写真:八岳木 流泉
地図を見る新潟県中部の長岡市。平成の大合併を経て、日本海側から内陸部まで、実に広い面積を誇る都市です。都市とは言っても、栄えているのは主に長岡市街地で、山あいや海側の町村には、ひなびた風情が残っています。
一軒の日帰り施設や銭湯風の温泉が多い長岡市にあって、「蓬平温泉」は由緒正しい温泉郷。明治2年に旅館が開業。その後、平成16年の中越地震で甚大な被害を受けましたが、現在では3軒の和風宿が建っています。
車で向かう際には、関越自動車道の「長岡」インター、もしくは「長岡南越路」スマートインターチェンジを利用し、国道・県道経由です。公共交通機関の場合は、JR「長岡」駅東口から越後交通のバス、高龍神社(蓬平)線が出ています。
蓬平温泉へつながる県道入口には、高龍神社の鳥居が立っています。ここから先、温泉郷を含めた全てのものは荘厳に、静かな空気で満ちています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る高龍神社は昔から商売繁盛の良縁起があると信仰されてきました。神社の麓には土産物店も複数あり、小さな寺社町の雰囲気です。
圧倒されるのは、拝殿までの階段参道。道幅が狭く、段数は実に118段。雪深い地で冬季はシンシンと雪が降っていますので、くれぐれも足元に注意してください。
写真:八岳木 流泉
地図を見る高龍神社の社は木造の小さなもの。参拝客が押し寄せるというほどでもないため、ゆっくりとお参りできます。
冬の時期はとりわけ綺麗。屋根に積もった真白な雪が、周囲の静けさをひと際アピールしています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る階段の途中から眼下を望むと、温泉のマークも見えています。まさに神社のお膝元に湧く温泉という感じです。
写真:八岳木 流泉
地図を見る古くから"長岡の奥座敷"と称されてきた蓬平温泉には、和泉屋、よもやま館、福引屋という3軒の旅館があります。それらの宿では気軽な日帰り入浴も可能です。泉質は単純硫黄冷鉱泉やナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉などいくつかあり、入り分けてみるのも楽しそうですね。
なかでも幅広く日帰り入浴を受け付けているのは、大きな構えの「和泉屋」です。
写真:八岳木 流泉
地図を見る浴室は男女別で「風の湯」「月の湯」「星の湯」に分かれています。その他、貸切風呂やサウナなども備わっています。近年リニューアルしたため、非常に綺麗な雰囲気です。
日帰り利用は午前11時から午後8時まで。土日祝日の午後3時から6時までは受け付けていません。大人ひとり1000円、子ども500円。ハンドタオル付きなので、手ぶらでも大丈夫です。
写真:八岳木 流泉
地図を見る和泉屋の泉質は単純硫黄冷鉱泉。加温循環での利用です。お湯には少しトロみがあって、硫化水素の匂いも残存。非常に気持ちの良い感触です。
写真:八岳木 流泉
地図を見る雪を見ながらぼんやり露天に浸かっていると、次第に体がポカポカしてきます。幻想的な雪見風呂を楽しむならば、蓬平温泉は外せませんね。
商売繁盛の高龍神社を仰ぐ蓬平の温泉は、長く「縁起の湯」として知られてきました。高龍神社で運を授かり、蓬平でゆっくり過ごす。そんな旅に出るのは今です!
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(2024/4/18更新)
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