「歯神社」は大阪梅田にある日本でここだけの歯の神様

「歯神社」は大阪梅田にある日本でここだけの歯の神様

更新日:2017/02/10 12:29

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
大阪梅田のど真ん中に「歯」の神社があるのをご存じでしょうか。その名もそのまんま「歯神社」。場所柄、老若男女、訪れる層もさまざま。歯神社は綱敷天神社の末社。御朱印は綱敷天神社御旅社で授与されますので、アクセスも詳しくご説明します。
日本でここだけという歯の神様に、歯の健康・長寿をお祈りしましょう。

ヤングが集まる繁華街に「歯」の神社「歯神社」の不思議

ヤングが集まる繁華街に「歯」の神社「歯神社」の不思議

写真:東郷 カオル

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歯神社があるのは大阪梅田の若者向け商業施設「エスト」の裏手。昔、近くを流れる淀川の氾濫で梅田一帯があわや水没…といったことがありましたが、その際にこのお社の御神体であった巨石が歯止めしたことから「歯止めの神様」と慕われるようになり、それがいつしか「歯痛止めの神様」に変化したものと云われています。

もともと「歯」の神様ではなかったんですね。ですので梅田のエスト裏なんてヤングな街にあるのも仕方がないことなんです。エストの裏に歯神社があるのではなく、エストが歯神社の横に建ったのです。この界隈をおばあちゃんがウロウロしていたら、「歯神社」を探しているのかもしれません。

今でも歯神社本殿の前には「なで石」という小さな石(御神体の巨石のかけら)があり、この石をなでて歯の痛いところをさすれば痛みが和らぐと信じられています。

ヤングが集まる繁華街に「歯」の神社「歯神社」の不思議

写真:東郷 カオル

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歯神社の主祭神は歯神大神さまで、親しみを込めて「歯神さん(はがみさん)」と呼ばれています。明治時代に入り、近くの綱敷天神社の末社として祀られるようになりました。

歯神社では年に一度「歯神社例祭(通称:歯ブラシ感謝祭)」が執り行われます。参拝者や氏子の一年間の歯の健康が祈念され、神事の後には、古くなった歯ブラシを神様にお返しし新しい歯ブラシを頂く「歯ブラシ授与」という珍しい行事も行われます。

神様の休憩所「御旅社」

神様の休憩所「御旅社」

写真:東郷 カオル

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歯神社は小さなお社ですので、御札・御朱印の授与は綱敷天神社の御旅社で行われています。御旅社というのは簡単に言うと神様の休憩所や別荘のような場所。

「ここが別荘なら、本宅はどこに?」と思われた方。綱敷天神社御本社は先ほどの歯神社から徒歩5分程度、写真の御旅社からですと徒歩10分程度の場所にあります。

神様の休憩所「御旅社」

写真:東郷 カオル

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この御旅社があるのも梅田のど真ん中。周囲にはロフトやNU茶屋町などの商業施設があり、多くの人で賑わいます。御旅社は道から階段を登った場所にありますので、目の前の阪急電車の高架を電車が走っていくのも見えます。

神様の休憩所「御旅社」

写真:東郷 カオル

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御旅社の境内には末社の玉姫稲荷神社もあり、縁結びに訪れる男女の姿も多く見られます。

歯神社の御朱印

歯神社の御朱印

写真:東郷 カオル

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こちらが歯神社の御朱印。ご由緒も一緒にいただけます。かわいらしい歯のスタンプが押された、珍しい御朱印です。

綱敷天神社御旅社では歯神社の御守りや御札の授与もされています。社務所窓口にインターフォンがありますが、無人のこともあります。筆者は日曜の午前に御朱印をいただけましたが、確実なのは土日の午後とのこと。行かれる際はご注意くださいね。

梅田で神社巡り

綱敷天神社、御旅社、歯神社、それぞれが徒歩圏内ですので、旅行の方はもちろん、大阪(梅田)によく来られる方もお参りしてみてはいかがでしょうか。梅田に珍しい歯の神様がいらっしゃるなんて、ご存知ない方も多いですよね。
おじいちゃんやおばあちゃんの歯の健康をお祈りして、歯のお守りを授与してもらって差し上げられたら喜ばれるでしょう。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/01/03−2017/01/29 訪問

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