ごんぎつねの町「愛知県半田市」は、ミツカン酢の町としても有名

| 愛知県

| 旅の専門家がお届けするオリジナル旅行ガイドメディア

ごんぎつねの町「愛知県半田市」は、ミツカン酢の町としても有名

ごんぎつねの町「愛知県半田市」は、ミツカン酢の町としても有名

更新日:2013/12/19 14:24

常盤 兼成のプロフィール写真 常盤 兼成 学習塾経営・講師、フリーライター、旅行プランナー

愛知県にある半田市は、知多半島の中心に位置する知多半島の中核的都市。そんな半田市は「ごんぎつね」で知られる童話作家、新見南吉生誕の地として有名です。また、世界中のスーパーでも売られている、お酢のシェアナンバーワンの「ミツカン酢」の町としても知られています。今回の旅では、その有名な2つのスポットをご案内いたしましょう。

ミツカンの伝統的なマークがあしらわれた倉庫

ミツカンの伝統的なマークがあしらわれた倉庫

写真:常盤 兼成

地図を見る

名鉄知多半田駅から東へ歩くこと10分、JR武豊線の半田駅からなら5分ほどで、あの見覚えのあるマークがあしらわれた倉庫が見えてきます。お酢のにおいがほのかに香るこの半田運河の両岸には、ミツカン酢の倉庫が立ち並んでいます。半田運河沿いのこのエリアは、環境省の「かおり風景100選」にも選ばれています。天気のよい日には、黒板囲いの醸造蔵と青空のコントラストが美しく、散策にも適しています。

半田は古くから海運業が盛んで、この地で作られた酢や酒などが、江戸や大阪に運ばれました。こちらの倉庫群から北へ5分ほどのところには、日本酒「国盛」の工場もあり、内部の見学もできます。

江戸から明治にかけての建物が見られる「酢の里」周辺

江戸から明治にかけての建物が見られる「酢の里」周辺

写真:常盤 兼成

地図を見る

世界的に有名なミツカン酢は、本社をこの愛知県半田市に置いています。立派な本社ビルの隣には「酢の里」というお酢の博物館があります。「酢の里」は2015年秋のリニューアルオープンに向けて改装工事中で、現在は内部に入ることはできませんが、周辺を歩けば、こちらの写真のような渋い味わいの工場も見られます。アスファルト舗装や電線がなければ、明治時代と変わらない風景だと想像できます。

この一帯は映画の撮影に使われたこともあり、今でも半田市を代表する風景に数えられています。

日本全国には「古い町並み」が保存されている地域が多くありますが、商家や宿場町、城下町などがほとんどで、工場群が残されているのは珍しいといえるでしょう。

「ごんぎつね」の作者 新見南吉記念館

「ごんぎつね」の作者 新見南吉記念館

写真:常盤 兼成

地図を見る

半田市にはもうひとつ訪れたいスポットがあります。新見南吉記念館です。新見南吉は大正2年にこの半田市で生まれた童話作家で、代用教員の頃に書いた作品が「赤い鳥」に掲載されたことから注目を浴びました。高校教師をしながら創作活動に力を入れ、「ごんぎつね」「手袋を買いに」などの作品を残しました。

しかしながら病に倒れ、わずか29歳の若さで生涯を閉じました。

新見南吉記念館入口には、いすに座って読書をしている新見南吉像が出迎えてくれます。館内では彼の生い立ちを順に紹介しながら、当時の風景などが展示されています。大正時代から昭和初期にかけての人物なので、写真なども多く残っており、新見南吉の人柄に触れることができます。

小さな「ごんぎつね」たちがたくさんいます!

小さな「ごんぎつね」たちがたくさんいます!

写真:常盤 兼成

地図を見る

記念館にはグッズショップもありますが、いちばん人気はやはり「ごんぎつね」のグッズです。

「ごんぎつね」は平成元年から、小学校の国語の全教科書に載っており、日本国内で義務教育を受けた生徒なら、知らない人はいない童話なんです。また小学校の国語の教材としては、約60年という長期連載記録も持っています。

お子さんを連れてやってくるファミリーは、お子さんだけでなくお父さんやお母さんも、思わず「ごんぎつね」のグッズを手に取っています。親子2代に愛される、国民的キャラクターの草分け的存在です。

養子として迎えられた南吉が過ごした家

養子として迎えられた南吉が過ごした家

写真:常盤 兼成

地図を見る

新見南吉記念館から歩くこと30分ほどのところに、南吉が養子として迎えられて過ごした家が保存されています。

こちらは南吉の母の実家なのですが、南吉の母はわずか29歳のときに病死してしまいます。南吉は母方の祖母に養子として迎え入れられますが、そのときに過ごしていたのがこの家です。当時としては裕福な農家で外観からもその立派さが見て取れます。

祖母との二人暮らしは寂しさで耐えられなかったようで、南吉は12歳の時には生家に戻りました。祖母が亡くなってからの住居は、長く無人となって荒れていましたが、公益財団により整備保存され、写真のようにきれいに復元されています。

ぶらり歩きの旅行に最適な愛知県半田市

立派なビルが立つミツカン酢の本社工場と、その周辺の黒板で統一された倉庫群を見ると、海運と酢で繁栄した半田の変遷が一度に見て取れます。半田運河沿いを散策し、江戸から明治にかけての情緒を感じたあとには、新見南吉記念館に移動し、大正から昭和にかけての、半田の庶民の暮らしや風景に浸りながら、新見南吉の代表作「ごんぎつね」をあらためて読んでみてはいかがでしょうか。

名古屋からJR武豊線で1時間弱、名鉄特急なら30分で到着できる半田市で、歴史を感じる小さな旅をしてみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/30 訪問

- PR -

条件を指定して検索

トラベルjp<たびねす>

トップページへ戻る

トラベルjpで一緒に働きませんか? 旅行ガイド編集部では運用サポートスタッフを募集中です!

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