写真:いなもと かおり
地図を見る標高825m、国指定史跡そして名勝に指定された霊山(りょうぜん)。新日本百名山の一座に選定され、四季折々の表情をみせる山は、実は歴史の深い観光名所です!
はじまりは、平安時代初期。慈覚大師によって開山され南奥文化の中心として栄えました。山頂付近には南北朝時代に築かれた霊山城があり、片道1時間ほどで登城することができます。
写真を見て下さい。断崖絶壁のその様子は足がすくんでしまいそう。険しそうな山ですが、一方でハイキングコースも整備されているので登山もしやすいですよ。
写真:いなもと かおり
地図を見る見どころスポットも多い霊山ですが、まずは登山口から20分ほど登ったところにある「宝寿台」に立ち寄りましょう。急なハシゴを登っていくとそこには見晴らしのよい山々が広がっていきます。
写真:いなもと かおり
地図を見るハイキングコースでは最初に現れる眺望スポットで、眼下には霊山こどもの村やミュージアムが、遠くには福島の山々が連なります。
写真:いなもと かおり
地図を見るスリル満点の岩の道「親不知・子不知」。人一人が通れるほどの狭さの道を、震える足を抑えながら進んでいきます。すぐ下は崖、そしてゴツゴツした岩場がそびえます。鎖を辿りながら、通り抜けるとそこには驚くほどの絶景が!
写真:いなもと かおり
地図を見る目の前には福島盆地や、吾妻、安達太良連峰などの大パノラマが広がり、なんとも感動的!
写真:いなもと かおり
地図を見るこの眺望ポイントの名前は「護摩壇」。むき出しの断崖絶壁に張り出したこのスポットは、玄武岩質の火山岩が風化によって浸食された奇怪な岩々と四季のコントラストを眺めるにも絶好のポイントです。
写真:いなもと かおり
地図を見る霊山で最も難所といえる場所は護摩壇から霊山城跡までの経路にあります。それは、鎖をつたって進む足場の悪い道。岩場を歩くのですが、一歩間違えれば落下の危険性もあるので注意せねばなりません。ですが、しっかりと注意を払えば大丈夫!落ち着いて足下を見ながら進んでくださいね。
写真:いなもと かおり
地図を見る後ろを振り返ると、足がすくむような断崖と、絶景が後押しをしてくれますよ!
写真:いなもと かおり
地図を見る南朝・北畠顕家が国府(政務を執る施設)を設置し拠点とした地。ここは「霊山城」と呼ばれ、600年以上経った今でも学術的調査の手も加えられないまま、歴史が埋もれているのです。なんともロマンを感じられますね!
現在は石碑が建立され、国司館跡の礎石や、うっすらと土塁(土を盛った防御壁)や空堀などの遺構を確認することができます。ちなみに、この歴史的スポットは登山客の休憩地にもなっていますよ。かつてこの城跡に“通勤”していた者たちは、この登山ルートを登ったり降りたり繰り返していたのかもしれませんね。
おすすめの季節は春と秋。山ツツジが見頃となる5月中旬〜下旬や、紅葉が山肌を染める10月中旬〜11月上旬が特に人気です。山開きイベントは(安全祈願祭)は4月29日に毎年行われます。なお12月中旬からは雪が降る日もあるので危ないなと判断した時には無理をして登らないようにしましょう!
また、歩きやすいハイキングコースですが、トレッキングシューズや登山に最適の服装を心がけて下さい。無事に登れた先には驚くほどの絶景を堪能することができますよ! 歴史と大自然を楽しめる伊達市のシンボル「霊山」がおすすめです。
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この記事を書いたナビゲーター
いなもと かおり
年間120城をめぐる城マニア。國學院大學文学部史学科古代史専攻卒。小学生の時に古墳に目覚め、歴史の道へ。19歳の時に、会津若松城に一目惚れしてから城の虜となる。訪城数は700ほど。日本城郭検定1級、国…
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(2025/2/15更新)
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