瑜伽と金毘羅の両参り!岡山倉敷に残るお遍路道と瑜伽大権現

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瑜伽と金毘羅の両参り!岡山倉敷に残るお遍路道と瑜伽大権現

瑜伽と金毘羅の両参り!岡山倉敷に残るお遍路道と瑜伽大権現

更新日:2017/11/23 18:27

大里 康正のプロフィール写真 大里 康正 旅する写真家、タイと台湾に詳しい旅作家

香川県琴平町の金比羅宮(こんぴらさん)ですが、その昔は金毘羅大権現と呼ばれていました。そして岡山県倉敷にあるのが瑜伽大権現。江戸時代はこの両方を参拝する両参りが主流だったのです。

岡山県倉敷市児島地区では、今でも瑜伽大権現へのお遍路道が残っており、由加山まで歩くことができます。江戸時代の雰囲気が感じられるお遍路道から瑜伽大権現に詣でることで、パワースポットのご利益を頂きましょう。

倉敷児島田の口の港から歩く

倉敷児島田の口の港から歩く

写真:大里 康正

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香川県琴平町の「こんぴらさん」との連結は船。それが江戸時代に流行した両参りの手段でした。岡山県倉敷市児島田の口には今でも港の側に昔の面影が残っています。

ちなみに岡山の神社の狛犬はその多くが備前焼です。もちろん、こちらの鳥居の前の狛犬も備前焼で、岡山独特の世界観です。

倉敷児島田の口の港から歩く

写真:大里 康正

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鳥居をくぐって少し寄り道。右に進み200m程で「旭荒神社」に着きます。ここは古墳時代の遺跡が残されていますが、何といっても樹齢約700年という倉敷市指定天然記念物の巨大な楠木は圧巻。ぜひ足を延ばしてみて下さい。

<基本情報>
住所:岡山県倉敷市児島田の口5丁目
アクセス:下電バスでJR児島駅→田の口浜下車 徒歩約3分

倉敷児島田の口の港から歩く

写真:大里 康正

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道を戻し、古くから残る参道は、今でも歴史を感じさせてくれます。岡山県倉敷は美観地区が特に有名ですが、ちょっと足をのばせばこのような場所があるのです。

約三十五丁の道

約三十五丁の道

写真:大里 康正

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一丁を約109mとすると、児島田の口から由加山までは三十五丁なので、約3.8kmとなります。昔の人たちは、船を下りてからこの道を歩き、お参りをしたことになります。逆に瑜伽大権現から金毘羅大権現に向かう人たちは、反対に進んだわけです。

約三十五丁の道

写真:大里 康正

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途中では石碑が道案内をしてくれます。道中は多くの案内表示があるので道に迷うことはないでしょう。

約三十五丁の道

写真:大里 康正

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道は広くなったり細くなったり。そして由加山に向かっていることを実感できるように登り道となりますが、傾斜はきつくありません。休憩を兼ねて足を止め、自然の美しさを堪能して下さい。

由加神社本宮

由加神社本宮

写真:大里 康正

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お遍路道が終わると正面に由加神社の参道があり、厄落としの石段を上がると由加神社となります。

由加神社本宮

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由加神社本宮前にも見事な備前焼の狛犬がありますので、見落とさないようにして下さい。

由加神社本宮

写真:大里 康正

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由加神社本宮の下にはパワースポットが。ぜひ通ってみて下さい。

ところで現在の由加神社の境内となっている場所は、もともと真言宗御室派の別格本山「蓮台寺」とのこと。正確には昔の神社仏閣は神仏習合が多く、お寺と神社の明確な区分けは無いのが普通ですがこの地は「蓮台寺」の敷地であったとお寺の関係者は説明してくれます。

これが明治の神仏分離令により、無理やりお寺と神社が分けられたことから由加神社に。そのような経緯からも、江戸時代に両参りとして参拝された瑜伽大権現は今の蓮台寺との説があるのです。

なお、「由加」と「瑜伽」、読み方は同じでも漢字が違います。それは「由加」神社と蓮台寺の「瑜伽」大権現という違いです。しかしながら蓮台寺でも由加山を使っていることもあり、分かりにくいのも事実です。

<基本情報>
住所:岡山県倉敷市児島由加山2852
電話番号:086-477-3001
アクセス:JR児島駅よりタクシー約20分
下電バスでJR児島駅→由加下車

瑜伽大権現「蓮台寺」

瑜伽大権現「蓮台寺」

写真:大里 康正

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天平十年(738年)に行基菩薩がこの地に創建したのが蓮台寺とされています。その時に瑜伽大権現として「阿弥陀如来」と「薬師如来」を祀ったのです。現在の御本尊は十一面観音で、総本殿2階が本堂となっており、靴を脱いで自由に行くことができます。

瑜伽大権現「蓮台寺」

写真:大里 康正

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総本殿1階にある厄除大不動。その大きさは総高7m59cm、不動明王の高さは3m66cmとされ、木造の仏像としては世界一とも言われています。

瑜伽大権現「蓮台寺」

写真:大里 康正

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圧倒的迫力!厄除けパワーがこれでもかと伝わってくることでしょう。

回廊を通り、奥ノ院に向かう

回廊を通り、奥ノ院に向かう

写真:大里 康正

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総本殿を出て右側に進むと、丸山応挙の絶筆がある重要文化財の客殿があります。ここは備前藩三代当主池田継政以降、歴代の藩主が参拝の後、宿泊した場所なのです。

回廊を通り、奥ノ院に向かう

写真:大里 康正

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客殿から回廊を抜けて、蓮台寺の奥ノ院に進むことができます。もちろん外から奥ノ院に行くこともできます。回廊が使えるのは、客殿側からなら通年ですが、奥の院側からは毎年1月限定の公開される時期のみですのでご留意下さい。

回廊を通り、奥ノ院に向かう

写真:大里 康正

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回廊を歩くからこそ眺められる日本の古い姿。ゆっくりとお楽しみ下さい。

<基本情報>
住所:岡山県倉敷市児島由加2855
電話番号:086-477-6222
アクセス:JR児島駅よりタクシー約20分
下電バスでJR児島駅→由加下車

最後に

いかがでしたか。江戸時代の歩き方で進む瑜伽大権現への道。時間が過ぎても残されてきた美しい景観と、歴史ある蓮台寺の強力な厄除け。このような参拝もまた、旅の魅力と言えるのではないでしょうか。

もちろん、交通機関を使って参拝することもできますので、ぜひともパワースポットに足を運びましょう。

2017年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/01/14−2017/02/05 訪問

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