写真：鮎川 キオラ
地図を見る塩原温泉郷には、箒川に沿ってさまざまな泉質の温泉が湧き出し、塩原十一湯と呼ばれています。そのひとつ新湯温泉は、温泉街から少し奥に入る山間の静かな地区。立ちこめる硫黄の香りがこの地区の温泉力の力強さを感じさせてくれます。
今回ご紹介する「秘湯のにごり湯の宿 渓雲閣」は、噴煙を上げる硫黄山から徒歩1分ほど。こちらの硫黄山から直接宿へ引湯した源泉100%掛け流しの硫黄泉が24時間いつでも楽しめます。日本秘湯を守る会、源泉湯宿を守る会、とちぎにごり湯の会認定の温泉宿となります。
写真：鮎川 キオラ
地図を見る渓雲閣は、全浴槽、自慢のにごり湯を100%源泉掛け流しています。加温いたしません！加水いたしません！消毒処理いたしません！循環いたしません！
温泉はいきもの。鮮度が命。どんなに優れた効能であっても空気に触れた瞬間から時間と共に劣化し、ただのお湯になってしまうのです。渓雲閣のすごいところは、源泉100%の鮮度を可能な限り保つために、浴槽の上からだけでなく、浴槽の中にも源泉を掛け流ししているんです。浴槽に入ると、足元からじんわりお湯が掛け流されているのがわかります。
写真：鮎川 キオラ
地図を見る自慢の乳白色のにごり湯は、全国でも１０本の指に入る濃い硫黄泉となります。総硫黄量が2mg以上あれば硫黄泉と言われますが、こちらは総硫黄なんと７３．４mg/kg。Ph値は2.6程と酸性ですがピリピリしない優しい硫黄泉。美容液の中に体を浸しているようなとろんとした肌触りが特徴です。
渓雲閣のとろ～り濃厚な硫黄泉。誰にも邪魔されずのんびり湯あみを楽しむなら貸切庭園露天風呂へ。春には桜の花見風呂。夏の新緑。秋には燃えるような山肌の紅葉。冬は雪見風呂と四季折々の景色を楽しめます。
写真：鮎川 キオラ
地図を見る渓雲閣の貸切庭園露天風呂は、宿泊者、部屋貸し日帰り入浴の方なら、無料で利用できます。朝焼けや星空など、時間と共に刻々と変わる標高1000ｍの自然と自慢のにごり湯をいつでも楽しんでほしいとの思いから24時間いつでも利用できるのがうれしい。
貸切る方法はいたってシンプル。予約制ではなく、入浴する際は、扉の「空いてます」の札を「入浴中」に裏返して利用します。中から鍵もかかるので安心ですね。
写真：鮎川 キオラ
地図を見る客室は、明るい日差しが差し込む全室南向き。渓雲閣の南側は斜面になっているため、窓の外には景色を遮るものはありません。窓越しに奥塩原の自然を感じられる展望となります。明るく、展望のよいお部屋は居心地最高!！
渓雲閣でのお食事は、部屋出しとなります。誰にも気兼ねせずにお部屋でゆっくりと味わえるのがいいですね。
写真：鮎川 キオラ
地図を見るご家族やお友達とお出かけの時に、おすすめなのが談話スペース付の和室。客室に入ってすぐの和室の前にゆったり寛げる談話スペースがあります。お布団が敷かれた後もお茶を飲んだりできるスペースがあるってうれしいですね。
冬季限定で、談話スペースをこたつにする宿泊プランも登場します。
写真：鮎川 キオラ
地図を見る渓雲閣では、2016年秋に客室の一部をリニューアル。和室に合うローベッドを配したお部屋も登場しました。お風呂に入ったあと、お布団でゴロゴロしたい方にいいですね。
ベッドタイプのお部屋は、こちら1室のみ。もちろん談話スペースも付いています。
写真：鮎川 キオラ
渓雲閣へ宿泊する温泉好きの方にうれしい特典と言えば、外湯めぐり。新湯温泉地区にある共同浴場「むじなの湯（男女別）」「中の湯（混浴）」「寺の湯（男女別）」を無料で楽しむことができるんです。地元の人に親しまれ、古き良き温泉文化の趣のある共同浴場巡りを体験してみてはいかがでしょうか。
お宿では、枕が選べたり、女性の方はカラフルな浴衣を選べたりとおもてなしがいっぱい。温泉でもくもらないメガネの貸し出しなんてサービスもあります。
各地に温泉地がある日本列島。源泉100％掛け流し、加温、加水、循環などを一切なしの温泉施設は実はそんなに多くないと言われています。温泉好きにはたまらない湯あみが楽しめる鮮度ピカイチの渓雲閣へ温泉旅行に出かけませんか。
とろ～り濃厚で鮮度ピカイチのにごり湯までのアクセスは、都心からそんなに遠くありません。今回ご紹介した奥塩原・新湯温泉にある渓雲閣は、東北自動車道利用で2時間ほど。いいお湯をもとめてぜひ訪れてみてください。
【温泉データ】
泉質：硫黄泉
泉温：68度
ph値：2.6（酸性）
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい！と思ったらトラベルjpでまとめて検索！
条件を指定して検索
(2024/4/19更新)
- PR -
- 広告 -
