ヨーロピアンの休日を体感!ポツダム・世界遺産「サンスーシー庭園」

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ヨーロピアンの休日を体感!ポツダム・世界遺産「サンスーシー庭園」

ヨーロピアンの休日を体感!ポツダム・世界遺産「サンスーシー庭園」

更新日:2017/02/28 14:56

岡本 真紀のプロフィール写真 岡本 真紀

世界遺産でもあるポツダムのサンスーシー宮殿は豪華な建築物で、その広大な庭園の各場所に洒落たスポットがある観光地。ドイツ旅行の団体ツアーでは必ずといっていいほどの訪れる所の一つです。
でも、そんな有名な場所に短時間しかいなんて、もったいなくないですか?
今回は、ドイツやヨーロッパの人々が気取らずにゆっくり過ごせる世界遺産の庭園と、サンスーシからも近いポツダムの街での寄り道スポットを紹介します。

サンスーシー庭園の人気とは

サンスーシー庭園の人気とは

写真:岡本 真紀

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イースター祭(春分の日後から最初の満月の日の次の日曜日)が過ぎると、ヨーロッパでは本格的な春。この日からヨーロピアンは、陽の光が当たる休日は野外へと繰り出し、独りの時は本を読み、友人と一緒の時はおしゃべりして休日を過ごします。

ポツダムのサンスーシー庭園では、世界遺産の歴史的庭園でありながら、誰もが雲一つない青い空と、新緑のカーペットのような緑を独占できる空間がもてる贅沢な場所。だから、ヨーロピアンな休日を過ごす場所として、ポツダム市民だけでなく、ベルリンやヨーロッパ各地の人々も休日のサイクリングの行先として人気があります。

サンスーシー庭園の人気とは

写真:岡本 真紀

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このサンスーシー庭園はとにかく広大です。庭園の各場所には、建築家や庭師が造り上げた美しさだけでなく、針葉樹の森や生き物がやってくる池など、自然の姿も見ることができるので、これも魅力の一つ。世界遺産の庭園でありながら、特に、春から夏にかけては素足が合う場所です。

サンスーシー庭園の人気とは

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もちろんサンスーシー宮殿だけでなく、サンスーシー庭園内の他の歴史的な建物も、プロイセン王フリードリヒ大王が構想して、有名な建築家達によって実現化されている立派な芸術作品。これを見るため朝早くから見学者が訪れています。

世界遺産サンスーシー宮殿とは

世界遺産サンスーシー宮殿とは

写真:岡本 真紀

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歴史の中のサンスーシー宮殿は、中世のプロイセン国を大国にのし上げたフリードリヒ大王が、建設して愛した場所です。有能な戦術家である大王は、長期にわたる7年戦争に勝利はしたものの国内の経済的痛手を負って、国の立て直しに奔走しました。そんな心労を癒したのが、この宮殿での日々。

サンスーシー庭園で最も人気のある、傾斜面に設けられたWein Berg(ワイン用棚)の景色です。庭園から宮殿を見上げると、斜面に見える葡萄の蔓を這わす塀と、その奥行方向にに設けられた空間に入るための鉄製の扉とが、交互に規則正しく並んでいます。これが、大王の啓蒙的な発想を含む独自の庭園。宮殿で消費するワイン用の葡萄棚を芸術的景観としたこの庭園創り上げました。偉大な大王は、常に、社会に役立つ事を考えるのに余念がありませんでした。

また、宮殿から庭園を見下ろすと、ベルサイユを手本にしたフランス風庭園を見ることができます。フランス芸術を愛した大王は、この景色を眺めることで、現実から逃れる癒しとなったのでしょう。

世界遺産サンスーシー宮殿とは

写真:岡本 真紀

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晩年の大王は、フランス文学や音楽に没頭してこの宮殿で過ごしました。特に、宮殿内の音楽演奏室を見学すると、大王の芸術家としての一面が一目瞭然。この部屋の内装は、ロココ調の装飾が大変豪華で、自分だけ音楽を楽しむ場所ではなく、来客者に目で楽しんでもらう配慮がたくさんあります。

現在は、大王の愛用フルートと、当時開発された鍵盤楽器のフォルテピアノが展示されています。この珍しい楽器を伴奏用に使用した大王の音楽へのこだわりが分かります。

一見、華やかなこの宮殿でフランス音楽と文学を好んで過ごした大王は優雅な人に思えますが、実は、大変な倹約家。本来、戦争や国同士の外交等は好きではなかったが、国を背負い敢えて戦術家として生きてきたため、他国にプロイセン国の風格を知らしめる一つの象徴としてこの豪華な宮殿は設計されています。

