城塞の国ルクセンブルグで小さな国が守ってきた素敵な風景を見る旅

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城塞の国ルクセンブルグで小さな国が守ってきた素敵な風景を見る旅

城塞の国ルクセンブルグで小さな国が守ってきた素敵な風景を見る旅

更新日:2017/01/24 17:41

岡本 真紀のプロフィール写真 岡本 真紀

フランス、オランダ、ドイツ、ベルギーと大国に囲まれた小さな国ルクセンブルグ。
独特な地形を持つこの国には、周辺大国の侵略、戦争や革命で翻弄されて、激動の歴史を経て造られた私達の見たことがない風景が。

今回は、ルクセンブルグの首都ルクセンブルグ市で、世界遺産である中世からの街並みと、今や世界でも重要な役割を持つ先進国の長い歴史が一挙に味わえる街歩きを紹介します。

経済国となったルクセンブルグの中心新市街の街並み

経済国となったルクセンブルグの中心新市街の街並み

写真:岡本 真紀

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春から秋にかけて、ルクセンブルグ新市街地の至る所で薔薇の香りが。というのも、薔薇はルクセンブルグの国花で、ルクセンブルグの名前が付く薔薇(Triomphe du Luxembourg)など、多くの有名な品種があります。ルクセンブルグ中央駅から旧市街地へ続く店舗や会社が立ち並ぶリベルテ通り沿いには、このような薔薇が咲き乱れる憩いの広場が点在し、立ち寄ると誰もが癒されること間違いなし。

この新市街地には、現在、憩いの広場の近くにもたくさんの国際機関の事務所、世界有数の製鉄会社や金融機関のビルが建ち並び、先進国の街並みでもあります。旅の始まりは、経済大国の街でヨーロッパ中世の趣を感じさせる素敵な風景に出会ってみてはいかがでしょうか。

経済国となったルクセンブルグの中心新市街の街並み

写真:岡本 真紀

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このリベルテ通りは、一日中交通量が多い新市街地で主要な大通り。特に、路線バスの運行数が多いので、リベルテ通り沿いのバス停からどこにでもアクセス可能で便利。また、道に迷った時にも、リベルテ通りに沿って歩けばルクセンブルグ中央駅へ到着します。

ルクセンブルグ中央駅には鉄道だけでなく、大きなバスターミナルがあって、空港や各都市への交通の便が格別。この中央駅から旧市街地までの間にはリーズナブルなホテルもたくさんあるので、観光客が滞在するのにおススメです。

渓谷を越えて旧市街地へ

渓谷を越えて旧市街地へ

写真:岡本 真紀

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旧市街地へ観光に出かけるには、新市街地から路線バスで15分、徒歩でも20〜30分。少し時間を掛けてでも徒歩で行くと、見たこともない風景に出会えます。

写真は新市街地と旧市街地を隔てるペトリュッス渓谷に架かるアドルフ橋からの眺め。アドルフ橋の上からのペトリュッス渓谷までは、その高低差はなんと約50m。遥か下方にペトリュッス渓谷を見ると、ダイナミックな自然に圧倒されます。

渓谷を越えて旧市街地へ

写真:岡本 真紀

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アドルフ橋渡り、ブリュッセル広場を通って道なりに歩けば、憲法広場に到着。この憲法広場は、観光客の駐車場やインフォメーションボックスがあったり、各種観光ツアーの出発地点になっています。

さらに、この憲法広場からの眺めは絶品。新市街地から渡ってきた大きな高架橋アドルフ橋全体とともにペトリュッス渓谷も一望できます。ヨーロッパでも珍しい地形を目の当たりに。

また、視線の方向を変えてみると、はるか遠くに見えるのは、今日経済大国となったルクセンブルグの現在の姿を象徴するビル群。自然の渓谷を挟んで見えるその風景は、ヨーロッパ中世時代とのギャップを感じます。

周辺各国の文化が融合した旧市街の街並み

周辺各国の文化が融合した旧市街の街並み

写真:岡本 真紀

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現在のルクセンブルグは多民族が住み、観光客も世界中からやってくる超国際的な国。街の賑わいは、パリやローマなどの大都市にも匹敵する華やかさがあります。

お洒落に飾りつけられている店舗はパリの雰囲気、カフェではベルギーやオランダのスイーツ、ドイツの街並みの清潔さ。周辺各国の良いところが融合されているので、快適な街歩きを楽しめることをお約束します。

周辺各国の文化が融合した旧市街の街並み

写真:岡本 真紀

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春から秋のシーズンは、通りや広場沿いはオープンカフェだらけ。お茶をしながら街並みや行き交う人々をウォッチングすると、この国のお洒落な雰囲気を味わえます。
行き交う人々の大半は観光客ですが、ランチの時間にはスーツを着こなしたビジネスマンやエレガントなスーツのご婦人の姿も。英語、仏語、独語と多種の言葉を使い分けて仕事の話をしている声が。

