見逃せない京の冬の旅!「妙心寺大雄院」柴田是真・土岐済美の襖絵が特別公開

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見逃せない京の冬の旅!「妙心寺大雄院」柴田是真・土岐済美の襖絵が特別公開

見逃せない京の冬の旅!「妙心寺大雄院」柴田是真・土岐済美の襖絵が特別公開

更新日:2017/07/07 16:59

旅人間のプロフィール写真 旅人間 はらぺこライター、旅ブロガー

大政奉還150年記念となる2017年は京都が面白い。武家政権が終焉し、日本の近代国家への転換期に歴史的な出来事の舞台となった京都では「京の冬の旅」として非公開文化財特別公開されています。例えば妙心寺大雄院では、蒔絵師の柴田是真が描いた襖絵72面が残る客殿や土岐済美筆の山水の襖絵が残る書院、また大雄院寺宝の「楊柳観音図」と「十一面観音図」も初公開。期間は3月18日(土)まで。さぁ、京都観光に行こう!

大雄院の庭園は必見の価値あり!

柴田是真の襖絵が彩る石河家の菩提寺、大本山妙心寺山内の北に位置する大雄院(だいおういん)では、第51回「京の冬の旅」として襖絵のある客殿や書院を特別公開しています。

大雄院の境内に足を踏み入れると、そこには青々とした緑が広がり、本堂の長い廊下の目の前に広がる庭園は目を見張るほどに美しい。妙心寺境内では珍しい池があり、見方によれば池の形はハート型にも見えます。この形には特別な意味はないそうですが、興味のある方はチェックしてみましょう。心穏やかな気持ちにさせてくれる庭園から後ろを振り返ると、そこには貴重な襖絵がズラリと並んでいます。

大雄院の庭園は必見の価値あり!

写真:旅人間

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柴田是真の「四季草花図」「郭子儀図」そして「滝猿図」

大雄院と言えば、柴田是真が描いた襖絵72面は必見です。柴田是真(しばたぜしん)は、江戸時代末期から明治初期にかけて活動した蒔絵師であり、画家でもありました。明治・大正の美術の基礎を作った人ともいえる。欧米における著名度は、むしろ日本人におけるよりも高いと言われています。

襖絵では珍しい向日葵が描かれた「四季草花図」、その隣の部屋では中国・唐代の武将を題材にした「郭子儀図」など国内に残る是真の貴重な作品を見ることができます。肉筆の大作である大雄院障壁図は柴田是真を知る上で重要な作品でもあり、この特別公開では贅沢すぎる内容と言えるでしょう。

柴田是真の「四季草花図」「郭子儀図」そして「滝猿図」

写真:旅人間

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柴田是真が描いた襖絵の中で、猿を描いた「滝猿図」も見逃してはいけません。ここでは何かを見上げ語り合う猿や、子猿を背負って歩く猿、両手で耳を塞いで滝を見上げている猿など、その表情や仕草がそれぞれ可愛らしい。

これらの襖絵は是真が京都へ遊学した24歳の時、修業の終わりに大雄院にて描いたものと言われています。是真はその後、江戸へ戻り活躍するも江戸大火で多くが焼失し、国内に現存する作品は少ないそうです。貴重な是真の作品、この機会にぜひ見ておきたいですね。

柴田是真の「四季草花図」「郭子儀図」そして「滝猿図」

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繊細さに惹かれる!土岐済美の襖絵「山水図襖絵」

柴田是真の襖絵があまりに有名で注目が集まりますが、土岐済美の「山水図襖絵」が残る書院も最大の見所の一つ。

土岐済美(ときざいみ)は、多くの応挙門人の中でも異色画家の一人と言われ、姓は源、氏は土岐、名は瑛昌、字は伯華、剤美または亀渓と号しました。この大雄院の書院で見られる「山水図襖絵」には済美の文字が残り、生い茂る木々、そして橋と家が描かれており、静かにその絵を見つめていると、優しい水の音が聞こえてきそうな繊細さに心を奪われます。

繊細さに惹かれる!土岐済美の襖絵「山水図襖絵」

写真:旅人間

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「十一面観音図・楊柳観音図」が初公開

今回の特別公開を記念して、大雄院寺宝の「楊柳観音図」と「十一面観音図」が初公開されているのも見逃せません。

「楊柳観音図」は中国で描かれたもので墨線のみで描いた白描画。柳の一枝を指した水瓶を持ち、蓮弁の上に立って観音が住まう補陀落山から渡海する場面が描かれています。
一方、日本で描かれた「十一面観音図」は楊柳観音とは対照的に華やかさが印象に残り、南北朝後期から室町時代に描かれたと伝わっていますが状態の良さは感動的。

また観音図公開記念として、御朱印帳には見開きで「観世音菩薩」の御朱印を描いたものを授与しています。ただし、こちらは公開期間中なくなり次第終了となります。詳しくは大雄院にてご確認下さい。

「十一面観音図・楊柳観音図」が初公開

写真:旅人間

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大雄院について

大本山妙心寺山内の北に位置する大雄院(だいおういん)は、豊臣時代から徳川時代へと移る1603年に石河紀伊守光元の長子石河市正光忠(のちの尾張藩名古屋城代 太郎八当時9歳)により、父光元の菩提を弔うために菩提所として創建されました。

大雄院は石河家本流の香華所として現在に至り、京都府指定・登録文化財として客殿、書院、庫裏、表門があり、表門にいたっては、当院創建時のものでそのまま400余年を経た姿を残しています。「京の冬の旅」のキャンペーン中に是非、足を運んでみましょう。

大雄院について

写真:旅人間

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最後に…

第51回「京の冬の旅」のテーマは「大政奉還150年記念」。日本の近代国家への歴史的舞台となった京都で幕末ゆかりの寺院を中心に通常非公開の文化財が期間限定で2017年3月18日まで特別公開されています。詳しくはMEMOの「京都市観光協会」のHPにてご確認下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/12/07 訪問

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