江戸情緒から昭和レトロまで!「蔵の街」栃木で町歩きを満喫

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江戸情緒から昭和レトロまで!「蔵の街」栃木で町歩きを満喫

江戸情緒から昭和レトロまで!「蔵の街」栃木で町歩きを満喫

更新日:2016/12/15 16:53

沢原 馨のプロフィール写真 沢原 馨 散策記サイト制作者

栃木県栃木市は江戸時代に日光例幣使街道の宿場として発展したところです。巴波川の舟運を利用した江戸との交易も盛んで、「北関東の商都」として賑わいました。市内には今でも往時を偲ばせる建物が多く残り、「蔵の街」として人気を集めています。明治の一時期には県庁所在地だったこともあり、その名残を見つけることもできます。町歩きの好きな人にはとても魅力的な栃木。その象徴的な風景をご紹介しましょう。

例幣使街道の宿場として発展した「蔵の街」の風情を楽しもう

例幣使街道の宿場として発展した「蔵の街」の風情を楽しもう

写真:沢原 馨

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江戸時代、朝廷の勅使が供物を献上するために日光東照宮へ出向くことが慣わしになっていました。その勅使のことを例幣使といい、例幣使の通るルートは例幣使街道と呼ばれたのですが、栃木はその例幣使街道の宿場として発展しました。

また、市内を流れる巴波川(うずまがわ)を利用した舟運によって江戸との交易も盛んになり、栃木に富をもたらし、「北関東の商都」として賑わったのです。市内には今も往時を偲ばせる「見世蔵」が残り、「蔵の街」として知られ、多くの観光客を集めています。

「蔵の街大通り」と名付けられた通りを歩けば、沿道にはさまざまな「見世蔵」が建ち並びます。今に残る見世蔵は江戸時代の末期から明治初期にかけて建てられたものです。往時の賑わいを想像しながら、情趣に富んだ町歩きのひとときを楽しみましょう。「とちぎ蔵の街観光館」に立ち寄って、栃木観光の“予習”をしておくのもお勧めです。

重要伝統的建造物群保存地区に選定された「嘉右衛門町通り」も必訪!

重要伝統的建造物群保存地区に選定された「嘉右衛門町通り」も必訪!

写真:沢原 馨

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「蔵の街大通り」を北へ通り抜けると、万町交差点の少し西側から「嘉右衛門町通り」という通りが延びています。この通りも、もちろんかつての例幣使街道です。こちらは「蔵の街大通り」よりさらに昔ながらの風景を残し、風情を感じながらの散策が楽しいところです。

「嘉右衛門町通り」沿いの町並みは、平成24年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。町並みそのものが伝統的な建造物を残した貴重なものなのです。栃木の町を訪れたときには、必ず立ち寄っておきたいところです。

巴波川の河岸に建ち並ぶ豪商の蔵に「北関東の商都」を実感

巴波川の河岸に建ち並ぶ豪商の蔵に「北関東の商都」を実感

写真:沢原 馨

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「嘉右衛門町通り」の散策を楽しんだら南へ戻り、市内を貫いて流れる巴波川の河岸へと歩を進めましょう。巴波川は「北関東の商都」の舟運を支えた河川です。河岸には財を成した商家の蔵が建ち並び、興趣に富んだ景観を見せています。「北関東の商都」を象徴する景観でしょう。のんびりと河岸を散策し、その情緒を存分に味わいましょう。

巴波川の川面には船頭さんが操る遊覧船も行き交っています。その光景も良い風情です。遊覧船に乗って川面から河岸の風景を眺めるのもお勧めです。川風に吹かれながら、優雅なひとときを過ごすことができますよ。

栃木県庁跡地に建つ旧栃木町役場庁舎も必見!

栃木県庁跡地に建つ旧栃木町役場庁舎も必見!

写真:沢原 馨

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巴波川河岸に建つ「横山郷土館」の辺りから西へ歩を進めると、パステルカラーに彩られた洋風建築に気付きます。これは栃木市役所別館、大正10年に当時の栃木町役場庁舎として建てられたもの。木造二階建て、瀟洒な印象の建物で、上部には壁面に時計を設置した塔屋も設けられています。国の登録有形文化財にも指定された、栃木観光では見逃せない建物です。

この旧栃木町役場庁舎やその北側の栃木中央小学校、栃木高等学校が建つ辺りに、明治4年から明治17年まで、栃木県の県庁が置かれていました(明治17年に県庁は宇都宮市に移りました)。その敷地は「県庁堀」と呼ばれる掘で今も四角く囲まれています(Googleマップで見てみてくださいね)。栃木県庁の遺構として、県庁堀もぜひ見ておきたいものです。

ところで、何故、県庁が栃木から宇都宮に移されたのでしょう。当時の県令(現在の知事に相当します)に就任した三島通庸が半ば強引に移したようですが、理由は諸説あります。ここでは敢えて説明を省きましょう。旅先の町の歴史について、自分で調べてみるのも楽しいものですよ。

昭和レトロな風情が楽しい倭町「銀座通り」

昭和レトロな風情が楽しい倭町「銀座通り」

写真:沢原 馨

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旧栃木町役場庁舎から南東の方角、巴波川の東側に倭町という町があります。その中心部の通りは「銀座通り」と呼ばれる商店街。アーケードも残る商店街の佇まいは、いわゆる“昭和レトロ”な雰囲気を漂わせています。「蔵の街」だけではない、栃木の別の表情が楽しめます。

「銀座通り」には明治期に創業した老舗の和菓子店なども軒を構えています。立ち寄って栃木観光のお土産を購入するのもお勧めです。

町歩きの醍醐味を味わえる栃木、のんびりと散策を楽しもう

蔵が建ち並ぶ「北関東の商都」としての佇まいから、重要伝統的建造物群保存地区に選定された町並み、明治大正期の面影を残す旧栃木町役場庁舎や県庁堀、さらには昭和レトロな倭町の「銀座通り」」まで、栃木は町歩きの醍醐味を存分に楽しめるところです。町歩きの好きな人なら一度は訪ねてみるべき街だと言っていいでしょう。

栃木には、ここで紹介した他にも素敵な町並みや建物がたくさん。定番の観光ルートを外れて気ままに散策を楽しむのもよいものです。ガイドブックに載っていない、素敵な風景やお店を見つけたら、何だかラッキーな気分です。栃木の町散歩、楽しんでくださいね。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2011/10/08 訪問

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