細はHPなどで事前にチェックしてください。
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(2024/4/18更新)
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