またウェーターが数種類の言語を使った観光客との世間話も聞こえます。とにかく超国際的な風景。この国独特の雰囲気のオープンカフェで、好きな時間だけ座ってお茶を楽むのはいかがでしょうか。

周辺各国の文化が融合した旧市街の街並み

写真:岡本 真紀

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カフェ通りから外れても、常に美しく保たれている街並みがあり、ちょっとした場所に植えられた花もこの国の人々の素敵な心遣いが。
ギョーム広場やダルム広場、大公宮など観光スポットの周りの通りは、カフェ、レストラン、ショップが立ち並んでいて通行人が多いですが、国立歴史・美術博物館へ向かう道は人通りは少なめで、中世ヨーロッパの趣のある風景を楽しめます。
このルクセンブルグの街並みを見てから、国の成り立った歴史を知るために国立歴史・美術博物館も覗いてみてはいかがでしょうか。

歴史を感じさせる自然に調和した城塞の風景

歴史を感じさせる自然に調和した城塞の風景

写真:岡本 真紀

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旧市街地ではヨーロッパ風の街並みだけでなく、ルクセンブルグ特有の高低差がある地形に造られた街全体の珍しい風景が。
憲法広場から北東に歩くと、渓谷沿いに造られた古くからの民家や小さな教会が建ち並ぶグラント(低地)の街が見えてきます。大公宮のある旧市街地はキルシュベルグと呼ばれる高台で、城塞と呼ばれる国地形そのものが理解できます。また、同時に近隣国の侵略者が大公宮へ入るのをこのグラントの街全体で守ってきたことも想像できるのでは。
キルシュベルグからグラントを見ると、空の青、ヨーロッパ建物特有のパステル色の外壁、自然の緑とが調和した絵画のように見えます。

歴史を感じさせる自然に調和した城塞の風景

写真:岡本 真紀

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キルシュベルグからグラントの地形と街並みをくまなく見たい方は、「ペトリュッスエクスプレス」で観光を。
憲法広場から出発する電気自動車で客車を牽引する可愛い電車で、旧市街地とグラントを巡るツアーです。世界文化遺産の街並みと城塞となったルクセンブルグの歴史的遺跡や旧い城壁、渓谷の川のすぐ傍を通るのでとっても快適でしっかり見ることができます。(観光シーズンのみ運行、英・仏・独・蘭語のイヤホンガイドあり。)

歴史を感じさせる自然に調和した城塞の風景

写真:岡本 真紀

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ルクセンブルグの歴史をさかのぼると、すでに紀元前からケルト人が農作・狩猟で生活を営んでいます。しかし、古代ローマ帝国が勢力をのばしてきてローマ人に占拠されてからは、一定の権力によって統治されることがなく、地域の分割や異民族領主への継承が繰り返されてきました。中世になっても、侵略戦争や革命の渦にのみ込まれた小さな国。
永い年月をかけて、国そのものが城塞として築あげられているので、自然と相まった砲台、見張り台や防護壁等の多くの遺跡も。
渓谷の川沿いは自然とともに色々な遺跡が見れるので、木洩れ日を浴びながら是非散歩をどうぞ。

国民が創り出した現在の経済国の姿

国民が創り出した現在の経済国の姿

写真:岡本 真紀

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ルクセンブルグの産業としては、古くから鉄鉱石の鉄床での採掘がはじまっており、戦争時は時代の流れに乗って数々の製鉄会社が創設されています。もともとの小さな国は農業国は、経済大国に変貌を遂げたのです。
また、製鉄会社の運営のために、政府は鉄道網の整備に力を入れた結果、近隣大国に肩を並べる国に。
頻繁に高架橋を通る色々なデザインの国際特急を見ることができます。

国民が創り出した現在の経済国の姿

写真:岡本 真紀

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経済が豊かになる一方で、二度の世界大戦で再び隣国の思惑に翻弄される悲劇の歴史は長く続きます。戦争に徴兵、産業での不公平な関税という不利な国際的立場。戦後の石油危機も経済的に発展した国に追い打ち。
そんな時も独自の外交手腕と金融サービス業への変換で国を守り抜いてきた歴史が、今日の経済国としての地位と周辺大国の良い部分を融合した文化を生んでいます。

観光客が絶えない素敵なルクセンブルグ

特に目立って華やかな国とは言えませんが、国の成り立ちは奥深く、興味が湧く国ルクセンブルグ。
訪れてみると、世界遺産の風景は勿論、融合された文化から醸し出される街並みを見にくる観光客が多いことに納得です。
とにかく複雑な歴史が凝縮された盛りだくさんの風景が味わえること間違いなし。
このような素敵な風景いっぱいのルクセンブルグでの街歩きがおススメです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/14−2015/08/15 訪問

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