美味い鰹が食べたい!ならば中土佐「久礼大正町市場」に行くぜよ

美味い鰹が食べたい!ならば中土佐「久礼大正町市場」に行くぜよ

更新日:2017/12/01 15:48

林 ぶんこのプロフィール写真 林 ぶんこ 四国の山道探検家、0850ライダー
高知といえば鰹(カツオ)、そして中土佐町久礼は鰹の国と呼ばれる高知きっての鰹漁が盛んな町。そんなプロフェッショナルな鰹の町の台所として、明治時代から美味しい魚を提供してきた「久礼大正町市場」は魚のうまさもさることながら、土佐弁が飛び交う市場の活気ある雰囲気も面白い、と近年では他県から観光客が来る人気スポットになっています。高知で美味しい鰹が食べたくなったら迷わず「久礼大正町市場」へ向かいましょう!

大正天皇由来の名前「久礼大正町市場」

大正天皇由来の名前「久礼大正町市場」

写真:林 ぶんこ

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高知県中土佐町久礼は、400年以上も前から鰹漁が盛んな高知きっての鰹の町。そんな漁師町の台所「久礼大正町市場」の始まりは明治時代にさかのぼり、漁師の奥さんたちが家族が獲ってきた魚を売り始めたのがきっかけだそう。

大正4年に市場一帯が焼失するという大火に見舞われてしまいますが、その時に大正天皇より住民を励ますため高額な復興費が届けられました。これに町民が大感激。それまでの通り名「地蔵通り」を改めて大正天皇を記念する「大正町」とし、ここから現在の名前の「久礼大正町市場」となりました。

市場と周辺の町並みは、昭和レトロをイメージした懐かしい雰囲気の造りになっています。

大正天皇由来の名前「久礼大正町市場」

写真:林 ぶんこ

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大正町市場は元々地元の人向けの市場でしたが、ここに並ぶ魚の新鮮さと美味しさ、売り子のおばちゃんたちの活気ある気さくな雰囲気が人を呼び、近年では県外からの観光客も多く訪れる人気スポットとなっています。

この「ぜよぴあ」は、市場の入り口隣に新しく出来た持ち込み飲食可の無料休憩所で、赤ちゃん連れの方にものびのび市場を楽しんでもらえるように、オムツ替えが出来るトイレも備えています。

市場って朝が早いはず!?なのに午後でも人で賑わうその理由は?

市場って朝が早いはず!?なのに午後でも人で賑わうその理由は?

写真:林 ぶんこ

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普通、魚の市場というと早朝に開き午前中には終わってしまうイメージですが、ここ「久礼大正市場」は午後2時を過ぎた頃でもたくさんのお客さんたちで賑わっています。その理由はその日の朝に水揚げされた朝獲れの魚ばかりでなく、昼過ぎからは、昼に水揚げされたばかりのピチピチ昼獲れの魚がまた店頭に並ぶからです。

新鮮さが命の美味しい魚。久礼港から獲れたての魚がやってくる頃を見計らって、通のお客さんは午後にもこの市場を訪れます。

市場って朝が早いはず!?なのに午後でも人で賑わうその理由は?

写真:林 ぶんこ

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「魚一匹なんてさばけないよ!」という方には、お客さんのリクエストに合わせて食べやすいように切ってパック詰めにしてくれます。また、遠方向けにはクール便で送ってくれます。

市場って朝が早いはず!?なのに午後でも人で賑わうその理由は?

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魚の美味しい食べ方を知っている売り子のおばちゃんたち。お刺身以外にもいろんな料理法をご存知ですので、レシピや付け合せについても聞いてみてください。面白いワザをいろいろ教えてくれますよ!

