大きすぎて持てない!8mの「大しゃもじ」は宮島表参道商店街のシンボル

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大きすぎて持てない!8mの「大しゃもじ」は宮島表参道商店街のシンボル

大きすぎて持てない!8mの「大しゃもじ」は宮島表参道商店街のシンボル

更新日:2017/02/16 11:05

政田 マリのプロフィール写真 政田 マリ 仏像ナビゲーター

広島県廿日市市、誰もが知る世界遺産「厳島神社」のある宮島には、江戸時代からお土産として伝統工芸品・木製しゃもじが人気です。お土産を求める人で賑わう宮島表参道商店街には、日用品としてだけでなく縁起の良い文字が墨書きされた民芸品としてのしゃもじが各店所狭しと並べられていますが、そんな商店街でシンボルとなっているのが世界一!長さ7.7m、重さ2.5tの「大杓子(おおしゃもじ)」です。

宮島でしゃもじが売られるようになったのは江戸時代

宮島でしゃもじが売られるようになったのは江戸時代

写真:政田 マリ

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誰もがご飯をよそう時に使う「しゃもじ」、宮島は日本一の「木製しゃもじの産地」です。そして、この「しゃもじ」の歴史も宮島から始まったと言われています。

今から250年前(江戸時代中期・寛政年間)、宮島の時寺に誓真(せいしん)というお坊さんがいました。たくさんの参拝者が全国各地からやってくる宮島にはこれといった名産品がないことを不憫に思っていた誓真は、ある夜、弁天さまの夢を見ます。その手に持たれた琵琶の形の美しさを杓子に写し、その作り方を島の人々に教え、参拝者に授けることにしました。

するとそのかたちの美しさ、使いやすさに加え、「弁天さまのご利益がご飯とともにいただける!」「敵を召し取る(飯取る)武運長久!」と人気になり、縁起物として宮島の名産品となったのです。

お土産店が立ち並ぶ宮島表参道商店街

お土産店が立ち並ぶ宮島表参道商店街

写真:政田 マリ

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宮島の人気者になったしゃもじは250年経った今でもお土産の定番です。宮島フェリーターミナルから厳島神社まで続く各参道のお土産店のほとんどで扱っています。

多くの店舗が軒を連ねる「宮島表参道商店街(写真)」でも、修学旅行生が「根性」「必勝」などの文字が入ったしゃもじを買い求めるシーンは何十年と変わらぬ宮島の風景ですし、最近では外国人観光客が日本の文化として購入しSNSで紹介して、世界各国に宮島しゃもじが認知されています。

商店街のシンボル的存在「大杓子」

商店街のシンボル的存在「大杓子」

写真:政田 マリ

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そんな商店街の一角に突如として現れる超ビッグサイズのしゃもじ。「世界一の大杓子」と呼ばれ、商店街のシンボルとなっています。

この大しゃもじは、伝統工芸である宮島のしゃもじを後世に引き継いでいくため昭和58年に2年10ヶ月の長い歳月をかけて制作されました。しかし、展示する場所がなかなか決まらず、作られてから14年もの間倉庫に収められて日の目を見ることがなかったのです。

そんな中、平成8年12月に嚴島神社が世界遺産に登録され、それに合わせて宮島本通り商店街を「宮島表参道商店街」に改名したことを記念して、現在の設置場所を整備し展示することになったのです。

全長は7.7m、最大幅は2.7m、重さは2.5tもありますので、もちろんお土産として販売されているものではありませんが、撮影スポットとして多くの方が足を止めています。

商店街のシンボル的存在「大杓子」

写真:政田 マリ

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子供たちも興味津々です。並ぶとその大きさがよく分かるでしょう。

ケヤキ製でその樹齢は270年と言われ、長さ13mから削り出したそうです。持ち手の部分と杓の部分のつなぎ目がなだらかで美しく、制作されてから30年以上経た色の落ち着きも感じられ、バランスよく紋様を描き出している木目が美しい、大きいながらも伝統工芸の細かな技を感じることができる大しゃもじです。

伝統の技を後世に受け継ぐ想いから生まれた宮島のシンボル「大杓子」

250年の歴史を経て宮島の定番のお土産品となった「しゃもじ」。今はご飯をよそう時に使うしゃもじはプラスチック製のものが多くなりましたが、温かみや手の馴染みを重視して木製のものも再び注目を浴びるようになってきています。

需要があれば伝統工芸に携わる職人さんも多く育ちます。これからも宮島製のしゃもじ制作が受け継がれていくようにとの想いがこの「大杓子」に込められているのです。

宮島に訪れた際にはぜひ宮島表参道商店街で「大杓子」を見つけてみてくださいね。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/06 訪問

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