八丈島の温泉全ガイド―東京とは思えない絶景露天風呂から激シブまで!

八丈島の温泉全ガイド―東京とは思えない絶景露天風呂から激シブまで!

更新日:2017/02/06 19:45

泉 よしかのプロフィール写真 泉 よしか 女子目線温泉ライター、キッザニアマニア
東京都の離島、伊豆諸島の八丈島。実はこの島にはとってもいい温泉が湧いているってご存知でした?
太平洋一望の絶景露天風呂、水着混浴の亜熱帯ジャングル風呂など、個性的で極上の温泉が七ヶ所。その全てを写真付きでご紹介!これを読んだら、きっとあなたも八丈島に行きたくなる!?

八丈島の温泉1 海一望の絶景露天風呂・末吉温泉みはらしの湯

八丈島の温泉1 海一望の絶景露天風呂・末吉温泉みはらしの湯

写真:泉 よしか

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一番最初にご紹介したいのは、なんといっても「みはらしの湯」。八丈島随一の絶景温泉です!

八丈島の温泉は三原山の南麓に集中しています。その中でも最も東部に位置し海を見下ろす末吉地区の高台に建つ町営温泉が、こちらの「みはらしの湯」。余談ですが足湯を含め7ヵ所ある島の温泉のうち、有料の4ヵ所は全て八丈町営となっています。

八丈島の温泉1 海一望の絶景露天風呂・末吉温泉みはらしの湯

写真:泉 よしか

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思わず「うわーっ」と声を上げたくなる絶景と開放感!「みはらしの湯」の露天風呂の景観はここが東京都の一部だとはとても信じられないくらい。海まで遮るものは何も無し!晴れた日に入れば絵葉書以上。はるばる伊豆諸島最南端の八丈島まで来た甲斐があると肯けるはずです。

お湯はとても濃厚な塩化物泉。緑色の濁り湯でとてもよく温まります。ここは景色だけじゃなく、温泉としても極上。露天風呂だけでなくシャンプーやボディーソープを備えた内湯もありますので、髪や体もしっかり洗えます。

男湯と女湯は奇数日と偶数日で入れ替わります。もう一つのお風呂からも海はよく見えますよ!

八丈島の温泉1 海一望の絶景露天風呂・末吉温泉みはらしの湯

写真:泉 よしか

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湯上りは休憩室でゆっくりすることもできます。休憩室からの眺めもまた絶景。「みはらしの湯」はぜひとも天気の良い日に訪ねたい温泉ですね。またこちらの温泉は夜9時半まで営業していますので、湯船から星空を楽しむこともできます。

【みはらしの湯】
源泉名 末吉かん沢温泉
泉質 ナトリウム―塩化物強塩温泉

八丈島の温泉2 漁港の片隅に建つ無料の激シブ系・洞輪沢温泉

八丈島の温泉2 漁港の片隅に建つ無料の激シブ系・洞輪沢温泉

写真:泉 よしか

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次は八丈島でも最もマニアックで渋い温泉をご紹介しましょう。場所は先ほどご紹介した「みはらしの湯」と同じ八丈島東部の末吉地区。ちょうど「みはらしの湯」の露天風呂からカマボコ型の汐間半島が見えると思いますが、その少し手前の洞輪沢にある温泉です。写真奥の右の方に見える水色の建物がその「洞輪沢(ぼらわざわ)温泉」で、とてもありがたいことに利用料は無料です。

八丈島の温泉2 漁港の片隅に建つ無料の激シブ系・洞輪沢温泉

写真:泉 よしか

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「洞輪沢温泉」は洞輪沢漁港の一角にあります。通常は無人なので脱衣所に数取器(カウンター)が設置されているのに驚くかも!入ったら人数分カチッとカウンターを回しましょう(イタズラは迷惑なので駄目ですよ)。

ここは洞輪沢海水浴場やサーフィンスポットの汐間海岸から近いので、夏場は海水浴客やサーファーの利用率が高いです。

八丈島の温泉2 漁港の片隅に建つ無料の激シブ系・洞輪沢温泉

写真:泉 よしか

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浴室は長方形の浴槽が一つあるだけのシンプルな作りですが、ざぶざぶと注入されるお湯は贅沢そのもの。泉質は八丈島には珍しいカルシウム・ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉で、源泉温度も40度ちょっとと加水不要、少しぬるめのお湯はそのままの源泉掛け流しです。

