光と色彩が織りなす美しき空間・静岡「掛川ステンドグラス美術館」

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光と色彩が織りなす美しき空間・静岡「掛川ステンドグラス美術館」

光と色彩が織りなす美しき空間・静岡「掛川ステンドグラス美術館」

更新日:2017/02/19 19:13

麻生 のりこのプロフィール写真 麻生 のりこ 元観光バスガイド、ご当地マンホーラー

教会の窓を飾り光を受け、見る人々を魅了するステンドグラス。山内一豊の居城として知られる掛川城北西にある「掛川ステンドグラス美術館」では本格的なそれらを鑑賞することができます。
館内に展示されているのは、主に19世紀から20世紀にかけてイギリスやフランスで制作されたもの。異なる工房による複数枚の「受胎告知」や、聖母マリアの生涯を描いたバラ窓は必見です!

国内初の公立ステンドグラス美術館、掛川に誕生!

国内初の公立ステンドグラス美術館、掛川に誕生!

写真:麻生 のりこ

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日本100名城の1つに数えられる掛川城。「掛川ステンドグラス美術館」は、その掛川城の北西に位置し、二の丸美術館の北側に隣接しています。平成27年(2015年)に市内で耳鼻科を営む鈴木氏から建物と作品すべてを寄贈され、国内で初となる公立のステンドグラス美術館としてオープンしました。

館内ではイギリスやフランスで教会の窓辺を実際に飾っていたステンドグラスを鑑賞することができます。その制作年代は、なんと19世紀から20世紀初頭にかけて。数奇な運命を辿り掛川へやって来た100点以上の作品の中から、70点余りが常設展示されています。

国内初の公立ステンドグラス美術館、掛川に誕生!

写真:麻生 のりこ

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作品の多くは19世紀にヴィクトリア朝時代のイギリスで制作されました。館内には当時のイギリスを代表するヒートン・バトラー&バイン工房やチャールズ・イーマー・ケンプ工房、そしてクレイトン&ベル工房など名だたる工房の作品も。
建物は外からの自然光を取り込みやすい形をし、壁面に嵌め込まれたLED照明とともに、ステンドグラスが美しく鑑賞できるよう工夫されています。

美の空間に感嘆!

美の空間に感嘆!

写真:麻生 のりこ

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掛川ステンドグラス美術館に足を一歩踏み入れれば、そこは光と色彩が織り成す美の空間。聖書に馴染のない方でも、思わず感嘆の声をあげてしまうでしょう。写真は1900〜1910年頃にイギリスのハーバート・ブライアンズ工房が制作した『聖レオ』です。

この作品は製作者のハーバートがフランスで過ごした際に、中世のステンドグラスと出会った影響から、中世ステンドグラスの特徴がよく表現されているとのこと。やや伏せられた眼差しが印象的ですね。

美の空間に感嘆!

写真:麻生 のりこ

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キリスト誕生のきっかけともなる大天使ガブリエルによるマリアへの受胎告知シーンを描いた作品も、もちろん展示されています。写真はクレイトン&ベル工房制作の『受胎告知』。この作品のマリアが読んでいる本は聖書で、彼女のもとに大天使が現れ受胎を告げています。

『受胎告知』は、このほかにも館内に数点展示されているので、せひ見比べてくださいね。共通点はマリアの青い服の色や純潔を表す白いユリの花などです。

美の空間に感嘆!

写真:麻生 のりこ

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館内は壁も床も、そしてソファーまでもが真っ白! その館内に展示されているステンドグラスの多くは、かつて教会の窓を飾っていました。当時は上下に花や文様などが描かれた別のステンドグラスと組み合わされていたものも。
礼拝堂の正面、祭壇奥側の高窓に嵌め込まれていた作品も、掛川ステンドグラス美術館では手の届く距離で鑑賞できるのが魅力的ですね。

作品の隣には作品名や制作年代、制作国、そして工房名などが書かれた解説パネルも設置。じっくり鑑賞したい方に好評です。

クライマックスはバラ窓で

クライマックスはバラ窓で

写真:麻生 のりこ

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イギリスの教会では主に翼廊で見られる華やかなバラ窓。この掛川ステンドグラス美術館でも、素敵なバラ窓を観ることができます。それは聖母となるマリアの一生を描いた9枚の円形パネルから成る連作で、館内の大きな西壁に配置されています。

『聖母マリアの生涯』は最上部のパネル『マリアの神詣で』から始まり時計回りに時は進み、中央の『マリアの戴冠』で完結します。陽光を受ける日中はもちろん、西日が射した頃もオススメです。

クライマックスはバラ窓で

写真:麻生 のりこ

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バラ窓を鑑賞した後は周囲の壁にも注目を。白い壁に9枚の円形パネルの輪郭が映り込み、バラ窓の美しさを二度楽しめるでしょう。
太陽の動きとともに見え方が異なるステンドグラス。館内すべての作品を鑑賞し終えたら、再びバラ窓を観てはいかがでしょうか。

オリジナルグッズも販売中

オリジナルグッズも販売中

写真:麻生 のりこ

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掛川ステンドグラス美術館はミュージアムショップも充実しています。館内で展示されている作品をデザインしたグッズが並び、日常生活でも使えるクリアファイルやメタルしおりをはじめ、アクリルパネルマグネットやラバーコースターなども。

手頃な値段で購入できるポストカードは、普通のハガキタイプのものと3Dタイプのものがあります。旅先の掛川から自分宛にハガキを出すのも、旅の思い出の1つになりますね。ガラスなどに貼って、気軽にステンドグラス美術館気分が味わえるステッカー(小)も人気です。

目印はハーフティンバー様式「風」の建物

目印はハーフティンバー様式「風」の建物

写真:麻生 のりこ

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美術館の外観はイギリスの片田舎を思わせるハーフティンバー様式風。周辺には竹の丸など和の建築物が多いため少し浮いて見えるかもしれませんが、「歴史を伝える建物」という点では一致しています。中庭もあるので建物の外側から作品を見ることもできます。

自分だけのお気に入り作品を見つけて、掛川ステンドグラス美術館を楽しもう

掛川ステンドグラス美術館に展示されているステンドグラスは基本的にすべて常設展示なので、いつ訪れても同じ作品を鑑賞できます。そのため同館では「お気に入りの作品を1枚みつけて帰ってほしい」とのこと。
これは太陽光を通して鑑賞するステンドグラスの性質上、季節や天候、時間により異なる見え方をするため。次回の訪問時には、今回と違う様子を感じられるでしょう。
色とりどりのステンドグラスたちが光を通し、白い館内に色彩を与える様子はまさに光の芸術。ソファーに座って、ぜひお気に入りの1枚を瞼に焼き付けてください。

週末には館内でミニコンサートが行われることも。入場料のみで聴くことができるのが嬉しいですね。

掛川駅北口から徒歩約11分の掛川ステンドグラス美術館周辺には、掛川城をはじめ二の丸御殿や竹の丸、大日本報徳社など見どころが集中しています。一度に全部を周ろうとすると半日では足りないかもしれません。
周辺スポットを含むお得なセット入場券もあるので、気になる方は記事下欄にある【この記事の関連MEMO】をご覧くださいね。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/12/03 訪問

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