写真:M Maririn
地図を見る日蓮宗の寺院である本覚寺は1436年(永享八年)に建てられました。もとは源頼朝が幕府の守り神の一つとして建てた夷堂があり、日蓮宗の宗祖である日蓮上人が佐渡の流刑から鎌倉に戻ってきた折にこの夷堂に滞在し、鎌倉での布教を行ったと言われています。
1436年に日蓮宗の布教を始めた日出上人が、時の公方足利持氏からこの夷堂の地を与えられ本覚寺を建てました。本堂には本尊の釈迦三尊像などが祀られています。
写真:M Maririn
地図を見る二代目住職の日朝上人の時代に身延山から日蓮上人の遺骨を分骨した事から、本覚寺は「東身延(ひがしみのぶ)」とも呼ばれるようになりました。日蓮上人の御分骨はこの「分骨堂」に安置されています。日朝上人は学問に優れた事から「学問の神」また信仰の力によって自らの眼病が癒えたと伝えられている事から「目の神」として信仰をあつめています。
写真:M Maririn
地図を見る本覚寺の御守の中で可愛いと人気なのが「にぎり福」です。親指の先ほどの大きさでコロンとした形はとってもキュート!ひとつひとつ手作りで作られていて、それぞれ表情や柄が違うのでお好みのものを選んでくださいね。
御利益は愛・健・財・学・福の五つで「にぎり福」はこの五文字のどれか一文字が書かれています。一日一回願い事をしながら握ると、願いが叶うと言われています。
写真:M Maririn
地図を見る仁王門から入って右側にある「夷堂」は、とがった屋根の独特な形が印象的な建物。夷様というと鯛を持ったふくよかな笑顔の姿であらわされる事が多いのですが、こちらのお堂には鯛を持たない古い形の夷像がまつられてます。全身が黒くてスリムな姿の夷様はちょっとワイルド系な面持ちですよ。鎌倉江ノ島七福神めぐりの夷様でもあるので、お寺で御朱印を頂けます。七福神の中で唯一日本の神様である夷様は、商売繁盛・縁結び・厄除けにご利益があると言われています。
本覚寺には鎌倉時代からの刀匠「正宗」の代々の墓や供養塔もあります。この正宗の御子孫は今でも鎌倉で刀匠として歴史を受け継いでおられます。
写真:M Maririn
地図を見る本覚寺では年の初めに「鎌倉えびす」という、夷様のお祭りが盛大に行われます。紅白の提灯が飾られた境内には商売繁盛・金運良好などを願う人々で活気にあふれ、その場に居るだけで一年のパワーをもらえるよう!
中でも一層目を引くのは金の烏帽子をかぶった「福娘」さん達。元気いっぱいの素敵な笑顔でお神酒や甘酒を振舞ってくださいますよ。
写真:M Maririn
地図を見る「鎌倉えびす」では縁起物を授けて下さいますが、中でも多くの人が買い求めるのが「福笹」です。この福笹は一年をかけて夷堂のまわりで育てられた「鳳凰竹(ホウオウチク)」に宝船や鯛など色々な縁起物を飾ったもの。威勢のいい太鼓の音と「商売繁盛お祈り申し上げまーす。」という掛け声と一緒に授けて下さいます。鎌倉周辺ではこの福笹を飾っているお店もあるので、鎌倉散策の折に目にするかもしれませんね。
鎌倉えびすはお正月三が日に「初えびす」1月10日に「十日えびす」が行われます。
住所:〒248−0006 神奈川県鎌倉市小町1-12-12
電話番号:0467-22-0490
アクセス:JR鎌倉駅東口下車徒歩5分
2017年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
M Maririn
東京生まれの神奈川育ち。子供のころ祖父母に連れられて、新幹線と夜行列車に乗って北陸まで行ったのが旅の第一歩。それから友達との気まま旅、子供連れの家族旅行を経て、子育てが一段落した今は「大人の遠足」を楽…
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