1981年に開園された、世界初の野外博物館「スカンセン」(Skansen)は、ストックホルムの自然溢れるユールゴーデン島の丘の上にあります。この丘の上はかつて砦が築かれており、ストックホルムを守っていたのだそう。その砦跡に、全国各地から家屋を中身もそのまま移築しました。家屋の中には家具や衣服、食器、農具など、当時の生活の様子がリアルに見られ、大変興味深いです。
民族衣装に身を纏ったスウェーデンの人々が、編み物や籠、刺繍などの民芸品の手仕事の制作実演をしてくれたり、教えてくれたりもします。民族音楽の演奏、民謡や民族ダンスのパフォーマンスなども催されます。入場の際に様々な催し物の時刻表ももらえるので、チェックして興味のあるところへ行ってみてください。きっと素晴らしい出会いがあるでしょう。
スカンセン野外博物館内には動物園も併設されています。併設という大げさなものではなく、野外博物館内に家屋などとともに動物も一緒に居ると行ったほうが正解かもしれません。オオカミ、オオジカ、トナカイ、オオヤマネコ、グレーアザラシなど北欧ならではの動物が多く見られるのが嬉しいところ。中でも、なんと言っても大きな見所はヘラジカでしょう。想像以上に大きなヘラジカを見て驚くこと間違いなしです。
クジャクの放し飼いに子供たちは大興奮!博物館内は、クジャクだけではなく様々な鳥がその辺りを自由に歩いています。
『ニルスのふしぎな旅』というスウェーデン女流作家セルマ・ラーゲルレーヴが書いた児童文学、アニメーション化もされ、日本でも放送されていたので、ご存知の方も少なくないと思います。この物語の中で主人公ニルスを背中に乗せて一緒に旅をしたのは「ガチョウ」です。ガチョウの群れを博物館内で見ると、きっとワクワクすることでしょう。
スカンセンに来たらぜひ立ち寄って欲しいのが、お土産屋さん「スカンセン・ブティーケン」(Skansenbutiken)。入り口付近にあるので、博物館を大満喫した後に立ち寄ることをお勧めします。
スウェーデンの木工芸品、ガラス製品、陶芸品など素晴らしい作品に出会えることでしょう。特に、馬の形をした花柄が施されたカラフルな木の置物「ダーラナ馬/ダーラヘスト」(Dalahast)は多くの人々にお土産として大変人気があります。皆さんも様々なお土産を手にとってみてください。きっと素敵なお土産が見つかることでしょう。
*このスカンセン・ブティーケンの入り口は館外にあるので、博物館に立ち寄る時間が無い方もお土産探しに立ち寄ることが可能です!
スカンセンがあるユールゴーデン島までへは、バスか路面電車でもアクセスできますが、スウェーデンの中心地スルッセン(Slussen)からユールゴーデン島までの船がお勧めです(夏場はニューブロ・プラン(Nybroplan)からも出航)。所要時間は10分程度。行きか帰り、もしくは往復ともこの船を使うといいでしょう。
船から見えるのは「北欧の水の都」と呼ばれる美しいストックホルムの景色です。
ストックホルムに行かれたら是非とも、野外博物館「スカンセン」へ足を運んでみて下さい。北方民族博物館(Nordiska Museet)に負けず劣らず、スウェーデンの人々が守り続けてきた、重要な生活様式や伝統工芸、民族音楽などがたっぷりと堪能できます。また、上述のように、北欧に生息する珍しい動物も多く目にできます。丘の上からの眺めも最高です。食事やお茶をするところもあるので時間に余裕のある人は、天気の良い日に半日かけてこのスカンセンで時間を過ごされるといいでしょう。
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