美味い鰹ならここ!田中鮮魚店

美味い鰹ならここ!田中鮮魚店

写真:林 ぶんこ

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通りの奥にひときわ賑わっているお店があります。ここが鰹の国と呼ばれる中土佐久礼の中でもダントツ人気の「田中鮮魚店」。鰹にうるさい高知人が「美味い鰹ならここ!」と口を揃えてすすめるお店です。

美味い鰹ならここ!田中鮮魚店

写真:林 ぶんこ

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「いらっしゃい!」威勢のいい呼び声と、ケースの中には獲れたての魚やその日の朝に作ったばかりの藁焼き鰹、干物、高知名物ウツボのタタキなどが並んでいます。

美味い鰹ならここ!田中鮮魚店

写真:林 ぶんこ

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店頭に並んでいる商品ならどれでも、店内で食べていくことが出来ます。一匹丸ごとでもブロックでも、すぐに食べられるように店の奥でお刺身にしてくれ、干物は店の向いで焼いてくれます。食べたいものを選び「食べて行きます」と売り子さんに伝え、お勘定を済ませると番号札が渡されます。

店頭の魚をそのまま食べられる「漁師小屋」

店頭の魚をそのまま食べられる「漁師小屋」

写真:林 ぶんこ

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番号札をもらったらお店の向かいにある「漁師小屋」に入ります。ここは田中鮮魚店のお魚がそのまま食べられる場所なんです。ご飯と味噌汁のセット一人¥250をこちらで支払い待っていると、すぐにお店の方から選んだ魚がお皿に盛られて運ばれてきます。

漁師小屋が満員で入れない場合は、同じ並びの定食屋「浜ちゃん」や「ぜよぴあ」など持ち込み可の飲食店や休憩所でも食べていくことが出来ます。逆に漁師小屋でご飯と味噌汁のセットを頼めば、他店からの持ち込み飲食もOKです。

店頭の魚をそのまま食べられる「漁師小屋」

写真:林 ぶんこ

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鰹と天然ブリの刺身に鰹とウツボのタタキ。鰹のタタキにはたっぷりのネギとニンニク!が高知流。薬味が足りなくなったら無料で追加してくれます。

店頭の魚をそのまま食べられる「漁師小屋」

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勝負運アップのご利益大!漁師の守り神「久礼八幡宮神社」

勝負運アップのご利益大!漁師の守り神「久礼八幡宮神社」

写真:林 ぶんこ

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久礼大正町市場から徒歩3分程度のところに、土佐三大祭りの一つ、勇壮な久礼八幡宮大祭が行われる「久礼八幡宮」があります。歴史は古く、1300年代頃の創建と伝えられていますが、1707年の宝永の大地震の津波によって神社が流されてしまったため、詳しいことは不明なのだそうです。現在の社殿は1823年に再建されたもの。

勝負運アップのご利益大!漁師の守り神「久礼八幡宮神社」

写真:林 ぶんこ

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漁師の守り神でもある久礼八幡宮神社。航海の安全と豊漁を司る神様をお祀りしていることから、交通安全、勝負運アップにもご利益があると伝えられています。

勝負運アップのご利益大!漁師の守り神「久礼八幡宮神社」

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またここには、一枚岩の「厄抜け石」があることでも有名。この穴をくぐると厄払いができると云われています。久礼の町に来たら、美味しい魚を食べて満腹になったお腹を引っ込めて、ぜひこの厄抜け石をくぐって帰りましょう。

国の重要文化的景観に選ばれている久礼の港町

国の重要文化的景観にも選定されている久礼の港と漁業町の景観。今回ご紹介した久礼大正町市場と八幡宮神社もその景観要素の中に含まれています。が、この2か所だけでなく、せっかくなら久礼港や旧炭倉庫群など他の要素も見て行かれることをおすすめします。

久礼大正市場で美味しい魚を食べた後は、インフォメーション「ぜよぴあ」で散策マップをもらって、重要文化的景観の見学をしつつ、ぶらぶら町歩きをしてみましょう。小さな町なので1、2時間程度で町を一周出来てしまいます。また、あらかじめ町役場に申し込んでおけば、地元の方が高知県内最古の酒造など、主な見どころを約1時間半一緒に歩いて、ガイドしてくれるツアーもあります。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/01/08 訪問

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