古くは大きな釜で湯を沸かし、清めの儀を行っていたという大湯祭。その前齋として、境内では11月30日から12月9日までの毎日、夜7時半頃から篝火が炊かれ、その火にあたると無病息災・火防の御神徳があるといわれています。
熊手市は酉の日に立つので酉の市(とりのいち)と呼ばれますが、大宮氷川神社ではこの大湯祭の本祭に合わせて毎年12月10日。そのため十日市(とおかまち)と呼ばれています。
三の鳥居をくぐり境内へ入ると、天幕に覆われた熊手市が立ち並びます。そのきらびやかさと数はもとより、売が成立したときの、威勢のいい手締めの音頭と拍手は必見、背中がシャンとする小気味よさです。
熊手の他にも、職人技が映える神棚や、まな板や臼といった檜の家財道具を売る店もあり、目を楽しませてくれます。
チョコバナナや広島焼きなどおなじみの食べ物屋台はもちろんですが、ふだんは駐車場となっている広いスペースにはB級グルメのコーナーが設けられます。
また、座って飲食ができる居酒屋風なテント屋台もありますので、おいしい肴と熱燗で体を温めましょう。
十日市では七味唐辛子の屋台がいくつか出ますが、とても香りが良く、好みの辛さで調合してもらえます。
中には「武州は川越の白ゴマ黒ゴマ〜」と、昔ながらの売り口上が聞ける屋台もあるので、ぜひチェックしてみてください。
賑やかな市を抜けたら、神池にかかる赤い太鼓橋を渡り、ライトアップされた桜門から拝殿へと向かいましょう。
神社での「御札」と「福熊手」の授与は、日付が変わる10日0:00から23:00までです。
大湯祭では特別に、御祭神の大国様と恵毘須様の福神札や福熊手、福財布、福種銭も。
また、今年のこの日から、伊勢神宮の神宮大麻も授与されるそうです。
大宮駅東口を出て左に歩き、「一番街」というアーケードを抜けると中山道との交差点にさしかかります。道を渡り、BOOK-OFFを右角に見ながら、昔は岩槻街道と呼ばれていた「一の宮通り」に入れば、もうそこからはたくさんの屋台が並びます。
一の宮通りで店を構えるカフェや美容院、古着屋さんのワゴンセールもあるので、掘り出し物が見つかるかも?
通り右側、出口近くに古くから店を構える「大西屋」という酒屋さんでは、コクのある湯豆腐を食べられますよ。
今年2013年の十日市は、12月10日(火)10:00〜22:00。例年だと、前日の12月9日の午後からぽつぽつと屋台の準備が始まりますが、いちばん賑わうのは10日の夕方以降、暗くなってからでしょう。
会社帰りに屋台で仲間と軽く一杯やれば、リフレッシュできること請け合いです。
昼間から行かれる方は、神社の隣にある大宮公園に寄られてはどうでしょう。大きな池や小動物園などもあり、紅葉も楽しめるかもしれません。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索