世界遺産サンスーシー宮殿とは

写真:岡本 真紀

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宮殿のすぐ傍に、大王が埋葬されているお墓があります。墓碑には、「Friedrich Der Grosse(フリードリヒ大王)」。大王の功績から考えると質素なお墓に感じますが、大好きな宮殿の傍の庭園が見渡せる場所でひっそりと眠ることは、本人も望んでいたでしょう。愛犬も一緒に眠っています。

そして、常に墓石の上にはジャガイモ。戦後の国の食料難にジャガイモの栽培を奨励して国民の生活を救ったことをきっかけに、今日、ジャガイモがドイツの代表的食物となったことは大王の功績です。

さらに、産業でも商業組合や関税制を確立したなど大王の偉業はたくさん。これらの功績は、現代の国民からも讃えられています。このような背景からも、大王とサンスーシー自体が市民にとって身近なものといえるのではないでしょうか。

サンスーシー庭園の名所

サンスーシー庭園の名所

写真:岡本 真紀

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観光客に最も人気があるのは、中国茶館。1764年に完成したこの建物は、大王のスケッチを元に、鑑賞用として完成させたものです。建物の外側はロココ調の趣に中国の風の装飾があり、部屋には中国陶器が飾られています。内部を見たい方は、宮殿の入館チケットを購入ください。

鑑賞用として造った建物だけあって、日差しに黄金に光る装飾と外壁のエメラルドグリーンがとっても印象的。決して大きい建物ではありませんが、オリエンタルな建物が緑の中でとっても映えています。

サンスーシー庭園の名所

写真:岡本 真紀

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また、古代のローマ様式の建築や庭園も有名。フリードリッヒ・ヴィルヘルムWが沢山のアイディアをデッサンにして、選りすぐりのものを建築家に指示して造らせています。ローマ浴場の建物内には芸術的な彫刻があり、建物内から見るカラフルな花壇の景色は、サンスーシー庭園ならでは。

サンスーシー庭園の名所

写真:岡本 真紀

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新宮殿と呼ばれるフリードリッヒ大王が建てた豪華な建築物もあります。有名なのは、ドイツでは珍しい貝殻などの装飾で飾り付けられた大広間。中国茶館、ローマ風呂などと共に、何れも当時のプロイセン国で珍しかったものを見ることができる、という豪華な宮殿だと言えます。

ポツダムの街でも寄り道場所がたくさん

ポツダムの街でも寄り道場所がたくさん

写真:岡本 真紀

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ポツダムの旧市街地は、観光客ばかりでなく、散歩帰りの多くの人々。カフェで一息ついて、沢山の人達がおしゃべりする姿が。通常の生活が垣間見られて、カジュアルな街。観光地の堅苦しさはまったくないので、まるで住んでいるような気分になります。

ポツダムには、オランダ街があります。もちろん、歴史的にも重要な意味がある街。近代のドイツで、多くのオランダからの移民が世界大戦の労働のためにこの地に住み着いて、彼らが造り上げられた地域です。

なんだか、オランダにも来たような気分になるオランダ雑貨店やチューリップが飾り付けられたカフェがあります。

ポツダムの街でも寄り道場所がたくさん

写真:岡本 真紀

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ポツダムの街でも寄り道場所がたくさん

写真:岡本 真紀

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オランダ街では、オランダのパンケーキとビールが味わえます。オランダのパンケーキはたくさんの種類があって、スイーツ好きの方も、スパイシー好きの方もOK。オランダビールと合うベーコン入りのメニューも美味しいです。歩いた後に、ビールあるいはコーヒーとともにどうぞ。

ヨーロピアンな休日とは、身近な人とゆっくり時間を過ごす癒しの時間

私達の休日は、とにかく忙しい。特に、大事な休日の旅行は、出来るだけ沢山有名な建築物のある場所だけ行かないと・・・・なんて。
でも、せっかくの旅行では、一日ぐらいたっぷりの時間をとって、身近な人とゆっくりと時間を過ごしたいと思いませんか。
広大なサンスーシ庭園は、そんな人たちにはぴったりの場所。歴史的観光地としてだけでなく、多くヨーロピアンが好んで過ごす癒しの場であり、その雰囲気は決して日本にはありません。
是非とも、ドイツ旅行の時にちょっと時間を取ってヨーロピアンな一日を味わってみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/03 訪問

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