日本人の心の故郷!古き街並みを守り続ける会津「大内宿」

| 福島県

| 旅の専門家がお届けする観光情報

日本人の心の故郷!古き街並みを守り続ける会津「大内宿」

日本人の心の故郷!古き街並みを守り続ける会津「大内宿」

更新日:2017/01/18 15:29

上杉 華子のプロフィール写真 上杉 華子 フリーライター、歴史建築・美術ナビゲーター、歴史・神話研究家

福島県会津郡の「大内宿(おおうちじゅく)」は、「重要伝統的建物群保存地区」に指定された、古き良き日本の家屋が現存する場所として、国内外から多くの観光客が訪れています。多くの人々の心を掴む美しい伝統的な街並みは、そこに住む多くの人々の努力によって大切に守られています。そんな人々の努力の結晶「大内宿」を早速ご紹介しましょう!

大内宿とはどんなところ?

大内宿とはどんなところ?

写真:上杉 華子

地図を見る

大内宿は、会津城下から現在の栃木県日光市を結ぶ「下野街道(会津西街道)」の会津城下から見て3番目の宿場町です。

下野街道は会津藩などの参勤交代や、年貢米の輸送、他藩や江戸との物品の貿易路として利用されてきましたが、1720年の「村鑑」によると、「農間余業として男は駄賃稼ぎ、女は布木綿を織り、商人衆は少し通るけれど、賑やかな宿場ではない」と記され、半農半宿の宿場だったそうです。

大内宿とはどんなところ?

写真:上杉 華子

地図を見る

そんな大内宿も1884年の三方道路の開削の煽りを受け宿場機能を失った結果、大内宿は衰退することになります。1971年に大川ダム、1974年に大内ダムの建設工事が開始され、住民は工事の従業収入やダムの補償金を得たことから、大内宿近郊でも茅葺屋根のトタン化や家屋の改築が進みましたが、大内宿が「重要伝統的建物群保存地区」に指定されたことから住民による街並みの保存意識が高まり、現在に至っています。

大内宿とはどんなところ?

写真:上杉 華子

地図を見る

日本の伝統・茅葺屋根の家屋

日本の伝統・茅葺屋根の家屋

写真:上杉 華子

地図を見る

大内宿の建物の特徴は、茅葺屋根の日本家屋。茅葺屋根は断熱効果が高く、夏は涼しく、冬は暖かく保つ効果があります。また遮音効果も高く、防水性に優れており凍結や雪、嵐にも強いことも特徴です。更に囲炉裏から昇ってくる煙で燻されることによる防虫効果や、塗料が煤でコーティングされることにより建物自体が長持ちするなど様々な効果があります。

日本の伝統・茅葺屋根の家屋

写真:上杉 華子

地図を見る

大内宿の茅葺屋根の日本家屋は、民家から観光客向けの店舗へ生まれ変わり、住民憲章「売らない・貸さない・壊さない」の3原則を守りつつ、今も多くの人々の「心の故郷」として生き続けています。

景観を守りつつ、後世に伝えるために

景観を守りつつ、後世に伝えるために

写真:上杉 華子

地図を見る

大内宿では、景観を守るために大内宿の旧街道の無電柱化を実現させ、昔ながらの「土の道」を復元し、観光客用の駐車場を整備して環境を守るなど、様々な取り組みを行っています。

街道両側の水路は、景観を守るため「石積み」による整備が図られています。

景観を守りつつ、後世に伝えるために

写真:上杉 華子

地図を見る

美しい大内宿の街並みは、こうした地元の方々の絶え間ない努力と、後世に伝えたいという願いの結晶でもあります。しかしイチ観光客が「大切な街並みを守ってね」ということは簡単ですが、そこに暮らす人々にとっては数々の不便や犠牲を伴います。

ガラス細工のように脆く壊れやすい「古き良きもの」を守るために、私達はその場所に訪れ、伝統を学び、特産品を買ったり食べたりして経済的にも応援する。そういう取り組みこそ必要なのだと思います。

大内宿名物・「高遠そば」とは?

大内宿名物・「高遠そば」とは?

写真:上杉 華子

地図を見る

さて、大内宿を有名にしたものの1つは「高遠そば」です。箸の代わりにネギを使い、蕎麦を食べる独特の食べ方が人気となり、現在でも大内宿を代表する食文化として親しまれています。

大内宿名物・「高遠そば」とは?

写真:上杉 華子

地図を見る

美味しい蕎麦は、美しい自然と水源あってこそ。大内宿には今でも清らかな水が多く流れています。

大内宿名物・「高遠そば」とは?

写真:上杉 華子

地図を見る

ちなみに「高遠そば」は、初代会津藩主の松平正之が、現在の長野県の信濃高遠藩主だったことから、蕎麦が伝わりました。そして蕎麦屋の「三澤屋」の初代店主が、箸の代わりに薬味として用いていた長ネギをそのまま使って提供したことから、「高遠そば」は名物として広まったそうです。その伝統と味は現在も大切に引き継がれています。

後世に伝えたい日本の伝統・大内宿

如何でしたでしょうか? 大内宿といえば、美しい日本の街並みと、「高遠そば」が有名で、ついその2つを堪能すれば満足してしまいそうな、魅力溢れる場所ではあります。しかし、その伝統と文化を守り、後世に伝えていくことの大変さは並大抵ではありません。私達旅人が出来ることは、まずその土地を知り、訪れること。大切な日本文化を支える意味でも、是非1度、大内宿を訪れてみてはいかがでしょう?

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/08 訪問

- PR -

条件を指定して検索

トラベルjp 旅行ガイド

トップページへ戻る

トラベルjpで一緒に働きませんか? 旅行ガイド編集部では運用サポートスタッフを募集中です!

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