途中下車推奨!加古川市民溺愛の「鹿児のもち」は知られざる兵庫銘菓

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途中下車推奨!加古川市民溺愛の「鹿児のもち」は知られざる兵庫銘菓

途中下車推奨!加古川市民溺愛の「鹿児のもち」は知られざる兵庫銘菓

更新日:2017/02/10 12:45

HIRATA ERIKOのプロフィール写真 HIRATA ERIKO 格安子連れトラベラー、名古屋フカボリライター、レゴランド・ジャパン愛好家

明石と姫路の間にひっそりと位置する、兵庫県加古川市。黒田官兵衛の妻・光(てる)のふるさと、「かつめし」がB-1グランプリ出場などの話題はあるものの、旅行者には通過されがちな街です。
しかし加古川には昔から愛されている銘菓があります。学校給食でも提供されている「鹿児(かこ)のもち」は、途中下車してでも食べていただきたいシミン溺愛スイーツです。

大正11年創業の御菓子司「春光堂」は、市内に3店舗

大正11年創業の御菓子司「春光堂」は、市内に3店舗

写真:HIRATA ERIKO

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「鹿児のもち」を販売している「春光堂」は、大正11年創業の老舗。加古川市内に3店舗あり、本店は新快速の停車するJR加古川駅から徒歩10分程度の場所にあります。東加古川店はJR東加古川駅、浜の宮店は山陽電鉄浜の宮駅から徒歩5分程度です。

大正11年創業の御菓子司「春光堂」は、市内に3店舗

写真:HIRATA ERIKO

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本店の店内には、「鹿児のもち」をイメージした子鹿の絵が飾られています。駅の売店やデパートでは取り扱いのないオリジナル商品や上生菓子も、店舗であれば購入できます。

大正11年創業の御菓子司「春光堂」は、市内に3店舗

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春光堂には、一級菓子製造技能士の資格を持つ職人さんが4名も在籍していますので、確かな技術力に支えられた和菓子をいただくことができます。

未体験のほたほた!給食にも登場する「鹿児のもち」とは

未体験のほたほた!給食にも登場する「鹿児のもち」とは

写真:HIRATA ERIKO

加古川は、兵庫県の中央部を流れて播磨灘に流れ込む一級河川。いまは「加古川」と呼ばれていますが、その昔、景行天皇(紀元1〜2世紀ごろ)が下流の大洲の形を「鹿の児の如し、この地を鹿児と呼ぶべし」とおっしゃったため、鹿児河と呼ばれるようになったという言い伝えがあります。

春光堂では創業以来、この地の恵みである播州米を使った「鹿児のもち」を製造・販売。お餅の中央にうっすらと入っている1本線は、鹿の背筋を表現しています。

「鹿児のもち」は市外での知名度はそう高くないのですが、加古川市民には広く親しまれている和菓子。年1回、市内の小中学校の給食でも提供されているほどです。また、近くのニッケパークタウン内にUNIQLOがオープンしたときには「鹿児のもち」が先着プレゼントとして用意されました。

未体験のほたほた!給食にも登場する「鹿児のもち」とは

写真:HIRATA ERIKO

「鹿児のもち」の原料は、餅粉・砂糖・水あめ。原料も基本的な製法も羽二重餅と同じですが、その食感は羽二重餅と似て非なるものです。やわらかくとろける羽二重餅と比べると、「鹿児のもち」には独特の弾力があり、断面も半透明。かといって固いわけではなく、非常にやわらかく伸びは抜群です。

これは水分量、練り方、蒸し方による差であるとのこと。弾力があるので水あめが多いのかとも思いますが、水あめを増やすときびだんごのような食感になってしまうため、「鹿児のもち」の弾力とはまた別物なのだそうです。

春光堂ではこの独特の食感を「ほたほた」と表現していますが、これは文字では伝えきれない食感です。

未体験のほたほた!給食にも登場する「鹿児のもち」とは

写真:HIRATA ERIKO

「鹿児のもち」は、JR加古川駅・JR土山駅・JR姫路駅の売店や一部のスーパーでも販売しています。詳細は公式サイトの「店舗案内」にてご確認ください。ドライブ旅行で高速道路を利用される場合は、山陽自動車道下り線たつの西SAが便利です。