「洞輪沢温泉」は、カラン、シャワーはありますが石けんやシャンプーの使用は禁止です。また、水着やウェットスーツを着たままでの利用も禁止です。きしつきのある肌触りのお湯はどこか甘いにおいがして、湯上りはさっぱりしながらも体の中からぽかぽかと温まりますよ。

【洞輪沢温泉】
源泉名 洞輪沢温泉
泉質 カルシウム・ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉

八丈島の温泉3&4 中之郷温泉やすらぎの湯と足湯きらめき

八丈島の温泉3&4 中之郷温泉やすらぎの湯と足湯きらめき

写真:泉 よしか

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「やすらぎの湯」は八丈町営温泉の中では一番小ぢんまりとしています。場所は一番温泉の多い中之郷地区。露天風呂は無く、内風呂と休憩室だけの日帰り温泉ですが、木製の浴槽は肌当たりも柔らかく癒されます。また、(洞輪沢温泉を除き)濃厚な強塩温泉揃いの八丈島において、少し塩分控えめのこちらはお湯の色もすっきり無色透明。

更に浴室からは晴れた日には青ヶ島が見えると評判!

【やすらぎの湯】
源泉名 中之郷温泉2号井
泉質 ナトリウム―塩化物温泉

八丈島の温泉3&4 中之郷温泉やすらぎの湯と足湯きらめき

写真:泉 よしか

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もう一ヶ所、やすらぎの湯と同じ中之郷温泉源泉を引いている温泉を紹介しましょう。こちらの「足湯きらめき」は家族やカップルでも一緒に楽しめます。そして見える景色は海一望のまさに絶景!ちょっと熱めのお湯に足を浸しながら潮風に吹かれていると時間を忘れそう。西側に海を臨む立地なので、夕日スポットとしてもお勧め。ロマンティックなロケーションです。

八丈島の温泉3&4 中之郷温泉やすらぎの湯と足湯きらめき

写真:泉 よしか

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この「足湯きらめき」の前は広場になっていて、そこから藍ヶ江の海岸が見下ろせます。その名の通り藍色の美しい海が臨める藍ヶ江の景色は八丈八景のひとつ。高所恐怖症でなければ見下ろしてみてくださいね。岩場に白波が砕け散る絶景に、思わずくらくらするかも。

【足湯きらめき】
源泉名 中之郷温泉2号井
泉質 ナトリウム―塩化物温泉

八丈島の温泉5&6 樫立向里温泉ふれあいの湯とザ・BOON

八丈島の温泉5&6 樫立向里温泉ふれあいの湯とザ・BOON

写真:泉 よしか

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「ふれあいの湯」は八丈島の中心地・大賀郷から見て一番手前の樫立地区にある温泉です。

とにかくこちらの温泉は地元率が高い!地元の人が集まる温泉にハズレはありません。ここも例外ではなく非常に濃い塩化物泉が掛け流しになっています。光の加減で黄緑色にも群青色にも見えるお湯は金属臭が立ち上り、肌触りはすべすべ。浴槽は桧です。

八丈島の温泉5&6 樫立向里温泉ふれあいの湯とザ・BOON

写真:泉 よしか

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また「ふれあいの湯」には屋根の付いた露天風呂もあります。周辺の椰子の木が見えて南国気分満点。湯口が二ヶ所にありますが、石の湯口からは加水された源泉が、パイプの湯口からはそのままの源泉が投入されています。加水といっても必要最小限なのでお風呂は熱め。そして掛け流されていく量も多く、贅沢な気分が味わえるでしょう。

【ふれあいの湯】
源泉名 樫立向里温泉2号井
泉質 ナトリウム―塩化物強塩温泉

八丈島の温泉5&6 樫立向里温泉ふれあいの湯とザ・BOON

写真:泉 よしか

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再び温泉が豊富な中之郷地区に戻って、今度はスパ設備の整った「ブルーポート・スパ・ザ・BOON」をご紹介しましょう。ここはサウナ、水風呂、打たせ湯といった設備が整っています。お風呂に入る「ざっぶーん」という音と、「恵み」を意味する英語BOONから名付けられた日帰り温泉で、浴室は天井にも窓のある八角形。

