一人旅歓迎の温泉宿!箱根湯本「養生館はるのひかり」で日常を離脱する逗留湯治

一人旅歓迎の温泉宿!箱根湯本「養生館はるのひかり」で日常を離脱する逗留湯治

更新日:2017/02/04 18:16

Kaycom Dのプロフィール写真 Kaycom D 秘境絶景トラベルライター
神奈川県の箱根湯本にある「養生館はるのひかり」は、逗留湯治で日ごろの疲れを癒す温泉宿。地元の無農薬野菜を中心とした栄養のバランスの良い「養生食」と、「くすりよりもぐっすり眠れる」という効能が期待できる源泉掛け流しの温泉で、心身ともにじっくりと養生することができます。最上階には温泉旅館には珍しい一人部屋も完備され、数ヶ月先までほぼ満室という人気振り。一人旅でも心置きなく逗留できます。

逗留湯治の宿「養生館はるのひかり」

逗留湯治の宿「養生館はるのひかり」

写真:Kaycom D

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「養生館はるのひかり」は、連泊して湯治をする「逗留湯治」を推奨する温泉宿。世界に名をはせる箱根の名湯と、地元産の無農薬野菜を中心とした「養生食」、そして山に囲まれた静かな環境で、心身ともに静養してもらうことを目的としています。そのため、商用や遊興での滞在、12歳以下のお子様、5名以上の団体さんなどは基本的にお断り。

このような、心底お客さんに休んでもらいたいという一貫した宿の想いは、ここを訪れるお客さんにも十分伝わっており、ロビーから宿泊棟、お風呂に至るまで館内はどこもとっても静か。

カラオケやバーなど観光ホテルにありがちな施設などは一切排除し、お客さんの「養生」のみを考えた姿勢は潔くさえ感じます。

逗留湯治の宿「養生館はるのひかり」

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宿の玄関口である茅葺屋根の母屋は、この宿全体で一番古く大正時代のもの。入るとすぐにフロントがあり、奥には古い茶室が残っています。その脇にはちょこんと小さな釜戸もあり、まるでタイムスリップしたような空間。

逗留湯治の宿「養生館はるのひかり」

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そこを出ると中庭が広がり、食事処と宿泊棟へはそれぞれ屋根つきの小路を通って行きます。

冒険心をくすぐる宿泊棟

冒険心をくすぐる宿泊棟

写真:Kaycom D

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「養生館はるのひかり」は増改築を繰り返しているため、館内が入り組み迷路のよう。赤い絨毯の敷かれた階段があっちにもこっちにも続き、上った先がどうなっているのかわからないので探検のし甲斐があります。エレベーターの設備がないのでちょっと移動が大変ですが、これもいい運動だと思ってがんばりましょう。

冒険心をくすぐる宿泊棟

提供元:養生館はるのひかり

http://harunohikari.com/

宿には3タイプの部屋があり、スタンダードな和室十畳と広縁のAタイプ、十六畳と広縁、個室書斎つきのBタイプ、そして温泉宿には珍しい一人部屋。一人部屋は最上階に位置し、山の眺めが素晴らしいテラスも付いています。この部屋は3部屋あるのですが、数か月先までほぼ満室という人気ぶり。女性の一人旅で利用する方も多いそうです。

冒険心をくすぐる宿泊棟

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Aタイプは定員が2〜3名なのですが、もっと増えても余裕がありそうなくらいとても広々としています。部屋の端には文机もあるので、ちょっとした物書きにも便利。

どの部屋もスリッパや枕は種類の違うものが2種類あり、好きな方を使うことができます。布団の上げ下ろしは自分の好きなタイミングででき、チェックインして部屋に案内されたあとは、こちらが希望しない限り放っておいてくれます。

応量椀でいただく「養生食」

応量椀でいただく「養生食」

写真:Kaycom D

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宿自慢のお食事は、天井の梁が立派な食事処「楽庵」でいただきます。

応量椀でいただく「養生食」

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供されるのは、野菜を中心とした「養生食」。精進料理だと思う人もいるそうですが、カツオ出汁や魚介類、卵も利用するので、完全な精進料理とは違います。料理で使用される野菜は完全無農薬で、地元で採れたものがほとんど。

