京都三大火祭「京都嵯峨清凉寺お松明式」の燃え盛る炎は、迫力満点!

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京都三大火祭「京都嵯峨清凉寺お松明式」の燃え盛る炎は、迫力満点!

京都三大火祭「京都嵯峨清凉寺お松明式」の燃え盛る炎は、迫力満点!

更新日:2017/02/08 16:26

島野 佳幸のプロフィール写真 島野 佳幸 京都写真家、フリーライター

京都嵯峨野の清凉寺(嵯峨釈迦堂)では、毎年3月15日に、あたかも春を告げる「火祭り」が行われます。秋の「鞍馬の火祭」、真夏の「五山送り火」とあわせて「京都三大火祭」と称されています。清凉寺の境内に設えられた「高さ7メートルの大きな松明」に火が投じられて、火勢の強弱でその年の農作物の豊凶を占う、伝統のある行事です。

春も間近の3月中旬に、燃え盛る松明を目の前に見てみませんか?

清凉寺(嵯峨釈迦堂)

清凉寺(嵯峨釈迦堂)

写真:島野 佳幸

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京都市右京区嵯峨にある清凉寺(せいりょうじ)は、浄土宗の寺院で、山号を五台山(ごだいさん)と称し、嵯峨釈迦堂(さがしゃかどう)の名で知られているお寺で、国宝の本尊釈迦如来像を始め、数多くの重要文化財などの名宝を有する歴史の古いお寺です。

10世紀頃、宋に渡った「然(ちょうねん)という僧侶が京都の西に位置する「愛宕山」を中国の「五台山」に模して、「大清凉寺」の建立をはかりましたが、没後、その弟子盛算(じょうさん)により、この地にあった「棲霞寺」の境内に「五台山清凉寺」として建立したのが始まりです。「棲霞寺」は、源氏物語の主人公光源氏の実在モデルの一人といわれている嵯峨天皇の皇子左大臣源融(みなもと の とおる)の山荘に、(現在国宝の)阿弥陀三尊像を造立し、阿弥陀堂に安置したことに始まっています。

清凉寺(嵯峨釈迦堂)

写真:島野 佳幸

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釈迦堂(本堂)は、1602年に豊臣秀頼によって寄進・造営されましたが、その後、嵯峨の大火で類焼し、江戸時代に綱吉の寄進を受けて再興されたと伝えられています。

祭りの前

祭りの前

写真:島野 佳幸

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本堂前の広い境内の真ん中に、当日大きな松明が3本設営されます。夕暮れの始まる18時ころには、まだ人はそんなに集まって来ていませんので、松明の近くに行ってその大きさをじっくり見ることができます。

祭りの前

写真:島野 佳幸

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本堂前で高張提灯13基を立て、その高低で米や株の相場も占っています。

お松明式

お松明式

写真:島野 佳幸

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毎年3月15日に清凉寺(嵯峨釈迦堂)では、釈迦の涅槃会にちなみ、夜20時ころから、涅槃(ねはん)会及びお松明(たいまつ)式が執り行われています。お松明式は、高さ7mの3本の松明に点火し、火勢の強弱でその年の農作物の豊凶を占います。

20時過ぎから、高張提灯の列が、本堂から大松明のしつらえられている境内の広場にやって来て、お松明の行事が始まります。まず、護摩壇に火が入れられて、ものすごい煙が上がります。その後護摩壇の火が大松明に順番に投じられて、あっという間に松明から炎が燃え上がり、松明も燃えていきます。

お松明式

写真:島野 佳幸

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境内のどこからでも、燃え盛る火を眺めることができますが、特に、大きな松明の近くに寄ると、夜空を焦がすのではないかと思うほどの火の粉が、空に巻き上がっていく様子がよく見えます。およそ30分ほどで大きな松明の火の勢いは納まってきて、21時ころには式が終了を迎えます。

お松明式

写真:島野 佳幸

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松明を囲むように屋台がずらっと並べられて、「お松明式」の始まる前から終わった後まで、威勢の良い掛け声が聞こえています、春の「お祭り」の雰囲気を感じる一時を過ごすことができます。

炎の祭典

動画:島野 佳幸

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目の前で燃え広がる松明の迫力、パチパチと火の爆ぜる音が迫力あります。あまり近づくと、風向き次第で火の粉を被り、服が焦げることがありますので、要注意です。

炎の祭典

写真:島野 佳幸

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頭上にまで燃え盛る炎は、迫力満点です。

清凉寺の見どころ、味どころ

清凉寺の見どころ、味どころ

写真:島野 佳幸

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(1)見どころ

■一切経蔵
仁王門を入って、本堂に向かう右手奥に、江戸時代中期の建立という「一切経蔵」があります。蔵の中に手で回すことのできる「輪蔵」があります。輪蔵には、一切の法、経典が収められていて、輪蔵を手で押しながら、蔵内を一回転すると一切経をすべて読んだことになり、その功徳があるとされています。

■聖徳太子 殿
仁王門を入ってすぐ左手奥に、法隆寺夢殿を模した「聖徳太子 殿」があります。初夏の新緑の頃、秋の紅葉の頃に、周囲の木々がこの建物を彩ります。

■豊臣秀頼公首塚
比較的最近の1980年に行われた大坂城三の丸跡の学術調査で、発掘現場から豊臣秀吉の三男の豊臣秀頼公のものと思われる頭蓋骨が出土し、1983年に、秀頼公が再興につくした由縁を持つここ清涼寺境内に首塚が造られ、ここにその首が納められています。

■狂言堂
京都三大念仏狂言の一つの「嵯峨大念仏狂言」が演じられる「狂言堂」が、西門近くにあります。毎年春と秋には、公演が行われていて、「お松明式」のこの日にも、必ず上演されています。

上の写真は、本堂横に造られている豊臣秀頼公首塚です。

清凉寺の見どころ、味どころ

写真:島野 佳幸

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(2)味どころ

■あぶりもち
仁王門を入ってすぐ左手横にある茶店「大文字屋」では、一年間無病息災のご利益があるとされる「嵯峨乃 あぶり餅」を食べることができます。嵯峨野散策中の休憩にも最適です。

■湯豆腐
仁王門から本堂に進む右手の「清凉寺 竹仙」では、ゆどうふをはじめとした伝統の京料理を食べることができます。ゆどうふには嵯峨豆腐の名店「森嘉」のお豆腐が使われています。

■森嘉の豆腐
仁王門を入る道路の横に、創業安政年間の歴史を持つお豆腐やさんの「森嘉」があります。地元の多くのお寺や料理店に使われていて、いつも行列ができています。川端康成の小説『古都』でも描かれていて、また、司馬遼太郎が著書『街道をゆく』で「日本文化を食っている気がしてくる」と感嘆したお店です。

上の写真は、清凉寺仁王門を入って、すぐ左手に位置する「大文字屋」の秋の日の様子です。

「清凉寺」付近は、嵯峨野散策の絶好の場所です

清凉寺(嵯峨釈迦堂)は、嵐山渡月橋からおよそ1Kmほどの場所にあり、近くに、紅葉の名所として知られる「二尊院」、夏の千灯供養で知られる「化野念仏寺」、中秋の名月として知られる大沢の池を境内に持つ「大覚寺」などなど多くの名所があるエリアに位置しています。

「お松明」の日に、少し早めに行って、清凉寺と近隣の散策で、古都の歴史、風景、文化、食などを感じながら、炎の祭典も楽しんでみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/03/15−2016/03/15 訪問

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