全国に13しかない出雲大社分詞!神奈川県「出雲大社相模分詞」

全国に13しかない出雲大社分詞!神奈川県「出雲大社相模分詞」

更新日:2016/12/27 16:45

大きな袋を肩に担いだ大黒様は、島根県の出雲大社に祀られておりますが、実はその支社ともいえる分詞は、全国に13しかありません。

今回ご案内するのは、その中でも唯一、龍蛇神神社とともに祀られている出雲大社の分詞。富士の霊峰が見守る、神奈川県の秦野市「出雲大社相模分詞」です。

天下一のご利益をもたらす神!大国主大神のご利益は島根県の出雲大社と同じ

天下一のご利益をもたらす神!大国主大神のご利益は島根県の出雲大社と同じ
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神奈川県秦野市に鎮座する出雲大社相模分詞ができたのは、今から約130年前の1888年(明治21年)のことです。島根県出雲大社の第80代国造である千家公の要請によって、この地の神職で報徳家(財政再建策を唱えた人)である草山翁が、秦野の渋沢峠に大国主大神のご神徳を関東の地に広めるために鎮祭したもの。1975年(昭和50年)に現在の地に遷座しました。

大国主大神は「因幡の白兎」の話で知られるように、大きな袋を肩に掛けた「すさのおの尊」のお子様で、別名大黒様の名前で徳を施す神様として親しまれています。

天下一のご利益をもたらす神!大国主大神のご利益は島根県の出雲大社と同じ
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大黒様と呼ばれている大国主大神は、国造りの神であることはむろんですが、その他にも農業の神、商業の神、医療の神としても崇められています。そして縁結びの神としても知られていますが、これは男女の縁のみならず、人々に“幸福の縁”を結んでくださる神様だともいわれています。

拝礼の前に千年の杜から湧き出る御神水で身を清めて

拝礼の前に千年の杜から湧き出る御神水で身を清めて
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石の鳥居をくぐるともうそこは大黒様の懐の中。すぐ左手にある手水舎で、柄杓を手に取りまず左手、次に右手、そしてお水を左手に受けて口を漱ぎ、柄杓の柄を清めてから元の場所に静かに返しましょう。

出雲大社の拝礼作法は、一般神社の二礼・二拍手・一礼と違い、一拝・祈念・二拝・四拍手・一拝。「拝」というのは上半身を90度に折って拝むことです。

まず深いお辞儀をします。次にもう一度深いお辞儀をして自分が今生きていることの感謝を伝え、心に思っていることなどを祈ります。そして二度深くお辞儀をします。次に静かに両手を胸の位置にしてこみのおかげを心から感謝しながら真剣に四度拍ちます。そして最後に深いお辞儀をするのです。これが出雲大社での正式なお参りの作法です。

万物が花ひらく春のお札(ふだ)は1月1日から2月4日まで配布

万物が花ひらく春のお札(ふだ)は1月1日から2月4日まで配布
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本殿隣にある建物(写真左側)で、「立春大吉」のお札をさずかることができます。「立春大吉」とは春になると自然につぼみが花開くように、自然の神気をいただいて万民に福をもたらす縁起ものです。このお札を授かり、草花の息吹とともに力強く歩みを進めましょう。

万物が花ひらく春のお札(ふだ)は1月1日から2月4日まで配布
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この「立春大吉」のお札は、2月4日の立春の日に玄関や子供の勉強部屋など、大切な部屋の入口に外に向けて糊や両面テープなどで目より高い位置に貼り付けます。するとつぼみが花開くように自然と膨らんでくるのです。

丹沢の伏流水が湧き出、蛍が遊ぶ千年の杜に佇む龍蛇神の社

丹沢の伏流水が湧き出、蛍が遊ぶ千年の杜に佇む龍蛇神の社
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龍蛇神は大国主命にお仕えする神様で、陰暦10月の神在月に全国の神様が出雲大社西海岸の稲佐の浜めがけて集まってくるとき、その先導役をなさる神様で水難、火難除けにご利益があるとされています。

この龍蛇神に千年の杜を守って頂こうと島根県の出雲大社からお招きし、ここに社を築いたのです。

丹沢の伏流水が湧き出、蛍が遊ぶ千年の杜に佇む龍蛇神の社
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正月3日に伊勢ケ濱部屋一門の力士が迫力の福餅つき、福餅まき

毎年正月の3日には横綱、日馬富士はじめ多くの伊勢ケ濱部屋の力士たちが、掛け声も華々しく餅つきをして参拝の人々にふるまってくれます。

そして搗き上がった紅白の福餅を撒いて一年の無事をお祝いするのです。是非うまくキャッチして家に持ち帰りお供えしてください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/12/11 訪問

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