写真:結月 ここあ
地図を見る明治神宮は、神宮のあるところが内苑で、聖徳記念絵画館や神宮球場などがあるところは外苑と呼ばれています。現在では30万平方メートルの庭園内に、この聖徳記念絵画館を中心に神宮球場・アイススケート場・フットサル場などが建設。スポーツや文化を楽しむ場所として、多くの人が訪れています。
大正12年にできた神宮外苑のいちょう並木は、青山通りから円周道路まで南北に300メートルほど続きます。樹齢100年以上のいちょうの木は計146本。道路の両脇に2列ずつ4列に並ぶ姿は美しく、天を突くように先の尖った円錐形が印象的です。
その美しさの理由は4年に1度、葉のない1月〜3月にかけて、樹姿を整える作業を行うからだと言われています。そうすることで、このようにすっと伸びた端正な姿になるそうです。
四季折々にいろいろな姿を見せてくれるいちょう並木ですが、特に黄葉の季節は見逃せません。青山通り側からが、いちょう並木と絵画館を眺めることができる絶好のビュースポットです。
写真:結月 ここあ
地図を見るいちょう並木の奥に聖徳記念絵画館があります。
この建物は見たことがあるけれど、見学をされたことのない方が多いのではないでしょうか。堂々たる館内には、明治天皇の御生誕から崩御までの出来事と、天皇と昭憲皇太后の功績を描いた壁画80枚が250メートルの壁面に展示されているんですよ。
展示されている壁画は、歴史的光景が忠実に描かれていて、この時代の政治・文化・風俗などが手に取るようにわかります。日本史の教科書にも載っている大政奉還や岩倉使節団などの壁画の現物を見ることができるのは嬉しいですね。
1枚が縦3メートル・横2.7メートルの壁画は、近代日本美術を代表する日本画家や洋画家76人が筆をとったもので、とても迫力もあり力作ばかりです。
西郷隆盛・伊藤博文・岩倉具視など明治時代を築いてきた数多くの偉人の方々も絵の中に生きています。
写真:結月 ここあ
地図を見る大正15年に完成した絵画館は、近代技術を活用した現代的なデザインが求められ公募により設計されました。鉄筋コンクリート造りで、東西の長さは112メートル、南北の長さは34メートル。
シンメトリーの様式美を感じられる建築物。玄関ホール屋根にある直径15メートルのドームは、日本最初のもので、ドームの高さは32メートルもあるそうです。
写真:結月 ここあ
地図を見る正面の大階段を登ると登場するのが3連アーチのエントランス。
この写真は、エントランス内部を下から上へと眺めたもので、漏れる陽光によって空間を美しく演出するステンドグラスや、壁や天井のレリーフにも目を奪われます。
エントランスからしてこの豪華さ、内部はもっと素晴らしいに違いないと期待が溢れること間違いなしですよ。
写真:結月 ここあ
地図を見るエントランスから、中央ドームのある玄関ホールに足を踏み入れると、ドームの天井もレリーフが美しく、足元に目を落とせば大理石の床とモザイクタイルのデザインにも目が惹きつけられます。
残念ながら内部写真はNGとなっていますので、これはエントランスから写したもの。この大理石の大広間を挟んで、東側には日本画40枚と西側には洋画が40枚が、年代順に展示されていて見応え充分です。
■開館時間 9:00〜17:00
基本的には年中無休
施設維持協力金500円
■神宮外苑・聖徳記念絵画館へのアクセス
JR中央・総武線 信濃町駅 千駄ヶ谷駅
東京メトロ銀座線 外苑前駅 青山一丁目駅
東京メトロ半蔵門線 青山一丁目駅
都営大江戸線 国立競技場駅 青山一丁目駅
聖徳記念絵画館で幕末から明治の時代に触れてみませんか?
重厚な建築物と歴史的壁画は、とても素晴らしく世界に誇ることができる貴重なものです。
きっと歴史を紐解いてみたくなるかもしれませんよ。
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2023/11/28更新)
- 広告 -