時速500kmで疾走!山梨県立リニア見学センターへリニア中央新幹線を見に行こう

時速500kmで疾走!山梨県立リニア見学センターへリニア中央新幹線を見に行こう

更新日:2014/05/09 18:28

高橋 しゅうのプロフィール写真 高橋 しゅう 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
時速500kmで疾走するリニアモーターカー。未来の鉄道と思われていたリニア中央新幹線の概要が2013年9月に発表され、ついに実現に向けて動き出しました。開業予定は2027年となりますが、リニア新幹線の試験走行は、実験線のある山梨県でもうすでに始まっていることはご存知でしょうか?山梨県立リニア見学センターへ行けば、今でもリニア新幹線を目の当たりにできるのです。

まずはリニア新幹線の試験走行日のチェックから

まずはリニア新幹線の試験走行日のチェックから

写真:高橋 しゅう

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リニア新幹線の試験走行は、開業後はそのまま一部区間となる、山梨県の上野原市と笛吹市を結ぶ約43kmの区間で行なわれています。路線の大部分はトンネル区間を通りますが、リニアの走行の様子を見学できる山梨県立リニア見学センターは、その途中の地上走行区間となる山梨県都留市の一角に建てられているのです。

館内では、リニアモーターカーの概要についての紹介や、グッズの販売なども行われていますが、何と言っても皆さんのお目当てはリニア新幹線の試験走行の見学です。そこで見学センターを訪れる際に事前にチェックをしておきたいのが、試験走行日。実は走行は毎日行われている訳ではありません。概ね平日や土曜日を中心に行われていますが、これも曜日で決まってはいないようです。正式には毎週金曜日の夕方頃に、翌週の走行スケジュールがJR東海及びセンターのホームページ内に更新されて掲載されます。

先の予定を立てる際には、難しい判断となってしまいますが、見学センターに問い合わせをされたり、前月の運行日もホームページに掲載されていますので、それらの曜日パターンを見ながら検討してみて下さい。

尚、見学センターの開館日は決まっていますので、リニア新幹線の試験走行が無い日でも館内見学はできます。

山梨県立リニア見学センター
住所:山梨県都留市小形山2381
電話番号:0554−45−8121
開館時間:9時〜17時(入館は16時30分まで)
休館日:毎週月曜日(但し祝日の場合は開館)、祝日の翌日、年末年始
入館料:無料
アクセス:富士急行線田野倉駅または禾生駅より徒歩25〜30分
     車の場合は中央自動車道大月インターより約15分
※詳細はホームページより確認下さい。

早くリニアの走行が見たい!館内放送をチェックして見学センター3階の展望室へ

早くリニアの走行が見たい!館内放送をチェックして見学センター3階の展望室へ

写真:高橋 しゅう

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リニア新幹線の試験走行日に見学センターを訪ねると、その日の走行時間帯の予定が入口付近に掲示されています。私が訪ねた日は午前10時〜午後3時半頃までの運行予定で、概ね10分〜40分間隔で見学センター前をリニア新幹線が通過していました。

館内では走行を開始すると、3階の展望室へ誘導する館内放送が流れます。走行が見たい方は、放送を聞いたら展望室へ向かいましょう。展望室のモニターでは走行状況がリアルタイムで表示されますので、東京寄りか大阪寄りのどちらから来て、見学センター前を通過するまであとどれくらいなのかが一目でわかります。あわせて通過する直前にも再度館内放送で知らせてくれます。

走行開始時からモニターを見ていると、スタートからどんどん加速してスピードを上げていく様子がわかり、時速500km近くが表示されるとかなり気分も高まってきます。

待望のリニア新幹線が目の前を超高速で疾走!

待望のリニア新幹線が目の前を超高速で疾走!

写真:高橋 しゅう

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走行開始から数分後、いよいよリニア新幹線の車両が目の前を通過します。超高速で通過する為、通過直前の案内が放送されたらモニター画面ではなく、目の前を見るように係の方も案内していました。

やがて走行音が聞こえ始め、音が大きくなって来たかと思うと、あっと言う間に目の前を通過して行きます。今までに見たことの無い、新幹線をよりシャープにしたようなフォルムと、そのスピードに思わず「すごい!」「うわっ速い!」と誰もが口にしてしまいます。

この写真は2013年に新たに公開されたL0系(エルゼロ)の走行風景です。2027年の営業運転時の原型となる車両で、開業時に走行する予定の車両の様子が、もうすでに今見ることができるのです。

尚、写真は高速シャッターを使って撮影していますので、リニアが停車しているようにも見えますが、実際は時速500km近くのスピードで通過しています。

リニアモーターカーの概要や仕組みを学べます。

リニアモーターカーの概要や仕組みを学べます。

写真:高橋 しゅう

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館内では、模型や映像、パネル等を使ってリニアモーターカーの開発の歴史や概要ついて展示、紹介しています。今までの2本のレールで走る鉄道とは違い、超電導磁石を使って浮上しながら超高速で走行する仕組みを知ることができます。

折角の機会ですので、近未来の乗り物について学んでみてはいかがでしょうか。私が訪ねた時は、家族連れやツアー団体の方、そして海外の方も視察に来られていました。

時速500kmで疾走する様子をどうぞご覧下さい。

動画:高橋 しゅう

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前段で展望室からのリニア新幹線を写真で紹介しましたが、ここでは500km近くのスピードで走行する様子をどうぞ動画でご覧下さい。

現在、国内の鉄道による営業時の最高速度は東北新幹線の「はやぶさ」による時速320kmで、旅客機の離陸時の速度でも時速約240〜300kmですから、それらを格段に上回るスピードで疾走する乗り物を、ここでは見ることができるのです。

この映像は見学センターの展望室からのものです。尚、目の前を風を切りながら疾走するスピード感あふれる姿は、映像ではすべてをお伝えできませんので、現地に行って是非とも実物で体感してみて下さい。

2027年開業に向けて動き出したリニア中央新幹線

これまで紹介してきましたリニア新幹線の姿は、2027年に開業後の営業運転に向けた試験走行の様子です。今はまだ一部区間での実験走行ですが、あと十数年後にはリニア中央新幹線として東京(品川)〜名古屋間が先行開業し、最短40分で結ばれることになります。そして、さらに先の年月になりますが、最終的に大阪まで延長されて開業することとなっています。

誰もが早く乗りたいと思うリニア新幹線ですが、営業運転に乗車するまでは、まだ先の年月となるものの、いずれ現在の実験線を使った乗車体験も行われるようです。(具体的に発表はされていませんが、過去に実施していました。)
また、山梨県立リニア見学センターも2014年4月には新館がオープンする予定で、新たにモニターを使った疑似乗車体験や、過去に使われた実物のリニアモーターカーの展示も予定され、より見学も楽しくなりそうです。

これから益々リニア中央新幹線の注目度は高まると思います。大人も子供も楽しめて、訪ねてみる価値大の山梨県立リニア見学センターへ、皆さんも最先端の乗り物を見に出掛けてみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/12 訪問

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