夕食の一例としては、毎日発芽させてから炊いている無農薬自然栽培の玄米ごはん、自家製豆乳ソースのサラダ、野菜の粕汁、胡麻豆腐、風呂吹き大根、揚げ出し豆腐、菜の花のからし和え、林檎の寒天寄せ。ごはんはおかわり自由ですが、よく噛んで食べると1杯でも結構満腹感が得られます。

割烹料理の料理人だという板前さんが作っているので、出汁がしっかりきいた味付けは、減塩ながらも薄味という感じはありません。これでカロリーが500kcal未満というから、献立を考える料理人の職人技と言えるでしょう。

夕食で利用されている食器は「応量椀」という僧院で使われているもので、5つのお椀をみんな重ねて仕舞うことができる優れもの。つやつやした朱色のお椀がお膳の上に並ぶと、見た目にもとても華やかで料理も引き立ちます。

※ご紹介した内容は【公式HP】の一例で、他の予約サイトでは内容・条件が異なります。

応量椀でいただく「養生食」

写真:Kaycom D

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朝食は、食前に飲む自家製の酵素ドリンクからはじまり、赤米ともち麦が入った雑穀ごはん、無農薬の大豆と稲藁だけで作った自家製納豆、湯豆腐、たまり漬け、法蓮草のお浸し、里芋の煮物、鰯の丸干し、野菜の味噌汁で、カロリーは370kcal未満。食後にはハーブティーで眠気もすっきりです。

また、連泊する際は、昼食の釜飯も宿でいただけるので、必要な場合は朝食が終わるまでに注文しましょう。

※ご紹介した内容は【公式HP】の一例で、他の予約サイトでは内容・条件が異なります。

眠気をそそる源泉掛け流しの温泉

眠気をそそる源泉掛け流しの温泉

提供元:養生館はるのひかり

http://harunohikari.com/

宿の温泉は、源泉掛け流しの弱アルカリ性で無色透明のお湯。この温泉の最大の効能は「心地よい脱力感からの快眠」で、宿のキャッチコピーに「くすりよりぐっすり眠れる湯治の湯」というのがあるほど。実際に、あまりに気持ち良くてお風呂の中で寝てしまう人も少なくないとか。

宿には浴場が二ヵ所あり、時間によって男女が入れ替わるシステム。2階の広い方のお風呂は、温度ごとに3つの浴槽に分かれていて、奥からおよそ43度、40度、37度となっています。

眠気をそそる源泉掛け流しの温泉

提供元:養生館はるのひかり

http://harunohikari.com/

1階のお風呂は浴槽が2つで、それぞれおよそ43度と40度。どちらのお風呂も春から夏には窓が取り払われて半露天風呂になります。

眠気をそそる源泉掛け流しの温泉

写真:Kaycom D

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また、お風呂の中でも読める本が置いてあるので、ぬるめのお湯に浸かりながら読書するのもおすすめ。

一日籠れる読書室

一日籠れる読書室

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館内には、朝6時半から夜22時まで利用できる読書室があり、静かな音楽を聴きながら本を読むことができます。

一日籠れる読書室

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棚に置かれている本は、写真集や旅行雑誌、漫画、健康関連などがあり、その中の一部は自分の部屋に持ち帰って読むことも可能。

一日籠れる読書室

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一角にはコーヒーと紅茶も完備(100円)されていて、セルフサービスで自由に飲むことができます。

部屋が開いている時間は、掃除だからと追い出されることもなく、一日中好きなだけ籠っていられるので、自分でお気に入りの本を何冊か持ってくるのもいいですね。

最後に・・・

箱根湯本の駅から宿までは歩いて10〜15分ほどですが、行きは上り坂が続くので、駅前から出ているシャトルバス(100円)を利用すると便利。シャトルバスはいくつかコースがありますが、「養生館はるのひかり」は「Bコース(早雲通り)」で毎時15分と45分発。乗るときに宿の名前を言うと、入口で降ろしてくれます。

食事は3日目まで日替わりとなり、連泊しても飽きないようになっているほか、中日には近くの天山湯治郷で利用できる割引券もあるので、ぜひ宿がおすすめする逗留湯治でゆっくり静養してください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/01/29−2017/01/30 訪問

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