写真:もんT
地図を見る今回の旅の起点は、銚子駅。JR総武本線の終点です。銚子電鉄の電車は、JR線ホームの端に発着します。乗り換えは、駅を出ないでそのまま2番線ホームの先端を目指します。
JR線ではないため、乗り換えの改札窓口があるのが普通ですが、銚子電鉄にはそれがありません。Suicaの簡易改札機がありますが、これはJRの運賃精算・入出場のためのもの。銚子電鉄ではSuicaやPASMOは使えませんので、ご注意を。
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地図を見る電車に乗り込むと、出発後、車掌さんが切符を売りに来ます。昔ながらの懐かしい鉄道風景です。
通常の切符に加えて、お得な往復割引乗車券(大人¥600)や、弧廻手形(1日乗車券:大人¥700)も車掌さんから買えます。弧廻手形を持っていると、犬吠駅売店にて「ぬれ煎餅」が1枚もらえる特典あり。
車両にも注目しましょう。現在主に運用されているのは、1960年代前半に製造され、もとは京王電鉄で走っていたもの。松山の伊予鉄道で使われた後、銚子電鉄に譲渡されました。昭和のレトロ感が漂います。
2両編成のうち1両は、写真のように特別な装飾を施したものも…。季節の風物詩をモチーフにした風船を用いた装飾に、乗っているだけでも楽しくなります。
銚子電鉄は、増収のために各駅のネーミングライツ(命名権)を販売しており、購入者がユニークな愛称を駅名に付しています。写真は「かみのけくろはえ」駅。本当は笠上黒生(かさがみくろはえ)駅ですが、命名権を得た育毛剤関連の会社が「かみのけくろはえ」駅と“改称”しました。車内放送でも、愛称名が繰り返しアナウンスされるので、企業にとっては宣伝効果抜群ですね。
ほかにも、もともとの駅名の語呂が良いということで、記念切符にもなってしまったのが、本銚子駅。こちらは「もとちょうし」と読みますが、「ほんちょうし」とも読めるということで、「銚子→本銚子」、「本銚子から上り銚子行き」などの昔ながらの硬券の切符が、特に受験生に人気…。
これらの切符、銚子駅、本銚子駅では無人なので買えません…。有人駅の仲ノ町駅や犬吠駅、あるいは銚子電鉄オンラインショップにて購入可能です。
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地図を見る銚子駅から7駅目、18分ほどで犬吠駅に到着。犬吠埼灯台へはここから歩いて1q弱、12分ほどです。駅舎は南欧風のモダンなつくり。銚子電鉄のグッズや記念切符、土産物を扱うお店もあり、犬吠埼観光の拠点となっています。
駅の売店で注目なのが、やはり、名物の「銚電のぬれ煎餅」。味の種類もそろっていて、規格外の袋詰め「はねだし」も手に入ります。「はねだし」は大量に入っていてたったの500円!自宅用にはとてもお得な一品です。また、ここでは実演販売も行われていて、自分で焼いて食べてみるという体験もできます。
写真は犬吠駅を出発し、終点外川へと向かう電車です。
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地図を見る犬吠駅まで来たら、一駅隣の終着駅外川(とかわ)にも行ってみましょう。線路に沿うように県道を歩いて1km弱、徒歩12分程度です。
写真がその外川駅。ローカル線の終着駅という風情が漂います。駅舎を背にして坂を下っていくと、目の前に太平洋が…、そして5分ほどで小さな漁港に出ます。
この外川漁港と漁村の集落、江戸時代初期に計画的に整備されたもので、銚子の漁業の発祥の地とも言えます。駅近くには、外川ミニ郷土資料館もあり。すてきな坂の町をのんびりと観光していきましょう。
わずか6.4kmの路線でありながら、ユニークな魅力満載の銚子電鉄。大晦日から元日にかけては、日の出を見に犬吠埼を訪れる旅客輸送のため、毎年、夜中から臨時列車も運行します。電車の旅なら、ぬれ煎餅をつまみに一杯やりながら…という楽しみもできますね♪
冬は暖かく、夏は涼しい…。気候が穏やかな銚子・犬吠埼をぜひ銚子電鉄に乗って、のんびりと旅してみてください。
この記事を書いたナビゲーター
もんT
鉄道に乗り、美しい風景を撮り、名所旧跡あるいはおいしいものを尋ね歩く旅をご案内します。特に鉄道+徒歩のスタイルにこだわって、だれもが楽しめる小旅行を提案してまいります。鉄道が好きな人、写真撮影が好きな…
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(2025/2/15更新)
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