世界遺産のグスク(城)を巡る沖縄の旅!今帰仁城跡・中城城跡・勝連城跡

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世界遺産のグスク(城)を巡る沖縄の旅!今帰仁城跡・中城城跡・勝連城跡

世界遺産のグスク(城)を巡る沖縄の旅!今帰仁城跡・中城城跡・勝連城跡

更新日:2013/12/16 17:20

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 実泊ホテルライター

沖縄の世界遺産は首里城が有名ですが、今回は世界遺産として登録されている首里城以外のグスク(城)、中でも、今帰仁、中城、勝連城跡をご紹介します。首里城のような朱塗りの煌びやかさはなく、石垣だけが残る渋い城跡は、琉球王国のかつての繁栄と覇権争いを存分に想像させる、当時の姿をそのままに伝えるツウ好みの遺産です。人も少なく、場所によっては世界遺産なのに入場料も不要。いつもと違う沖縄の旅をお楽しみください!

春の訪れを告げる緋寒桜で有名な今帰仁城跡

春の訪れを告げる緋寒桜で有名な今帰仁城跡

写真:東郷 カオル

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まずは今帰仁城跡。場所は国頭郡という、沖縄でも北のほうに位置する場所です。
これからご紹介する中城城跡・勝連城跡と比べると、比較的有名で観光客も多いグスク(城)ですが、「多い」と言っても、それでもまばら。首里城のようなパッと見の煌びやかさがないので、沖縄の有名観光地だけを観光するツアーにはまず入ってこないグスクです。
今帰仁城跡で有名なのは「緋寒桜」。毎年必ずニュースになります。それもそのはず、今帰仁の緋寒桜は1月に咲き始めるので、春の便りを待ちわびている本州にも、ニュースとして天気予報で取り上げられるのです。

今帰仁城跡の歴史は13世紀頃まで遡りますが、正確な築城年月や誰によって築かれたのかは不明で、これからの発掘に期待されます。
はじめて見ると、立派な石積みの城郭が延々と続いていることに驚かれることと思います。華やかな彩色がなく、ただひたすら朽ちた石の城郭が続く様は、琉球王国の歴史に思いを馳せるに充分すぎる渋い光景です。

琉球王国の歴史を感じる勝連城跡

琉球王国の歴史を感じる勝連城跡

写真:東郷 カオル

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うるま市にある勝連城跡は12〜13世紀に築城されたと言われており、風光明媚なドライブルートで人気のある海中道路へ向かう途中にあります。世界遺産に指定されているにもかかわらず、入場料が無料という太っ腹な城跡です。利用時間の縛りもありませんが、足元が悪いので日没後に訪れることはおすすめできません。女性の方はヒールもご注意くださいね。
駐車場には休憩所もあり、ジオラマや勝連城跡に関する資料が用意されています。まず無料休憩所の前の駐車場に車を停めて道路を渡ると、そこが勝連城跡の入口。
城跡は驚くほど静かで、すれ違う観光客もいません。城跡の前では未だに発掘調査が。

観光客がいないからといって魅力がないのではありません!まだあまり知られておらず、観光地化されていない勝連城跡は歴史的にも非常に魅力的な遺跡です。
勝連城跡は10代目城主の阿麻和利が治めていた城です。阿麻和利は琉球王国が安定していく中で最後まで抵抗した按司(※下記参照)ですが、民衆からは慕われていたといわれています。阿麻和利の力を恐れた王は、娘の百十踏揚(ももとふみあがり)を阿麻和利に嫁がせます。結果、王府打倒の動きを妻に知られた阿麻和利の軍は、首里軍に滅ぼされるという悲運をたどります。
そのような史実の裏側にもいろいろな物語があるのでしょうが、在りし日の琉球王国の歴史に思いを馳せながら、城跡の上に立って海を眺めていると、時間が経つのも忘れてしまうほどの絶景と静寂に包まれます。

※按司:「あじ」と読み、琉球王国の各地に割拠していた政治的支配者。

沖縄の人気武人、護佐丸ゆかりの中城城跡

沖縄の人気武人、護佐丸ゆかりの中城城跡

写真:東郷 カオル

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中城城跡は、中山(現在の那覇から中頭郡周辺)を治めていた按司である護佐丸が王命により、勝連(阿麻和利)の攻撃に備えて整備した城です。護佐丸も阿麻和利と同じく、沖縄では非常に人気のある武人です。居酒屋の名前で「護佐丸」というのがよく使われているものそういった理由でしょうか。本土でいうなら「風林火山」みたいなものですね。

結局、勝連の阿麻和利をけん制するために中城に護佐丸を配属したのに、その護佐丸を信じられなくなった王が、今度は阿麻和利に護佐丸を討伐させるという、なんとも本末転倒な方向へ向かいます。そして忠心を疑われた護佐丸は無抵抗で一族とともに自刃を遂げました。
この後の阿麻和利は、先ほど述べた「勝連城跡」のお話しへと続くのです。

中城城跡は先ほどの勝連城跡よりもかなり規模が大きく、見どころも沢山あります。無料ガイドのサービスもありますので時間のある方は利用されてみてはいかがでしょうか。

まとめ

結果的に、王府は護佐丸と阿麻和利の2大勢力を排除することに成功したと言えるのですが、偶然なのか策略的なものか、非常に興味深いところです。
今回ご紹介した3つの城(グスク)、イメージ的には今帰仁城跡は「世界遺産の観光地」、勝連城跡は「兵どもが夢のあと」、中城城跡は「これからメジャーになりそうな観光地」、といった雰囲気ですので、全て回るのもよし、好みで選んで訪問するのもよし、ですね。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/08−2013/11/09 訪問

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