提供元:海洋堂かっぱ館
http://ksmv.jp/kappakan/日本最後の清流と呼ばれる高知県西部の大河、四万十川にはカッパが住むと昔から云われており、さまざまなカッパ伝説が川沿いのあちこちの町や村に昔ばなしとして残されています。そして、高岡郡四万十町の山奥を流れる四万十川支流の小さな清流、打井川の上流には今でもカッパが住んでいると人々から噂されています。
写真:林 ぶんこ
地図を見るそんなカッパ伝説が残る打井川のほとりに、精巧なフィギュア制作で有名な大阪の海洋堂が手掛けるおもしろスポット、四万十町へんぴなミュージアム「海洋堂かっぱ館」があります。
四万十の山奥に突然現れるジブリアニメの要塞のような、インパクトある船の形をしたかっぱ館。壁は土壁、屋根は古い瓦を再利用するなど天然素材にこだわったそう。新たなカッパ伝説が生まれる場所にふさわしくエコロジーかつ夢のある造りになっています。冬の寒い時期には、屋根の見張り台のような煙突から出て来てくる薪ストーブの白い煙が、よりメルヘンな雰囲気を作りだします。
写真:林 ぶんこ
地図を見る海洋堂創始者の宮脇修氏は高知県出身であり、氏の父がかっぱ館近くにある「馬之助神社」という神社の祠を作っていたことから、ここの地に縁を感じ、山奥のへんぴなところにある奇想天外なミュージアムとして、このかっぱ館を設立したのだそう。
88歳を超えても奇想天外なアイデアに溢れているかっぱ館の館長、宮脇氏は“普通では思いつかない奇抜な考え方”を実行する会社「奇想天外」を立ち上げ、かっぱ館の運営などを行っています。
写真:林 ぶんこ
地図を見る地元産の木材がふんだんに使われ、気持ち良い木の香りが漂う館内には、「四万十川カッパ造形大賞」の全応募作品を収蔵しており、ホラーなものから愛らしいものまで、常時1000点以上のカッパが展示されています。館外にもチェーンソーアートで作られた、坂本龍馬みたいなモアイ像!におぶさるカッパなどの愉快なカッパたちが並び、かっぱ館に住むカッパの数は現在1300以上!
またここのトイレが、ユニークなかっぱ館の中でもひときわ面白いスポット(!)として見逃せない場所なんです。かっぱ館を訪れた際にはトイレに入ることもお忘れなきよう。
写真:林 ぶんこ
地図を見るこちらは「四万十絶滅親子サミット」という題がつけられています。昔は四万十流域でよく見られたと言われるニホンカワウソ、オオサンショウウオ、そしてカッパです。
写真:林 ぶんこ
地図を見るやなせたかし、ちばてつや、牧野圭一など、名だたる漫画家たちが描いたカッパの絵が並ぶエントランスには、カッパグッズがいっぱい。いろいろなカッパのぬいぐるみやキーホルダーなど、「海洋堂かっぱ館」ならではのユニークなお土産がゲットできます。
写真:林 ぶんこ
地図を見るメインの展示館の横には、1891年に梼原町に建てられた築125年の茅葺き屋根の古民家が移築されています。「四万十かっぱ塾」と名付けられたこの古民家には囲炉裏があり、館長の宮脇氏などが火の番をしていることがあるそう。そういう時はカッパが寝転ぶお座敷に上げてもらって、カッパ昔ばなしなど聞かせてもらえるそうです。
写真:林 ぶんこ
地図を見る茅葺き民家の裏手には「河童神社」があり、祠の中には大きなカッパ大明神が祀られています。まだ整地途中らしく、その周りではカッパたちがユンボに乗ったり、工事をしている姿が見受けられます。
メインの展示館本館は2012年にオープン、その2年後には順調なかっぱの増殖と共に2号館が増設。2016年には上記「河童神社」と茅葺き古民家の「かっぱ塾」も出来、まさしく“かっぱうようよ”な一帯に。かっぱ館から始まるカッパの施設群は「河童の砦(とりで)」と最近では呼ばれています。
写真:林 ぶんこ
地図を見る高知の山奥、四万十町打井川地区にひっそりと広がる「河童の砦」、トルコのカッパドキアにどことなく雰囲気が似ていると言う人もいるそうです。
写真:林 ぶんこ
地図を見る「河童の砦」から打井川を少しだけ上流にあがると、「あかいこ橋」と「かっぱすいすいばし」という恐竜やカッパのフィギュアが載った面白い橋があります。
そして、そこからさらに車で5分程度行った山奥の奥に「海洋堂かっぱ館」の姉妹館「海洋堂ホビー館四万十」があります。
写真:林 ぶんこ
地図を見る「海洋堂ホビー館四万十」は、廃校となった小学校の体育館を改築して作られており、海洋堂ならではのユニークデザインの高さ12mのトーテムポールが来場者を迎えてくれます。
写真:林 ぶんこ
地図を見るこの扉の向こうには、日本を代表するフィギュアアートの海洋堂が誇るコレクションが勢揃い。マニア垂涎のお宝群が展示されています!
写真:林 ぶんこ
地図を見る2016年の7月から海洋堂ホビートレイン3代目となる「かっぱうようよ号」が、JR予土線の窪川駅と宇和島駅間を走っています。「海洋堂かっぱ館」へは、土佐大正駅か打井川駅で下車し、路線バスかタクシーを利用します。
世界で唯一、カッパの鳴き声を持つ「かっぱうようよ号」。かっぱの雄叫び(あるいは警笛音ともいう)を鳴らして、各駅を出発していきます。無人駅のホームで列車の到着を待っていると、運転手さんがサービスで数回プラスして、カッパの鳴き声を聞かせてくれたりすることもあります。
写真:林 ぶんこ
地図を見る「かっぱうようよ号」の車内には、カッパのフィギュアの展示があったり、人が通ると話しかけてくるカッパの親子が座っていたりします。このカッパの親子はかなりおしゃべりで、約30パターンの言葉で話しかけてきます。そして時々「しゃべりすぎて喉乾いたわ!」と、つぶやいたりしています。
写真:林 ぶんこ
地図を見る「かっぱうようよ号」は赤と緑を基調に、外側も車内も右と左でリバーシブルになるユニークデザイン。ですが、吊り革だけはカッパの基本色、黄緑色で統一されています。
「海洋堂かっぱ館」は、“へんぴなミュージアム”というキャッチコピーどおり、高知市内からJRや車で片道約1時間半はかかる奥四万十の山の中にあります。決して行きやすい場所ではありませんが、やはりカッパの故郷というのはそういう所にあるもので、遠路はるばるカッパたちに会えた時の楽しさはひとしおです!
日曜日と祝日には「かっぱうようよ号」などJR予土線の時刻表に合わせて、土佐大正駅と打井川駅から路線バスが出ています。またJRとタクシー、海洋堂ホビー館がセットになった「駅から観タクン」切符も各JRの駅で扱っています。詳しくは関連MEMO「海洋堂シマントミュージアムビレッジ」のページをご参照ください。
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(2024/10/16更新)
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