千葉「印旛歴史民俗資料館」で住み良さ日本一・印西市の昔を学ぶ

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千葉「印旛歴史民俗資料館」で住み良さ日本一・印西市の昔を学ぶ

千葉「印旛歴史民俗資料館」で住み良さ日本一・印西市の昔を学ぶ

更新日:2017/02/02 14:53

井伊 たびをのプロフィール写真 井伊 たびを 社寺ナビゲーター、狛犬愛好家

「週刊東洋経済」が毎年発表している、全国の自治体(市限定)を対象にした「住みよさランキング2016」によれば、千葉県印西市が2012年から5年連続、総合評価で全国一。「印旛歴史民俗資料館」は、印西市の歴史とそこで暮らしていた昔人の生活が学べる資料館。特に江戸時代から近現代の歴史資料や、農業、漁業、養蚕、暮らしに関する民具には興味のそそる品が多く展示されている。お子様と一緒に楽しめるお勧めの施設だ。

印西市には3万年前から人が暮らしていた!

印西市には3万年前から人が暮らしていた!

写真:井伊 たびを

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こちらの資料館は、昭和61年10月6日に「印旛村歴史民俗資料館」として設置され、平成22年3月23日の印西市・印旛村・本埜村の合併により「印西市立印旛歴史民俗資料館」となった。地域の考古、歴史、民俗などの資料保存やその活用により、市民の教育や学術および文化の発展に寄与してきた実績を継承しつつ、合併を機にこれまで以上の充実が図られている。

館内には、農業、漁業、養蚕、暮らしに関する民具を中心に、江戸時代から近現代の歴史資料や、市内の遺跡発掘調査で出土した考古資料、貝化石をはじめとした地学資料など保管し、常設展示されている。

全国一住みよいとされる印西市。かつて、この地で暮らしていた人々の生活の知恵や工夫を学び、まだ歴史の浅い現代の「千葉ニュータウン」にも、3万年前から人々が暮らしていたことを再認識してみよう。

印西市には3万年前から人が暮らしていた!

写真:井伊 たびを

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館内に入ったすぐのホールには、印西市全体を鳥瞰することのできる、印旛沼を中心とした周辺地域の地形模型がある。また、国指定の天然記念物「木下貝層」(記事末尾の関連MEMO参照)から出土した貝の化石や、発掘調査で出土した考古資料が展示されている。

印西市には3万年前から人が暮らしていた!

写真:井伊 たびを

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この地方に人が住み始めたのは、およそ3万年前の旧石器時代とされている。遺跡はやはり印旛沼の周辺に多く見つかっている。この資料館に展示しているものに関係している遺跡だけでも14箇所にもおよぶ。

古代人はどんな生活をしていたのだろう?

古代人はどんな生活をしていたのだろう?

写真:井伊 たびを

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北印旛沼に面した台地上にあった「吉高立田台(よしたかたつただい)第二遺跡」は、平成18年と19年に発掘調査が行われた。そのとき見つかった遺構は、旧石器時代から古墳時代までのものだ。

展示されている「箱式石棺」は、もちろんその一部の復元模型だが、石棺内から6体の人骨が見つかり、当時の埋葬施設やその方法を彷彿とさせるものだ。石材はその後の分析の結果「黒雲母片麻岩(くろうんもへんまがん)」で、当時の技術の高さを伝えている。

古代人はどんな生活をしていたのだろう?

写真:井伊 たびを

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こちらでは、土器の移り変わりを展示。それぞれの特徴を知ることができる。

古代人はどんな生活をしていたのだろう?

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「カマド」は煮炊きする場所。古墳時代中期ころからすでに設えられ、古墳時代後期には、広く普及していたことも、住居跡発掘により確認されている。

昔人の知恵を学ぼう!

昔人の知恵を学ぼう!

写真:井伊 たびを

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展示室には、明治ころから昭和にかけての農業、漁業、養蚕をはじめとした産業、衣食住など生活に関わるさまざまな民俗資料が展示されている。

昔人の知恵を学ぼう!

写真:井伊 たびを

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最近では、あまり見受けなくなった道具の数々を通し、昔の生活様式が見えてくる。現代の便利さのルーツを知る楽しさがある。

昔人の知恵を学ぼう!

写真:井伊 たびを

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こんな方法で魚を獲っていたのだ!という発見は、昔人の生活感まで思いがめぐる。

昔人の暮らしぶりを学ぼう!

昔人の暮らしぶりを学ぼう!

写真:井伊 たびを

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明治から大正ころの農家の内部が復元されている。

昔人の暮らしぶりを学ぼう!

写真:井伊 たびを

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現代では、炊飯器のスイッチをピッ!と押せば、誰にでも簡単に美味しいご飯が炊ける。しかし、むかしは「カマド」で、「はじめチョロチョロ、中パッパ、ぐつぐついったら火を止めて、赤子泣いてもふたとるな」との要領と経験が必要であった。

昔人の暮らしぶりを学ぼう!

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展示をひとつひとつ丁寧に観れば、昔人の知恵や工夫のあとがわかる。

見逃さないでおきたいポイント

見逃さないでおきたいポイント

写真:井伊 たびを

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印旛村(現・印西市)で、昭和41年(1966年)ナウマン象の骨格の化石が発見された。その時の写真と新聞記事が展示されている。残念ながら、そのとき発掘された化石は、現在「国立科学博物館」に保管されている。

ちなみに、ナウマン象は、当時の人類の狩猟の対象であったとされている。

見逃さないでおきたいポイント

写真:井伊 たびを

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この大壺は、現在、県立印旛沼公園として整備されえいる師戸(もろど)城址から、明治20年ごろ、畑の耕作中に出土した。高さ60.5cm、口径33.2cm、底径17.4cm、胴部最大径52cmの常滑焼で、城と同時期の15世紀のものとされている。

ちなみに、この壺は印旛村有形文化財の指定第一号である。

印西市の今と昔を比べてみよう!

「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の総合点で、5年連続日本一住み良いとされる「印西市」。これから拓けてゆく伸びしろが、まだまだ残っている。そんな印西市のいにしえから、数十年前までの歴史を学べるこちらの資料館には、年配の人々にとっては懐かしく、若い人々にとっては初めて見るものが、多数展示されている。老若男女が愉しめるお勧めの資料館だ。

また、時間に余裕があれば、こちらから、歩いて5分足らずのところに、国指定の重要文化財「泉福寺薬師堂」(記事末尾の関連MEMO参照)がある。資料館前の「宗像小学校」の裏手へ回り込んだところだ。悠久の歴史を無言で伝える文化財に魅せられてみてはいかがだろう?

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/12/06 訪問

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