紅白や5個入りも!店舗限定のレア「鹿児のもち」

紅白や5個入りも!店舗限定のレア「鹿児のもち」

写真:HIRATA ERIKO

駅売店などで販売されている「鹿児のもち」は、白一色。ですが店舗には、「紅白鹿児のもち」の在庫がある場合があります。これは結婚式の引菓子にされることもある縁起物です。
また、予約限定ですがよもぎ入りとセットの「偲び餅」として弔事に利用されることもあります。「鹿児のもち」がいかに加古川市民になじみ深いお菓子であるかがわかりますね。

紅白や5個入りも!店舗限定のレア「鹿児のもち」

写真:HIRATA ERIKO

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店舗限定で、5個入りも売っています。自分用に少しだけ欲しいときに便利です。

「あいたた最中」ほか、オリジナル和菓子も多数

「あいたた最中」ほか、オリジナル和菓子も多数

写真:HIRATA ERIKO

「鹿児のもち」と同様に駅売店やスーパーでの取り扱いがあるのが、「あいたた最中」。個包装になっている最中(写真)と、自分であんこを挟むタイプの最中があります。

この珍しい名前の由来は、市内にある鶴林寺(かくりんじ)というお寺に祀られている「あいたた観音様」。この観音様はかつて泥棒に盗まれたもののどうしても溶けず、怒った泥棒が腰を殴ったところ「あいたたっ」とおっしゃり、驚いた泥棒がお堂に戻して事なきを得たという伝説があります。その観音様にあやかってつくられたのがこの最中というわけです。

「あいたた最中」ほか、オリジナル和菓子も多数

写真:HIRATA ERIKO

本州では一般的な「若あゆ」も、「清流讃菓」と銘打てば加古川名物になりますね。リンゴの甘露煮をアーモンド風味のケーキで包んだ「はりまなだ物語」は、和菓子が苦手なお子さんにも喜ばれそうです。

「あいたた最中」ほか、オリジナル和菓子も多数

写真:HIRATA ERIKO

ほかにも「どら焼きはん」をはじめとした春光堂オリジナルの和菓子はたくさんあるのですが、筆者イチオシは「栗しるこ」。大きな栗が一粒とカラフルなあられが入っている華やかさもさることながら、濃厚なこしあんがたまりません。箱入りもありますが、自分用ならバラ売りを買うほうがお買い得ですよ。

「お伊勢さん菓子博2017」にも招待された、工芸菓子の技術

「お伊勢さん菓子博2017」にも招待された、工芸菓子の技術

写真:HIRATA ERIKO

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本店には、春光堂の職人・宮田洋氏の手による見事な工芸菓子が展示されています。写真は「風神雷神」ですが、宮田洋氏は「ひろしま菓子博2013」(全国菓子大博覧会)では「吉祥花車」という作品で最高賞である名誉総裁賞も受賞しており、2017年4〜5月に開催される「お伊勢さん菓子博2017」にも招待されています。

「お伊勢さん菓子博2017」にも招待された、工芸菓子の技術

写真:HIRATA ERIKO

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季節を感じられるかわいらしい工芸菓子は、本店の店外からも見ることができます。

「お伊勢さん菓子博2017」にも招待された、工芸菓子の技術

写真:HIRATA ERIKO

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1984年の東京での菓子博や2008年の姫路での菓子博での受賞歴もあります。

春光堂の「鹿児のもち」を買いに、ぜひ加古川へ

オシャレな神戸、鯛やタコが有名な明石、世界遺産のお城がある姫路に比べると、地味であることは否めない加古川。ですが、加古川が誇る「鹿児のもち」は和菓子好きにはぜひ食べていただきたい逸品です。神戸や姫路に旅行される際には加古川へも立ち寄ってみてくださいね。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/02/03 訪問

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