都心部の隠れた歴史!大阪「梅田」周辺の参拝スポット5選

都心部の隠れた歴史!大阪「梅田」周辺の参拝スポット5選

更新日:2016/12/28 11:06

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー
関西屈指の大都市「大阪」は歴史にグルメ、買い物と多彩な魅力で大人気。京都や奈良のような大規模な寺社は少ないものの、高層建築の谷間にはまるでビルを背景に従えるかのような姿のお寺や神社も点在しています。梅田の都心部にひょっこり姿を現す寺社は交通の便が良いのはもちろんのこと、独特の味わいのある光景に。
一部は冬季限定のライトアップもあるので、より美しい姿を見ることができますよ。

真田丸で話題に!淀殿の墓所がある太融寺

真田丸で話題に!淀殿の墓所がある太融寺

写真:古都の U助

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大阪駅前の交差点からまっすぐ東へ少々歩いて行くと太融寺の塀が見えてきます。大小の差はあるものの太融寺には東西南北それぞれに入り口があり、夕刻までは自由に行き来できるので、近隣サラリーマンらが参拝する姿も見られます。

太融寺は821年嵯峨天皇の勅願により弘法大師が創建、後に嵯峨天皇の皇子・源融によって七堂伽藍が整備されました。境内は元和元年大阪夏の陣で全焼、その後昭和20年の空襲でも本尊の千手観音像をのぞき一切のお堂が焼け、戦後になって再建されています。

真田丸で話題に!淀殿の墓所がある太融寺

写真:古都の U助

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秀頼と共に自刃した淀殿の墓所はもとは今の大阪城北部の淀姫神社にあったのが、明治10年城東練兵場の整備に伴い豊臣家と縁の深い寺社の1つとして、この太融寺に移転されました。しかし淀殿の最期を知る者は無く、その死は謎も多いとされています。

北向地蔵尊

北向地蔵尊

写真:古都の U助

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阪急三番街の南部、紀伊國屋書店西側に北向地蔵尊があります。この地蔵尊は明治時代近隣の畑から掘り出されたもので、昭和44年阪急梅田駅移設拡張工事および阪急三番街誕生にあわせ現在の場所にまつられるようになりました。

北向地蔵尊

写真:古都の U助

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ほとんどの寺社は神仏が上座となる南向きに建てられますが、お地蔵様は我々衆生に寄り添い働いてくれる存在として、下座となる北向きに安置する事も少なくないといわれています。

北向地蔵尊は阪急三番街はもとよりすぐ目の前にも地蔵横丁と名付けられた飲食店街が延び、梅田の繁華街の真っ只中でこの周辺だけはお香の香りが立ち込めているミスマッチが魅力です。

綱敷天神社・御旅社

綱敷天神社・御旅社

写真:古都の U助

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太融寺を整備した源融によって嵯峨天皇を祀る神野太神宮が創建されたのが「綱敷天神社」のはじまりとされます。のち菅原道真が京都から大宰府に左遷される際、立ち寄ったと伝えられ、その時綱を用いて敷物を用意して迎えたとされるのがその名の由来になったとされています。

綱敷天神社の少し西に位置する御旅社は、すぐ目の前に阪急古書のまち、そして真後ろにはファッションビルNU茶屋町がひかえています。ビルに囲まれた小さなお社ですが、階段があって一段高いところにあるせいか不思議と神聖な雰囲気が漂っています。

露天神社(つゆのてんじんじゃ)

露天神社(つゆのてんじんじゃ)

写真:古都の U助

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露天神社はもともと天照大神を祀る神明社の1つでしたが、こちらも菅原道真が立ち寄った場所の1つとされ、その際「露とちる涙に袖は朽ちにけり〜」と詠んだところから露天神の呼び名が用いられるようになったとか。

こちらは梅田周辺イルミネーション事業「夜のキタまちあかり」会場の1つとして2016年12月5日から2017年2月3日まで夜間も美しい姿を楽しめます。

露天神社(つゆのてんじんじゃ)

写真:古都の U助

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露天神社はお初天神の呼び名でも知られています。これは江戸時代境内にあった天神の森で恋人の徳兵衛と共に心中したお初の名からきており、この事件は近松門左衛門によって浄瑠璃「曽根崎心中」の題材として取り上げられています。

恋を貫いた二人にあやかりここは恋愛成就のご利益でも人気で、今日では2006年よりはじまった「恋人の聖地プロジェクト」による恋人の聖地として認定されています。

球体のお堂!堂島薬師堂

球体のお堂!堂島薬師堂

写真:古都の U助

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西梅田から少し南側、堂島アバンザビルの一角にある「堂島薬師堂」はあまりにもインパクトが強い姿と裏腹に、とても古い歴史を持っています。建物はもちろん場所も多少の移り変わりがありましたが、かつて聖徳太子によって四天王寺が建立された際、材木を乗せた船がこの地に流れ着いた縁からお堂が建てられたとされています。

球体のお堂!堂島薬師堂

写真:古都の U助

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堂島薬師堂も「夜のキタまちあかり」会場の1つ。現在の薬師堂はミラーガラスでできている為、昼や夕刻、ネオンの灯る夜と時間帯によって周囲の景色を映し出し、その表情はとても美しく豊かです。

球体のお堂!堂島薬師堂

写真:古都の U助

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堂島薬師堂の内部は畳敷きの仏間となっており、扉には銅鑼が設置されています。その銅鑼はセンサーが付いており綱を引き、音を鳴らすと室内の照明が青、紫、ピンク、橙々色など色とりどりに変化します。

最後に

大阪・梅田の都心部にある寺社はこじんまりとしていても、それが可愛らしかったり、大都会ならではのビルと歴史ある寺社とが織り成す光景がそれぞれにとても個性的です。街歩きや寺社めぐりが好きな方にはぜひ見学していただきたいと思います。

今回はお寺と神社を中心にご案内させていただきましたが、「夜のキタまちあかり」の会場はご紹介した堂島薬師堂と露天神社の他にも合計5ヶ所で実施されています。大阪のイルミネーションとしては規模は大きくは無いものの、他の大阪のイルミネーション会場に比べ期間が長く楽しめます。会場により点灯時間が違うので下記メモ欄「夜のキタまちあかり」ページ内で確認下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/12/04−2016/12/14 訪問

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