祝存続!くるくるまわる兵庫県・手柄山中央公園の回転展望台

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祝存続!くるくるまわる兵庫県・手柄山中央公園の回転展望台

祝存続!くるくるまわる兵庫県・手柄山中央公園の回転展望台

更新日:2017/01/20 14:30

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員

兵庫県姫路市の玄関口に当たる姫路駅を列車で出発して数分、山の上に立つ謎めいた建造物が車窓から眺められるでしょう。あれはいったい何なのか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかも、この建物、くるくるまわるのです!今回は姫路大博覧会の貴重な遺構でもある手柄山中央公園の回転展望台をご紹介しましょう。

手柄山の上に立つ謎めいた建造物!手柄山中央公園の回転展望台

手柄山の上に立つ謎めいた建造物!手柄山中央公園の回転展望台

写真:乾口 達司

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姫路駅を出発してすぐ、西へと向かう列車の進行方向の左側に小高い山(手柄山)を目にすることが出来るでしょう。この手柄山の一帯に広がっているのが、手柄山中央公園です。その中央、山の尾根の一角に立つのが、写真の回転展望台。タコのように4本の足(支柱)を大きく広げて立つその姿は実に独特で、どこか近未来をイメージさせますよね。

それもそのはず、この展望台は1966年(昭和41)4月3日から6月5日まで、当地を中心に姫路市内でもよおされた姫路大博覧会のテーマ塔として建てられたものなのです。いまから半世紀前にもよおされた博覧会の貴重な遺構がいまなお残っていること、ご存知でしたか?

手柄山の上に立つ謎めいた建造物!手柄山中央公園の回転展望台

写真:乾口 達司

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ロサンゼルス国際空港の旧管制塔をモデルにしたといわれるこの展望台、実は施設の老朽化を理由に近々取り壊される計画でした。実際、ご覧のように上層部を良く見ると、上層部を支えている支柱にひび割れの痕跡などが目視出来ますよね。しかし、姫路市民からは撤去を惜しむ声が上がり、2016年9月、その存続が決定したのでした。展望台がいかに姫路市民から愛されて来たかがうかがえるエピソードですね。

えっ!回転!?展望台の入口部分

えっ!回転!?展望台の入口部分

写真:乾口 達司

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展望台の真下に行ってみましょう。正面にあるエレベータ付近の頭上には、ご覧の案内板が設置されています。これまでにも紹介して来たように、この建物の名称は「回転展望台」。あらためて気付かされますが、この展望台は「回転」するのです。えっ!回転!?その秘密は展望台の上層部にあるため、驚いた方は上層部まで上がってみましょう。

えっ!回転!?展望台の入口部分

写真:乾口 達司

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上層部へはエレベータ・階段のどちらも利用出来ます。写真はエレベータの内部を撮影したものですが、押しボタンなど、時代を感じさせるエレベータだと思いませんか?

えっ!回転!?展望台の入口部分

写真:乾口 達司

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こちらは階段。下層部と上層部とをつないでいる中間層は円筒形をしているため、階段もそれにあわせて螺旋状で下層部と上層部とをつないでいます。上層部へは、エレベータ、階段、お好みでどうぞ。

くるくるまわる!レストランになっている上層部の内部

くるくるまわる!レストランになっている上層部の内部

写真:乾口 達司

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上層部の内部はレストランになっています。回転展望台の名のとおり、レストランの床は可動式になっており、テーブルについているだけで周囲の景色を眺めることが出来るのです。一周は約14分。もちろん、ゆっくりしたスピードなので、回転していても転倒することはありませんよ。

くるくるまわる!レストランになっている上層部の内部

写真:乾口 達司

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写真の中央、上下に走っている線が、回転のレール。この線より窓側の床が可動式となっており、ゆっくり回転するようになっています。

くるくるまわる!レストランになっている上層部の内部

写真:乾口 達司

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写真は調理場を撮影したもの。回転部分にあわせて、調理場のカウンターも半円形になっているのが、おわかりいただけるでしょう。

遊園地や姫路城も!回転展望台からの眺め

遊園地や姫路城も!回転展望台からの眺め

写真:乾口 達司

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回転展望台からは、姫路市内を遠くまで見渡すことが出来ます。写真は眼下に広がる手柄山遊園地。老朽化を理由に近い将来に取り壊しが予定されている観覧車やジェットコースターも俯瞰的に眺められるため、いまのうちに足をお運びください。

遊園地や姫路城も!回転展望台からの眺め

写真:乾口 達司

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回転展望台の北側では、写真のような光景もご覧いただけます。遠くに見えているのは、世界遺産に登録されている国宝・姫路城。その前面に見られる建造物は「太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔」です。1953年(昭和28)に着工し、1956年(昭和31)に竣工した戦没者慰霊塔で、設計は高谷隆太郎。その造型は地中に突き立てた刀を模しており、不戦の誓いを表しています。

姫路大博覧会時代の回転展望台

姫路大博覧会時代の回転展望台

写真:乾口 達司

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店内にはご覧の写真も掲示されています。これは建設中の回転展望台を撮影した一枚。その左にあるのは、現在では廃線となっている姫路モノレールを撮影したもの。いずれも姫路大博覧会時代の様子をいまに伝える貴重な写真なので、じっくりご覧ください。

姫路大博覧会時代の回転展望台

写真:乾口 達司

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回転展望台のある手柄山中央公園の敷地内には「手柄山交流ステーション」と呼ばれる施設もあり、館内には姫路大博覧会時代の手柄山地区を再現した模型が展示されています。画面中央の少し左側をよくご覧ください。現在の回転展望台があること、おわかりいただけますか?

おわりに

回転展望台の魅力、おわかりいただけたでしょうか。実際に回転する上層部からは姫路市内を一望し、お茶でも飲みながら、その珍しい構造をご堪能ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/01/02 訪問

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