写真:くまの くま
地図を見るラフレシアは、6000種以上の植物と100種以上の哺乳類が生息する世界有数の生物多様性のホットスポットといわれるキナバル山域の、標高500メートルに生息しています。ラフレシアは22種類あり、「世界で一番大きな花」といわれているのは「ラフレシア・アルノルディイ」という種類のもので直径90センチにも及ぶ大輪を咲かせます。
ここサバ州に生息するラフレシアは「ラフレシア・ケイティ」、「ラフレシア・プリシィ」、「ラフレシア・テングゥ-アドリンィ」の3種で、どれも直径50センチに満たない小振りなものです。※写真のラフレシアはオブジェです
写真:くまの くま
地図を見るラフレシアは、ブドウ科植物の根だけに寄生する全寄生植物です。雄花と雌花があり、死臭もしくは便所臭と例えられる腐臭いを放ち、ハエをおびき寄せて受粉しています。
ラフレシア愛好者からはラフレシアが見られる聖地といわれるサバ州ですが、栽培ができないこと、開花シーズンがないこと、動物に蕾を食べられてしまうこともあり、開花に遭遇する機会はそう多くはありません。
開花予測が難しいこともあり、コタキナバルの旅行代理店やホテルのツアーデスクをあたってもラフレシア見学ツアーはおろか開花情報もないという、ラフレシアを追い求める旅行者には絶望的な状況です。
写真:くまの くま
地図を見るでは、旅行者がラフレシアを見るには、どうしたらいいのでしょうか。一番簡単で可能性が高いのは、数社から出ている「キナバル公園&ポーリン温泉のツアー」に参加することです。
ガイドたちは独自の情報網でラフレシアの開花場所を入手しています。もし、ツアー参加日に開花情報が入れば、オプションとしてラフレシアの見学を提案されます。オプションなので、ツアー同行者全員が同意しなければなりません。また、ポーリン温泉付近の民家の敷地に自生していることが多いので、RM30の見学料を払う必要があります。
ラフレシアが咲いた家では、観光客を呼び込むための案内看板が街道筋に大々的にかかげて誘導します。ラフレシはアポーリン温泉近辺以外にも、ココット村、クロッカー山脈公園、タンブナンラフレシア保護センターなどでも見ることが出来ます。
写真:くまの くま
地図を見る入り口で見学料を払うと、ガイドの先導でラフレシアが自生する場所まで歩いていきます。自生場所によっては険しい道のりになることもありますが、「キナバル公園&ポーリン温泉のツアー」に参加する人たちは足腰が強い人を対象にしているので、問題なくたどり着けると思います。
写真:くまの くま
地図を見る実際目にしたラフレシアは、悪臭放つ毒々しい花とはかけ離れ、臭いもほぼしない小振りの可愛らしい姿です。あれ?と一瞬がっかりする見学者もいますが、お土産屋などで見るラフレシアを模した置物と遜色ない斑点を伴った赤い花弁はやはり不思議な植物です。
ずっと見ていたいところですが、後続の見学者が続々とやってくるので、名残惜しい気持ちを抑えて立ち去るようにましょう。写真にも写っていますが、見頃が過ぎたラフレシアは、ドス黒く変色しながら朽果てていきます。
12カ月に1度、咲くか咲かないかといわれる幻の花、ラフレシアは、まだまだ解明されていない部分も多く、今のところ確実に見る方法はありません。
「ラフレシア・インフォメーション・センター」のfacebookではセンター内のラフレシア開花情報を載せていますが、情報を得てから日本を飛びだっても見頃の時期を逃して黒焦げの姿になっている可能性もあります。やはり一か八かで現地入りするしかラフレシアを見る方法はありません。
ラフレシアを見学する機会に恵まれたら、それはとてもラッキーなことです。ガイドさんからの説明と共にラフレシアを堪能してくださいね。
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(2024/12/8更新)
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