写真:いしい ひい
地図を見るリビング・コンピュータ・ミュージアムはシアトルのダウンタウンの南、ソードー(SODO)という地区にあります。ビル・ゲイツ氏とともにマイクロソフト社を創設したポール・アレン氏が、個人で所有しているビンテージもののコンピュータを展示したいと考えて、2012年に開館。50年も前に作られたコンピュータの数々が実際に動いて使える状態で展示されています。
古いコンピュータを稼動させるにはエンジニアの手間と工夫が欠かせず、このミュージアムで働いているスタッフもコンピュータ大好き人間ばかり。古めかしいコンピュータを自由に触って使ってみたり、スタッフへの質問も大歓迎というフレンドリーな雰囲気のミュージアムです。
写真:いしい ひい
地図を見るアップルが1977年に発表したパーソナルコンピュータAppleII。他と差別化すべく、世界で初めて個人向けに完全な完成品として(購入者が組み立てるキットではなく)出荷されたものです。当時は「ホームコンピューター」として宣伝されていました。
2003年発表のスマートフォン「ブラックベリー」は既に、まるで生きた化石のような扱いで展示されています。オバマ氏も大統領就任当時ブラックベリーの愛用者でしたね。
技術の進歩は日進月歩、かつて自分が使っていたものですら、懐かしい気持ちになることでしょう。
写真:いしい ひい
地図を見るビンテージやアンティークものだけでなく、最先端のコンピュータ・サイエンスも紹介されています。ブロックの形をしたロボットを組み合わせてプログラミングを楽しむコーナーや、バーチャル・リアリティを体験するコーナーは、子供たちのみならず大人もはまってしまうはず。スタッフに質問しながらいろいろ挑戦してみましょう。
自動運転車の体験コーナーもあります。カーナビのボタンをスタートさせると車は運転を始め、来場者は座って目の前の風景や周囲の車の状況を眺めているだけ。新しい車の未来がすぐそこまで来ていることを感じるはず!
コンピュータのビッグデータがいかに活用されているかについての説明も、興味深いですよ!
例えば、大手運送会社UPSのトラックは、何故左折をしないのか?日々たくさんの荷物を配達するUPSは独自のGPSシステムを開発し、その最適化されたプログラムにより「左折を避けることでスピーディに配達することができる」と結論づけました。
アメリカは日本と逆の右側通行、そしてほとんどの交差点で赤信号でも車は右折できる。そのため多少遠回りであっても左折を避けて信号待ちの時間を減らし、直進と右折のみで進んでいくことで、目的地により早く到達できるのだそうです。もちろんガソリン代も節約できる。
さらに左折は交通事故の確率が高いため、左折を避けることは安全面においても効果的なのです。
コンピュータで膨大なデータを処理することで、安全かつ効率の良い社会に変わっていくことが分かります。
写真:いしい ひい
地図を見る写真:いしい ひい
地図を見るミュージアムの周辺には、スターバックスの本社やアウトドアグッズの専門店があり、さらに美味しいレストランやカジュアルなカフェもいっぱい!
ボリュームあるカリビアン・サンドイッチが人気の「パセオ」、オーガニックでヘルシーなパンやスイーツが楽しめる「マクリナ・ベーカリー&カフェ」、さらにドーナツやベーグルのお店などもあります。お買い物やランチと合わせてミュージアム見学を楽しむのがおススメ!
MLB(野球)マリナーズの本拠地セーフコ・フィールド、NFL(アメフト)シーホークスとMLS(サッカー)サウンダーズの本拠地センチュリーリンク・フィールドなど、プロスポーツのスタジアムも徒歩圏内です。
IT産業が元気なシアトルのリビング・コンピュータ・ミュージアムは、コンピュータの進歩とともに進化を続ける、まさに生きたミュージアム。皆さんが訪問されるときも古いコンピュータはまだ動き続け、さらに新しいテクノロジーが紹介されていることでしょう。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/29更新)
- 広告 -