お湯は緑がかった濃厚な食塩泉で、ずっしりとした浴感。赤茶色をした顆粒状の湯の花が漂っていることも。

【ブルーポート・スパ・ザ・BOON】
源泉名 中之郷尾越温泉
泉質 ナトリウム―塩化物強塩温泉

八丈島の温泉7 気分は亜熱帯ジャングルクルーズ・裏見ヶ滝温泉

八丈島の温泉7 気分は亜熱帯ジャングルクルーズ・裏見ヶ滝温泉

写真:泉 よしか

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八丈島といえば黒潮の影響で一年を通して温かく、亜熱帯の植物に囲まれた自然豊かな離島です。そんな八丈島らしさに溢れたユニークな温泉を最後に紹介しましょう。

場所は中之郷地区。道路脇にいきなり下駄箱があり、「裏見ヶ滝温泉」に入る人はここで靴を脱いでくださいと書いてあり驚きます。でも裸足になって階段を降りればいきなりドーンと湯船があるのでもっと驚くかもしれません。

八丈島の温泉7 気分は亜熱帯ジャングルクルーズ・裏見ヶ滝温泉

写真:泉 よしか

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まるでジャングルクルーズの世界です。こんなところに露天風呂があるのが信じられないぐらい。「裏見ヶ滝温泉」は混浴ですが、水着を着なくてはなりません。家族やカップルで「すごーい!」と感嘆の声を上げながら入ってくださいね。

浴槽だけでなく脱衣所もひとつですが、中から鍵を掛け譲り合ってご使用ください。なお、道向かいの公衆トイレには男女別の更衣室もあります。「裏見ヶ滝温泉」の利用は無料、シャンプーや石鹸は使用できません。

八丈島の温泉7 気分は亜熱帯ジャングルクルーズ・裏見ヶ滝温泉

写真:泉 よしか

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「裏見ヶ滝温泉」の縁から下を覗き込んでみましょう。どうですか?とても日本の露天風呂からの眺めとは思えないワイルドさ!滝まで見えるんですよ!

でもこれが「裏見ヶ滝」ではありません。景勝地の「裏見ヶ滝」は温泉から徒歩5〜6分。それほど大きな滝ではありませんが、滝の裏側を歩くことのできる面白さから八丈島でも人気の観光名所となっています。「裏見ヶ滝温泉」とセットで訪ねてみてはいかがでしょうか。

【裏見ヶ滝温泉】
源泉名 中之郷尾越温泉
泉質 ナトリウム―塩化物強塩温泉

八丈島の温泉巡りのお得情報と注意点

八丈島にはバラエティーに富んだ七つの温泉施設がそろっています。このうちブルーポート・スパ・ザ・BOONを除きお湯も源泉掛け流し。料金も無料あるいは町営で300〜500円ですから格安といってよいでしょう。

八丈島の温泉を利用するにあたって、お得な情報や注意点を以下にまとめます。

●温泉周遊券がお得!
・温泉一日周遊券 大人600円 小学生200円
 利用日に限り各温泉1日1回ずつ入場可
 各温泉の受付で販売。二ヶ所入れば元が取れ最大四ヶ所まで入れます
・BU・S・PA 大人1,000円 小学生500円
 2日間バス乗り放題・温泉入り放題
 バス利用ならこちら。町営バス受付・バス車内で販売。

●裏見ヶ滝温泉は水着を忘れずに!
裏見ヶ滝温泉は水着着用です。近くに水着を販売しているお店はありませんので、必ずご持参ください。

●温泉の定休日に注意
足湯きらめきと裏見ヶ滝温泉を除き、月曜日から木曜日までどこかしらの温泉が定休日になります。文末の関連MEMOの八丈島観光協会サイトから定休日・営業時間等が確認できます。なお、金・土・日及び祝日は全ての温泉が営業します。

●無料の温泉は特にマナーに気を配って!
有料無料に関わらず、入浴マナーは守らなくてはなりませんが、特に無料の洞輪沢温泉や裏見ヶ滝温泉は、自治体やボランティアの方が管理して下さっています。汚したりしないよう特に気を配り、無料で入らせていただけることに感謝して利用していただければと思います。

掲載内容は執筆時点のものです。

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