写真:竹内 あや
地図を見る宿がたたずむのは、草津温泉の中心「湯畑」から徒歩約5分の場所。中央通りから一歩入った静かな場所で、明治7年創業という趣のある外観が印象的です。計14室ある客室はいずれも8〜10畳の和室で、凝ったデザインやインテリアで強調することもなく、“昔ながらの旅館”といった雰囲気で落ち着けます。
なんといってもこの旅館の魅力は、追加料金なしで朝食、夕食を部屋でいただけること。そして、草津温泉内にある7つの源泉のひとつ「地蔵の湯」がすぐ隣にあることです。“おひとり様”でも2食付きで1万円〜というリーズナブルな値段設定で、温泉&料理が楽しめてしまうのです!
写真:竹内 あや
地図を見る写真:竹内 あや
地図を見るお部屋でいただく料理は、地元、上州の食材を中心とした和食御膳で、テーブルの上に料理を並べるのではなく、昔ながらの“お膳”を使っているのがユニーク。なんだか、“お姫さま”“お殿さま”にでもなったかような気分が味わえます。
基本プランに1000〜2000円追加すれば、上州牛なども楽しめる料理にグレードアップすることも! なかでも地産地消をテーマとした「上州食材地産地消特別プラン」は、群馬の最高級ニジマス「ギンヒカリ」のお造りやホイル焼き、上州牛のとうばん鍋、地元長野原のカブを使ったあんかけ、六合産のマイタケの天ぷらなど、地元食材をふんだんに盛り込んだ内容になっています。
写真:竹内 あや
地図を見る小さいながらも内湯と露天を備えた温泉は、宿のすぐ目の前にある源泉「地蔵の湯」から噴出する湯をそのまま直引きしているという贅沢さ。酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)(酸性低張性高温泉)で、硫黄臭が強く、やや青白く濁っているのが特徴的。草津にある他5源泉と同様、アトピー性皮膚炎、神経痛、関節痛、切り傷、やけど、慢性消化器病、慢性婦人病、疲労回復などに効能があるといわれています。
この温泉のよさは、源泉かけ流しの良質な温泉というだけではありません。わずか14室というこぢんまりとした旅館なので、満室のときでもほぼ貸切り状態で楽しめてしまうのです。三畳ほどの内湯とふたり入れば満員といった小さな露天風呂ですが、硫黄がほのかに香る湯けむりのなか、ほっこり気分に浸るにはぴったり。満天の星空を眺めながら、ゆったりとした時が過ぎていきます。
写真:竹内 あや
地図を見るちょっと違った雰囲気を楽しみたければ、宿の隣に建つ共同浴場「地蔵の湯」へ。2006年築という木像建ての立派な構えで、天井が高く、大きな窓から入ってくる光でとても明るい雰囲気です。浴槽と同じ部屋に脱衣所があるという、なかなかほかでは見られない構造で、建物の外には足湯も完備。湯畑から少し離れているため観光客が少なく、ほかの共同浴場に比べてすいているのもうれしい限りです。
実は「地蔵の湯」は、“時間湯”が体験できる場所としても知られています。時間湯とは古くから草津温泉に伝わる湯治の一種で、決められた時間に湯治客が一堂に集まり、“湯長”と呼ばれる専門的知識をもったリーダーのもと一斉に入浴する方法。高温泉での入浴を乗り切るための“号令”が特徴的で、毎日朝の7時と夕方の6時になると、湯長と湯治客の旋律を奏でるような掛け合いが宿の中まで聞こえてきます。
写真:竹内 あや
地図を見る草津温泉へは、東京からであれば、JRバス関東が運行する新宿または東京駅発の「上州ゆめぐり号」を利用すると便利。割引チケットを購入すれば往復約5000円というリーズナブルな料金のうえ、乗り換えもなくそのまま温泉地へとたどり着けるので安心です。毎日早朝から夜8時過ぎまで運行しているので、仕事帰りでもOK。週末に足を延ばしてみるのもいいかもしれません。
また、草津町へふるさと納税をすれば、寄付金の半額相当の感謝券がもらえ、旅館たむらをはじめ、草津温泉旅館協同組合に加盟している約100の宿泊施設で利用が可能。そのほか多くのレストランやショップ、温泉施設などの支払いにも使えます。
日本一の湧出量を誇り、日本有数の酸性度を誇る6つの源泉が点在する草津温泉。日帰り入浴のできる大きな露天や大浴場、共同浴場、足湯も点在しています。いつ見ても湯けむりを舞い上げ、硫黄のいい香りを漂わせている草津のシンボル「湯畑」をはじめ、温泉情緒あふれる街並みは散策しているだけでも楽しいもの。ちょっとした自分へのご褒美に、ゆったりほっこり気分を満喫しに出かけてみませんか?
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(2023/12/8更新)
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