基隆のシンボルといえば、なんといっても中正公園でしょう。巨大な観音像と巨大な狛犬が、基隆の町をみおろす、街の人々の癒しスポットです。
中正公園は小高い山の上にあり、急な階段を休み休み上ると、基隆の街や港をみおろす高台に出ます。ここから望む基隆港は、なんともいえない旅情があります。遠くに重なる山の影、ゆったりと行きかうコンテナ船、ハリウッドサインっぽいkeelung(基隆)の文字…ゆる〜い基隆の風景です。
22mもの巨大な観音像のお膝元は、休日ともなると人でいっぱいに。デート中のカップルが台湾の夜市でよく見る輪投げで遊び、子ども達がゴーカートで走り回り、ちょっとつまめるスナックに、ゲームセンターとマッサージチェア…B級遊園地のような、昭和の時代にたくさんあったデパート屋上の遊園地のような。
穏やかでおかしくて、ちょっと懐かしい気分になる公園です。
実は、中正公園は大きな観音像や風景だけがウリではないのです。頂上までの入り組んだ道の途中には、バスケットコートやテニスコートがあったり、にこやかな石像が並んでいたり、リアルを追求した児童公園の動物があったり…ついには、落書きが観光名所になったところも。それがトトロのバス停です。
基隆市が公園脇に描いたイラストの隣に、誰かが描いたトトロ。このトトロはちょっとトボけた顔で、雨の中傘をさしてバスを待っています。壁の段差を利用した明暗が、車道と後ろの森とを明確にしていて、それがまたファンタジックで素敵です。
絵の中のバス停には「中正公園」そして日本語で「いらっしゃいませ」の文字が。トトロと一緒にバス待ち気分で写真を撮るのも楽しい思い出になりますね!
基隆駅または港から路線バスに乗れば、絶景スポットにも行けます。基隆は海に面した街なので、大海原に大空を満喫できる自然公園がいくつもありますが、今回ご紹介したいのは「望幽谷」。またの名を「忘憂谷」といい、その呼び名が示すとおり、ここから望む景色は、日々のいろいろなストレスを忘れさせる美しさ!
かなりのアップダウンがありますが、遊歩道はきれいに整備されているので、気力と体力次第でコースを自由に楽しめます。体力に自信がない、時間があまりない、という場合は、入り口までタクシーで行くのもオススメ。
脚力に自信があれば、路線バス103番の八斗子で降りて。望幽谷まで、20分ほど歩きます。途中の「度天宮」に立ち寄るのも忘れずに!こじんまりとしたお寺ですが、零れ落ちんばかりの豊かな装飾は一見の価値あり。
海まで降りて海岸の散策もぜひ。強い日差しの中でも、さわやかな海風を感じながら歩くこのコースは最高に気持ちいいですよ!
昼に楽しむ海と空の景色も素敵ですが、夜になると別の顔も。壮大な海に浮かぶ漁火に、遠く九份を彩る提灯の明かりが、最高の夜景スポットなんですよ。
港町グルメといえば海鮮!もちろん基隆でも新鮮でおいしい海の幸をいただけます。とはいえ、何でもある夜市まではまだ時間がある…そんな時に行きたいのが碧砂漁港。こちらは八斗子観光漁港とも呼ばれていて、こじんまりとした漁港の内部は市場エリアとレストランエリアに分かれています。
市場エリアには、なじみのあるカツオやアジなどの魚に、見たこともない南国の魚や、巨大な貝がたくさん!買い物もできる水族館のようです。
市場で購入した海鮮をレストランで調理してもらうこともでき、観光で行くにはぴったり。レストランよりもっとお安くお手軽に済ませたいなら、食べ歩きがベター。すり身や揚げ物を指差しで注文すれば、外のイートインスペースで食べることもできます。
観光漁港の周りは広々と芝生があって、カラフルな凧で遊ぶ子どもたちの姿も。のんびりとした、いい雰囲気の漁港です。おなかがいっぱいになったら、散策するのもいいですね。
たっぷり動いて観光した後は、もちろん夜市でしめましょう。伝統ある基隆の夜市は100年以上の歴史があり、お店の数も人の数も随一です。シンボルの黄色い提灯は土日に点灯するので、それに合わせて行けると、なおよし。情緒満載で気分が盛り上がって、いつもより食欲アップすること間違いなし!
いかがでしたか?
台北ほど洗練されてはいないけれど、ほんわかした雰囲気に、息をのむ絶景、エキサイティングな人のパワーを感じる夜市があるから、基隆は台湾初心者にもリピーターにもオススメの街です。
夜市を堪能して遅くなっても、台北までの電車やバスは23時すぎまで走ってますから安心です。食べすぎだけ注意して、さあ、今週末にも台湾は基隆に行っちゃいましょう!
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(2024/4/19更新)
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