写真:さと しほ
地図を見るメキシコには、ド肝を抜かれるような大迫力の壁画が各地にあります。その中から今回は、壁画も建物も必見!メキシコシティ「国立芸術院(べジャス・アルテス宮殿)」をご紹介します。
有名な絵画を鑑賞するとしたら、「空調管理された監視つきの美術館にある、額縁に入ったものを見る」のが普通ですよね。ところが、メキシコを代表する絵画は、額縁におさまるような小さなものではありません。それらは、キャンバスではなく「壁」に描かれているんです。
インディオ文明に始まり、コロンブスの新大陸発見、スペイン人による侵略、独立、内乱、メキシコ革命。メキシコには占領、独立、革命という激動の歴史があります。
メキシコの壁画は、1920年代にはじまった「メキシコ壁画運動」の際に描かれたもの。文字が読めない人にも革命の意義、メキシコの文化や歴史を広く理解してもらうため、絵で表現する手法をとりました。多くの人に見てもらうために壁に描くことになったんです。
「国立芸術院(べジャス・アルテス宮殿)」は、メキシコシティの中心にあります。1階からドーム型の天井までが吹き抜けになっていて、思わず歓声をあげそうになるほど開放的なんです。大理石がふんだんに使われている素敵な建物なので、ぜひ中に入ってみてくださいね。
写真:さと しほ
地図を見る壁画は回廊の壁に描かれています。ド肝を抜かれる大迫力のこの壁画は、3大巨匠のひとり「シケイロス」の作品です。
カメラのフレームにおさまらない大きさなので、近寄ったり離れたりして全体を堪能しましょう。壁画の前に立っている人とくらべれば、壁画がどれだけ大きいか、どれだけ強烈なインパクトを持っているかが、わかります。握りしめた拳や腕の力強さ、表情にも注目してください。壁画から飛び出してきそうな臨場感のある絵です。
写真:さと しほ
地図を見る写真:さと しほ
地図を見る回廊をぐるっと一周してみましょう。ここでは、壁画の3大巨匠「ディエゴ・リベラ、シケイロス、オロスコ」の作品をまとめて見ることができるんです。壁画の巨匠たちは、題材や絵のスタイルがそれぞれ違うので、見くらべてくださいね。
上の写真の作品は、巨匠ディエゴ・リベラのもの。シケイロスの作品にくらべると、とても緻密で細かく描写されています。この作品は「宇宙を支配する者」というタイトル。社会主義者であるレーニンやトロツキーが描かれていたり、ガスマスクをしている集団がいたりと、不気味な感じがする絵です。
写真:さと しほ
地図を見る上の写真の作品は、巨匠オロスコが描いたもの。インパクトがある大きな壁画で、半裸の女性に目が釘付けになってしまいます。後ろには拳をふりあげている民衆と炎が描かれています。
「国立芸術院(べジャス・アルテス宮殿)」にある壁画はどれも、鎖につながれていたり半裸だったりで「公共の場にこんな絵が?」と衝撃をうけるものばかりなんです。
メキシコ国立芸術院(べジャス・アルテス宮殿)の壁画、いかがでしたか?サイズも大きいし、絵の題材も激しいし、とにかくビックリするようなものばかり。メキシコシティの中心地にあるので、ぜひお出かけください!
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(2024/3/29更新)
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